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    神和のメルマガ・もっと知りたい不動産     ２３号　　　 2005/04/12作成
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　「いとしのホリエモン」

　こんな商売を長くやっていると、いろんな人間に巡り合えるわけで、中にはミニ
　ホリエモン見たいのにお目にかかれるチャンスもあるわけです。
　わが社に出入りした人間の中にも、健康オタク系・進歩的ホモクラシィー原理主
　義者や、金さえあれば何でも出来る系・変態性アナーキスト等々、ホリチャンと
　キャラかぶりの人たちもいろいろおりました。

　中でも健康オタク君は、いまだに尊敬しております。
　幸か不幸か？男性的魅力に欠ける私は、残念ながらモーションをかけてもらえな
　かったのですが、彼のその魅力的な三白眼で睨みつけられると、実際、言葉とい
　うものが如何に無力かということを心底納得せざるを得なかった。
　そのまっすぐな背中。常に左足を半歩前に出して、窓ガラスに映るわが姿をそれ
　となくバレバレに飽きず眺めるあなたのそのお姿。
　おすぎとピーコもかくやと思えるぐらい、とにかく人の話を聞かない。聞いたフ
　リは上手いけれど、あなたの興味は、いつもあなたのそのボディビルディングな
　体だけ。

　たまたま柄にもなくあなたと政治的な話になり、彼の言う、日本的なものの全否
　定と、日本人に対する激しい戦争責任の追及に話が及んだとき、とても小学生的
　な質問ではあるのだが、かく言う日本人であるあなたは、一体どのように謝罪を
　しているのかと問うて見たのです。
　彼は文字通りハトが豆鉄砲を食らったごとくキョトンとしておりました。
　彼は自分が日本人であること、そうであれば自分の説に従う限り、彼自身謝罪す
　る側に身を置いているということに気が付いていない。
　彼は糾弾する側にいる限り、自分がその糾弾される側の人間でもあるとは考えた
　ことがなかったようなのです。
　ホリチャンが彼と似ているのは、その三白眼や、既成価値の否定のポーズなんか
　ではなく、批判する側が何に対しても自由であるという思い上がりであり、自分
　がその言説により批判される側に回ることなど考えたこともない傲慢さ、幼さな
　のです。

　世間がホリチャンに求めたのは、彼のその言説の正当性などではなく、物語とし
　ての反逆の栄光と挫折、まして彼が判官などでないと知れた今となっては、彼を
　消費し尽くした後に、世間という化け物が、彼の破滅以外のどんなシナリオを望
　んでいると言うのだろう。
　いとしのホリエモン様、あなたは施行寸前だった会社法の危険を暴き、いわんや
　施行を延期するという、世にも稀な大殊勲を偶然にも打ち立てた救世主のごとき
　方です。
　どうか、これからもアメェリカの陰謀を粉々に粉砕すべく白馬に又借り、世のた
　め人のため、存分にその愛らしいお姿をテレビに映しつづけてくださいませ。



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神和不動産メールマガジン（ID：0000114821）２３号　 （2005/04/12作成）
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