イリア

「ふふっ、今の者はイリア様の様子に気付きましたかな?」

「いやっ、このような……はしたない姿をっ……晒すなんて……」

ルシウスの操る馬はメディオラヌムを離れ、ルグドゥヌムへ……更なる淫虐の舞台へひた走る。
市街を離れれば自然と馬脚は早くなり、イリアの体奥への突き上げもまた激しくなる。
耐性が無いくせに鋭敏なイリアの媚肉はその内に喜悦を駆け巡らせ、その艶かしい姿は何より自己の矜持を辱める。
陽の高い昼間となれば人影も少ないのだが皆無ではなく、実際には瞬く間にすれ違っていても、イリアの脳裏には自身の痴態の露見が深い恥辱と共に刻まれる。
人影に煽られるイリアの気丈な意思は盛大な絶頂こそ抑えこむが、細やかな絶頂の連続は極上の肢体に淫猥な負荷を溜め込ませる。

「あのような姿がはしたないのなら……このような姿はどのように称しましょうかね?」

「もっ、もう……限界……、だめ……だめなのにぃぃぃっ」

人影が無くなるに合わせてルシウスの突き上げも激しくなり、痴態を隠す様に前傾した姿勢も喘ぎに合わせて反り返る。
軽い絶頂の度に重ねられた負荷が一気に溢れ出、イリアの感覚の全てがむず痒い熱に浸され……弾ける。
四肢はイリアの意思を無視して艶かしく舞い踊り、その内から溢れる奔流が喜悦を宣言するように噴き零れる。

「これは随分と盛大ですな」

「ひぃっ、上もっ……下もっ……、なんでこんなにぃぃぃっ」

馬脚に合わせて揺れる巨乳がイリアの顔を打つまで跳ね上げられ、そこから更に上方へ淫音と共に母乳が噴き上がる。
股間においてもスカートが跳ね除けられ、高らかな音を立てて噴き上がる潮は自らの視界にまで映される。
淫猥な奔流はそれのみでもイリアを辱めるのに、野外に馬上で繰り広げられ、公の道に淫らな跡を残すとなればその恥辱は計り知れない。
悲嘆の証である涙はその美貌を伝うが、同時に否定できぬ喜悦の証である涎が零れて牝の貌を作り上げる。

「さて、また幾人か人影が見えますが……このまま参りますか?」

「いやっ、こんな……こんなの……、なんで……わたしは……こんななの……」

脳裏には先程までの人影が残っており、その前で盛大な痴態を声高に晒してしまった恥辱がイリアを苛む。
その上に休む間も無く次の人影を認識させられ、反射的に行われる無理な抑制が心底からの開放との落差で心身に負担をかける。
濡れているのを隠す浅ましさに、それすら隠し切れぬ淫乱の自覚が重なり、イリアの矜持は自身の手でどこまでも辱められていくのである。

「ルシウス様っ、イリア様は限界です……私が変わりに……辱しめを……」

「ユフィールも随分とお待ちかねの様ですが、今日は客人の持成しが優先ですよ」

悲痛な様子にユフィールが身替りを志願するが、その要望は過ぎた淫欲に言及されながら拒否される。
陵辱を望む言葉を発する牝の身分に加え、それすら許しを得なければならない所有物の身分がユフィールの矜持を辱める。

「それより、イリア様の身形が……先程ユフィールが取り繕ったものが解けていますな」

「くっ……はい……すぐにお直し致します」

許されるのは淫らな責めへの助力のみ……ルシウスの意図は分かっているがイリアの恥辱を僅かでも減じるべくユフィールの手は動き出す。
屋敷の陵辱の中でユフィールが施した取り繕いが解けている事は、高らかな淫音と駆け抜ける道程に噴き零される飛沫が物語っている。
ユフィールの手はルシウスの身体を介してイリアの巨乳に伸ばされ、張り詰めた柔肌を極力刺激せぬ様にゆっくりと触れる。

「イリア様……失礼致します……」

「ひっ、ああっ、そのようなっっっ」

ユフィールは細心の注意も虚しく、視界の効かぬ中で伸びきった腕はイリアの身体に更なる喜悦を加えてしまう。
その嬌声に不甲斐無さを感じるユフィールであるが、元より完全な作業など出来ない事は分かっていた。
ユフィールの意図は例え巨乳を刺激して悶えさすとしても、再び取り繕いを為して巨乳の露出や噴き零れる母乳を止める事にあるのだ。
心を苛む恥辱よりは身体を苛む喜悦を選ぶ、気丈な才女らしい選択であるが想定通りの結果が得られるとは限らない。
当然ルシウスはユフィールの意図を察して騎乗の術を操り、ユフィールの手に巨乳を掴ませて内に満ち溢れる母乳を溢れさし、乳首を扱かせて勢いの良い噴出を演出させる。
その上ユフィールの身体もルシウスの背に押しつけられ、手から伝わる脈動に呼応した奔流がイリアと同じ様な取り繕いを解かせる。

「くぅっっっっっ………ふぁぁぁぁぁぁっ」

「んむっっ、はあっ、あっ、ひぃぃぃぃぃぃっ」

(空に……こんなに……噴き上げて……、先程の者達に……気付かれてしまう……)

(前に……こんなに……激しく……、誰かがいたら……何と思われるの……)

才女達の気丈な性は道行く人とすれ違う間のみは何とか絶頂を堪え、揺れ踊る巨乳を隠して屈み込む。
しかし、その人影がすれ違えば鋭敏な身体に満ちる喜悦がその身を覆い尽くし、淫らな放出が繰り広げられてしまう。
ルシウスと自身の身体に挟まれた豊満な巨乳の爆ぜる勢いはユフィールの身体を後方に反らし、天頂に大量の飛沫を舞い散らせ、すれ違った者達に振りかかる錯覚すら与える。
その姿勢の変化は伸ばされた手を通じてイリアの巨乳を責め苛み、屈み込む身を起こされては進み行く道の先を指して荒れ狂う奔流が解き放たれ、まだ見ぬ人影に痴態を予測させる錯覚に震える。

「イリア様っ、しばし……しばしのっ、辛抱をぉっ」

「ユフィール様っ、無理はっ……なさらずにぃっ」

それでもユフィールの指先は懸命に動き、搾乳の責めと引き換えにイリアの身形は何とか整えられる。
一方のユフィールの身形も母乳を噴き上げながら解けつつあったが、眼前のその光景にユフィールはその唇で持って取り繕いを保ち、唇で舌先で自身の乳首を刺激しながら何とか露出を止める。
才女達は一応の身形と満ち溢れる喜悦恥辱を纏ってルグドゥヌムへ、ルシウスの本拠へ導かれるのである。

「さて、お二人とも目的の場所につきましたよ」

「あっ、はぁぁっ、ようやく……ここ……は?」

「くっ、ううっ、ここは……まさか……」

ルグドゥヌムに入れば再び人波の中へ痴態を進まされ、ルシウスの姿を認めては礼をする者が多い事で一層視線を意識してしまう。
そのことは恥辱を高めると同時にこの地がルシウスの本拠である事を意識させ、これから行われる陵辱を予見して疲弊しきった身体が更に震える。
当然ルシウスの屋敷に捕われ犯される我が身を想像していたイリアであるが、予想に反し騎乗の貴人達が至ったのは大通りに面する質素な造りの建物である。
早駆けに進んだとはいえ、賑わいを見せる往来は才女達に痴態の露見を意識させるのに十分であり、自身の身体の淫猥な反応を必死に押さえながら、沸き上がる恥辱を脳裏に渦巻かせていた。
その耳に告げられる到着の声は、想定と違う雰囲気を感じたイリアに当惑をもたらし、何とか保つ視界に辿り着いた施設を映すユフィールにはこれからの陵辱を予見させる。
既に訪れた経験のあるユフィールにとって、この施設はルシウスの閨房よりも恥辱に満ちているのだ。

「ひっ、奥にっ、くぁぁぁぁぁっ」

建物の陰でルシウスがひらりと馬を降りると、その身のこなしは例えイリアを貫いたままであろうとも全く問題を見せ無い。
しかし、延々続いた絶頂に朦朧とするイリアがその動きに対処できるはずもなく、小柄な身体を為す術無く宙に躍らせてしまう。
宙に舞う感覚は一瞬は陵辱者の手から離れ得る事を想像させるのだが、願いも虚しくその動きは繋がったままの肉への淫蕩な責めに変換させられる。
体奥まで埋めこまれた剛直が肉襞を捲れ上がるように掻き出し、しかも抜き切る寸前で宙に踊る両足を掴まれ、着地の衝撃の全てを突き上げに変えられる。
体奥に響き渡る衝撃は僅かな安堵に緩まった意識を震わし、嬲られ続けた身体は溜め込まれた分を上乗せして潮や母乳を噴き零す。
既に道中の突き上げで弱まっていた取り繕いはその衝撃に緩々と解け、結び付けられていた箇所を擦り上げて喜悦と恥辱の責めを為す。

「ふふっ、しっかりして下さい、イリア様」

(あっ、せ、せめて……少しは隠さないと)

絶頂の衝撃に消え入りそうな意識は公の場であるという認識で何とか繋ぎ止めるが、喜悦の跳ね回る身体はイリアの制御を離れて淫らに蠢めく。
台詞に合わせルシウスの手が剥き出しになろうとする牝の器官を取り繕うかのように伸ばされるが、無論実体は鋭敏な肌を刺激して一層の喜悦を生じさせる陵辱の魔手である。
ルシウスに抱えられるイリアの姿勢は一見丁重でありながら淫らな愛撫を兼ね備え、そのスリットからは尻や太腿はおろか蜜に濡れる内腿まで露にさせる。
僅かでも蠢けば体奥の剛直が蠢き、寸での所で止めるものの淫欲の奔流は決壊の境界で激しく波打つ。
喜悦恥辱に震えるイリアの身体は完全にルシウスの手中に堕ち、その抗いはもはや意識の内にしか存在しない。

「さあ、ユフィール様もどうぞ」

「はあっ、や、やめっ……んっ、くぅっ」

次いでルシウスは馬上で続いた焦らし責めに呆けるユフィールに手を伸ばし、巨乳から股間に至るまでを軽く嬲り意識を覚醒させる。
無理に取り戻させられた意識は喜悦により操られる自己を見出し、いやらしい牝に堕ちた事を改めて意識させて抗いの正当性を封じる。
地に足をつける段も、イリアの様に貫かれたままの下馬では無いが、ただ地を踏む衝撃に媚肉を震わせる自覚がユフィールを一層辱める。
喘ぎ呆けるユフィールはそのままイリアと並ぶ様にルシウスの手に堕ち、乳や尻の擦り合わされる感覚が才女達の脳裏を更なる喜悦で染め抜いていく。

「外観は平凡ですが、良い雰囲気でしょう」

「こ、ここは……」

喜悦恥辱に炙られる才女達は目を伏せたままに、それを抱えるルシウスは嗜好に沿う反応に目を細めながら門扉をくぐる。
建物の中では少なくない人々が忙しげに行きかっているが、その表情は疲労の中にも晴れやかな充実を見せる。
この施設はルシウスの事業の一つであり、物資の窮乏しがちな戦地への援助を行っているのである。
政府においてはさほど重視されぬ一般の兵士への福利の増進は市井でのルシウスの名望を高め、特に優先的に雇われる事で日々の糧の助けさえ受ける出征者の家族は、ルシウスが好まぬのでなければ地に額を付けるのも厭わない様子であった。

(なんで……この男が……このように支持を……)

喧騒溢れる活気が書斎に篭り気味なイリアを驚かせ、すれ違う人の全てがルシウスに対し心から礼をするに至っては動揺が隠せない。
家人とですらやや余所余所しさと遠慮がつきまとうと感じるイリアは、親愛に満ちた空間にルシウスとの人物としての差が思い知らされ、重ねられる裏表の無い賞賛が自身の忌避憎悪すら混乱させる。

(そして……わたしは……こんなにはしたなく……)

ルシウスへ向けられた礼は腕に寄り添う婦人達にも続き、人々の視線を感じるイリアは痴態の自覚に俯く。
ルシウスの意向で過剰な礼は排されているのであろうが、それでも人々の初見の貴婦人への態度は十分に緊張が感じられる。
その事に改めてイリア=テトリクスとしての公の場にいる事を意識させられ、はしたない痴態が自身はおろか家の名誉までも汚す意識が沸き上がる。
多くの人を前にして貫かれ喘ぐ自分の姿はあまりに淫猥であり、生真面目な意識は不甲斐無い自己をどこまでも卑下させる。
混濁する脳裏にはルシウスへの支持に自身への譴責が重なり、屈することなく脳裏に備えていた陵辱の告発は……むしろ淫猥に濡れている自身を笑われる情景に結びついてしまう。

(ひっ、あっ、出る……出るっ……、こんな……何も知らぬ人の前で……、)

(なんと無力な……、その上……はしたない反応を……望んでるかのようにっ)

自身を犯す相手を責めることの正しさすら信じられず、才女達には自身の淫猥さへの罪の意識のみが折り重なる。
歩みの度の注挿は犯されるので無く自ら腰を使っている錯覚すらもたらし、公の場で淫欲に溺れて母乳を潮を噴き零そうとする自身の痴態が恥辱と共に刻まれる。
そのむず痒い震えは隣り合うユフィールの調教された媚肉をも蕩し、その心にはイリアを救うべき自分がその喜悦を嘱望しているかのような錯覚すらもたらす。

(何やら修羅場ですかな)

(ルシウス様なら、当然でしょう)

才女達の喜悦恥辱を高める状態は人目にはその通りに映らず、密に寄り添う様は周囲に三人の仲を誤解させるのに十分である。
一人の男の腕の内に二人の美女がひしめき合う様……その上押し合う様に互いの身体を震わせては恋の鞘当に他ならない。
客人への礼儀として優先されるイリアが中央にあるのだろうが、常にその位置にいたユフィールとの対比が更なる誤解を生む。
実際は貫かれているイリアが腰に添えられているのが実状なのであるが、貫かれておらぬユフィールの媚が常に比べて薄い事が嫉妬のように取られてしまう。
勿論そのような風評はルシウスにのみ把握され、その身を苛む喜悦に嬌声を堪えるのがやっとの才女達は知らぬ間に逃げ道を塞がれていくのだ。

(たしか……戦地に赴いた者の……家族……、女性ばかり……なのは当然……だけど……)

視姦に喘ぐイリアの脳裏にはすれ違う相手の表情が恥辱と共に刻まれ……明晰な頭脳はその統計に違和感を浮かび上がらせる。
温和な表情、凛とした風貌、方向性の違いはあれど……その容貌肢体は水準を超えるものばかりなのだ。
使い捨てられる数多の兵の死傷を減らし、残された者達にも日々の糧を与える。
その理念に魅かれる者は数多いため、施設の人員は数多くの志願者の中からさらに厳選される。
任地の夫子を思う貞淑さ、自らを役立てようとする生真面目さが問われ、特に心正しく聡明なものがルグドゥヌムの本部に詰めるとなれば……着飾るのではなく自然な美しさをもっているのは当然と言えなくも無い。

(あの人……特に胸が……、前の人は……凛として……)

脳裏の疑念は恥辱を高めることに耐えながらすれ違う相手を観察させ、ルシウスへの感謝に溢れる者達が殆どな中で、表向き平静を取り繕いながら脅え震えを垣間見させる者達がいる事に気付く。
まずは数人を率いる様に歩いていたイリアと同年輩の女性がルシウスを目にするや表情を強張らせ、気丈な風を装いつつも全身を微かに震わせる。
次いで数人をやり過ごした後、今度は一際豊かな胸の張りを示す年配の女性が、ルシウスを目にしただけで瞳に涙を浮かべて凍りつく。
ルシウスに反応を示す女性は優れたる者達の内でも一際際立つ美しさ豊かさを示しており、市井での名望を高めるこの施設の裏にルシウスの嗜好がある事をイリアに想像させる。

「あっ、ルシウス様っ……ふあぁっ」

(耐えるの……耐えるしかないのよ)

イリアの想像は紛れも無い真実であるのだが、よもや今も目の前で陵辱が行われている事までは気付けない。
横に並び共に働く者達すら気付かず、本人とルシウス、そしてユフィールのみが、喘ぎ、愉しみ、嘆く。
先に異常を感じた凛とした女性はルシウスとすれ違うや否や廊下に蹲り、同僚の安否を気遣う声に平静を装いつつ……自身の身体の下にある床面を必死に隠している。
目の前で動きを止めた熟れ母は同僚に緊張をからかわれながら礼をするが、その肢体に先の女性同じ様にルシウスの魔手が這わされる。
その耳元にルシウスの指が触れると、淫猥に調教された身体が陵辱を意識して蕩け出す。
すれ違う動きの流れに乗ってルシウスの指が動き、唇を捉えて口腔に差し入れられる。
痴態を晒す予感に震えながらの勤務は熟れた身体を昂ぶらせるに十分であり、そこに加えられる僅かな刺激だけで軽く絶頂に達する牝の姿がユフィールの視界に映し出される。

「ひいっ、お許し……を……」

(ああっ、胸が……零れ出て……)

その瞳は喜悦に溺れながらも気丈さを失わず、人目を意識してそれ以上の痴態を必死に止めようとする。
しかし、ルシウスの指は首筋から胸元に至り、堪えたはずの嬌声は漏れ、身体の震えと共に衣服の双乳に押し上げられる部分が濡れていく。
ルシウスの指が豊満な釣鐘を嬲り、巨乳自体も激しく震えて……布地を押し退ける様に紅潮した肌が垣間見える。
夫子を想い志願した彼女達は畏れ多さを伴いこの任に就き、その服装は夫や子との想い出の詰まった一張羅である。
その衣服は……自らの巨乳により破り出るという最悪の痴態を経験しており、それを緩く繕ったままで常に着用する事を強いられているのだ。
内の釣鐘が張れば容易に肌を露出する。
その装いは多くの者達と働く中で耐えず露出を意識させ、夫子を裏切る淫乱不貞な自分を意識させるのだ。

「そこは……っっっ」

(こんなに……張り詰めて……、こんなに……尖って……)

ルシウスの指は衣服の隙間を這い、礼の姿勢に合わせて形良く下を向く巨乳の先端に向かう。
鋭敏な喜悦の器官である尖りは触れられるまでもなく切なく震え……滴る乳白色の液体で布地を湿らせる。
しかもその様子は必死に堪えている事が見て取れ、巨乳や乳首の震えは内に止められる奔流の多大な量を想像させる。

「な、なりま……せん……」

(ああっ、それを……弄られては……)

触れれば弾けそうな状態であるが、ルシウスの指が触れたのは昂ぶり喘ぐ媚肉でなく、それを貫き淫猥に処された閂である。
豊満な曲線を描く巨乳、その突端できつく尖る乳首、造形だけで十分に魅惑的な牝の器官にはこの施設の一員である証が施されている。
無垢なまでの鋭敏さを示す透き通る色の乳首、その中程を精悍な鋼が貫き、吊るされた重りがその身に染みこまされた陵辱の数々と手中に捕われた所有物の身分を示す。

「そ、粗相を……して……しまいます……」

(揺れて……曳かれて……、もう……だめっ、でる……でてしまうっっっ)

その証は常に感覚の内に存在を示して隷属の運命を嘆かせ、同時に鋭敏な媚肉を揺すって常に励起を強要する。
ただそれだけで媚肉を嬲る淫猥な器具は、ルシウスの手腕と合わされば陵辱の成果は計り知れない。
摘み弄られる刺激に励起を強め、その内を掻き回されて蕩け崩れる。
喜悦の渦中である淫肉の尖りはもはや主の命を聞かず、今まで意思に抑えこまれていた乳白色の奔流が淫音を奏でて溢れ出る。
礼をする為に俯いた視線は剥き出しになる巨乳を捉え、いきり立つ乳首から噴き零れる母乳の軌跡を見せつけられる。
そして、その液体が床に打ち付けられる様は、周囲に痴態を気取られる危惧と同時に粗相への罰を想起させて、不貞喜悦に泣く生真面目な心を更に震わせる。

「ま、まだ……そんな……」

(ひっ、そこも……嬲られる……なんて……、許して……許して下さい……)

しかし、彼女に悲嘆に浸っている暇は無く、下腹を這うルシウスの指に昂ぶる新たな熱にその心身を震わせる。
胸元同様にその腰回りも容易に手を差し入られるようになっており、火照った肌にルシウスの指が喜悦の旋律を奏でる。
そしてルシウスの指の向かう先では、この接触だけで数度の絶頂を重ねている秘穴が蜜を零しながら蠢いている。
本来なら下着により隠されるべき場所であるが……溢れんばかりの淫液を滴らせる様を衆目に晒された熟れ母は既に自ら下着をつける資格が無い事を宣言させられている。
通常の勤務の時ですら蜜を腿に伝わせて恥辱に苛まされる状態であり……ルシウスの指が淫らに蠢けばたちまち潮が噴き零れる。

「後生です……後生ですから……」

(はしたない……何てはしたない……わたし……、こんな……こんなに簡単にっ)

縁をなぞり、花弁を嬲り、痺れるような喜悦は自身の牝の器官の淫猥な情景は熟れ母の脳裏にくっきりと映し出される。
次いでルシウスの指は上端の肉珠を襲い、弾かれるままに連続して潮を噴かされる。
遂には指先でしっかりと摘まれ、鋭敏な神経の集中した器官が熟れ母の感覚の全てを喜悦で染める。
過剰な喜悦は爆ぜる余裕すら奪って昂ぶりを強要し、一段上の喜悦の階梯が熟れ母の脳裏を明滅される。
そのままでいては狂ってしまうと思わせる境地であるが、たゆたゆも堕ちるも共に淫獄である。
ルシウスの指が束ねられて秘穴の内に沈み、合わせて肉珠も押し潰される。
必死に陵辱に抗っていた意識は崩れ、あわせてただ意思のみに支えられていた足腰も崩れ去る。

「んっっっっ、はぁっ、ふぅっっっ」

(ああっ、イクっ、また……またぁっ、止まらない……どこまで堕ちるのぉぉぉっ)

無力に床に倒れこむ身体は熟れ母の制御を離れ、堪えていた喜悦の洪水に媚肉の全てが跳ね踊る。
響き渡る刺激はあまりに強烈であり、熟れ母の必死の取り繕いも容易に粉砕する。
嬌声を堪えていた唇は開き、その喉が淫猥に震える。
あまりに濃密な喜悦がその発生すら封じ、空を奏でる唇は淫猥に涎を零すのみである。
巨乳からは母乳が、秘花からは潮が、やはり意思の枷を外されて存分に迸る。
噴き零れる音、床に打ち付けられる音、重々しい金具が床と打ち合わねば当然に痴態を悟られる狂態であった。
当然に露見を免れた代償も重く、乳首の内を揺らす金具の衝撃は今日1日をも響き続けるだろう。

「な、何かあったのでは……」

「ふふっ、ちょっとしたご褒美ですよ」

この時点でルシウス達はほぼ通り過ぎており、イリアの視界にその崩れ落ちる様は届かない。
倒れこむ音は聞こえたであろうが……喜悦に呆けるイリアには直接的な受け答えしか出来ない。
結果イリアは施設の人員にルシウスの魔手が伸びている事へ疑念を深めつつも、この施設そのものの痴態を曳き回す効果に気付いていない。
一方のルシウスは倒れ込む最中も熟れ母の身体を撫で上げ、最後に尻穴を嬲り軽い挨拶を終らせる。
幾多の絶頂を束ねた境地からようやく開放されつつあった身体が再び昂ぶり、へたり込みかけた無防備な心身が乱高下に乱れ狂う。
通常ならより激しい責めが行われるのだが、本日はイリアの淫獄への案内が第一である。

「ど、どうかなされましたか?」

「だ、大丈夫……です……、はあっ、少し……立ちくらみが……」

ルシウスの最後の責めに巨尻を掲げさせられた熟れ母は、喜悦に身を震わしながら床に乳潮を噴き零し続ける。
気遣う同僚の声にも身を起こせるはずもなく、むしろ痴態の露見に震えさせられる。
手を伸ばされれば……痴態に気付かれてしまう。
そうなれば本当に夫子と別れねばならぬ認識が、熟れ母に強い意思の力をこめた言葉を連ねさせる。
だが、周囲の身を案ずる雰囲気は強く、同時に痴態の露出の予感も強く認識させられる。

「おや、また倒れられたようですね」

(こ、この声……また……またなの……)

脳裏をよぎる痴態の露見は紛う事無き身の破滅であるが、その最悪の事態は同僚も含め世話役を任されているルシウスの部下の登場に免れる事になる。
その手早い指示に同僚達は熟れ母を気遣う様子を見せつつも通常の勤務に戻る。
その場一組の男女のみが残され……痴態の露見以上の陵辱が開始される。
世話役である男は熟れ母にとってルシウス以上に身近な陵辱の執行者である。
朝は衣服の検査として露出する乳房や乳首の重りを確認され、秘花を弄られては下着の不要を宣言させられる。
陵辱の余韻に胸元や股間を濡らしたまま働く中では、時にすれ違っては嬲られ果てる。
夜遅くなれば身の危険を理由に宿直に留め置かれ、当然に同衾して貫かれ喘ぐ。
時に今日の様にルシウスに嬲られるが、基本的に熟れ母の主はこの男である。

「これはこれは随分と激しい粗相をなされたようですね」

「くっ、これは……」

その心身はただ犯されるのではなく、淫猥な規則に基づいて犯される。
決して屈さぬ芯の強さはルシウスとその一党の好むところであり、その身体を淫猥に開発すると同時にその心は気高く保たれるのである。
そして、今の母乳と潮で彩られた床の様子も罰の対象であり、淫猥極まりない責めが熟れ母を待っているのだ。

「さて、本格的なものは勤務の後として、今は軽く済ませて早々に勤務に戻って貰いましょうか」

「あっ、ああっ、そんなぁっ」

熟れ母は男に抱えられ、それだけで抵抗の術をなくして連れ去られていく。
先程の凛とした女性も違う男に抱えられて同じ途を辿っているはずである。
その様子はルシウスとユフィール達と同じ様に周囲に恋仲を誤解させ、実際は母乳を搾られ精液を注がれる身でありながら、今の夫と離婚し男と結婚する事が幸せと近しい者にすら思われるようになるのである。