大型2輪 卒業検定

大型2輪 卒業検定



今年(2001年)の目標として掲げた大型2輪免許取得もいよいよ佳境を迎えた。

1月下旬からスタートして、3月に第一関門である普通2輪をなんとか通過した。バイクの知識はほとんど”ゼロ” に等しい状況であるが、続けて3月下旬から大型2輪をスタートし、 そしてついにここまで辿り着くことが出来た。

教習課程では2回オーバーしたが、オーバーした分だけ多く練習したと考えると卒検は1発で終わりたい。
しかし普通2輪の卒検時も経験済だが、卒検には魔物が住んでいるため(落ちたのを魔物のせいにしている) くれぐれも気を付けなければならない



4/13(金)  
卒業検定

卒業検定当日。13日の金曜日、仏滅
11時15分に集合し、検定の説明を受けた。
検定官からは「リラックスして普段どおりに」 と言われたが全員が緊張の面持ちだった。
今日の検定は10人の教習生がチャレンジし、そのうち大型2輪は5人で、私は3番目だった。

説明後12時まで休憩し、いよいよ1番目の人がスタート。
以前から今日という日はもっと緊張してガチガチになるものと思っていたが、待っている時間は 何故か思いの外リラックスしていた。
1番目、2番目の人が終わり、そしてついに自分の番になった。
検定官に名前を確認され検定開始。
バイクにまたがりいよいよスタート。やはり緊張しているのか、動きがぎこちなく、ふらふらしている。
このままではイカンと自分に言い聞かせ周回コースに出た。

いつもの調子で周回コースを終えた時、ふと気付いた。「40キロ出てたっけ?」
周回コースのストレートでは40キロ出さなければならないが、スピードメーターを見るのを忘れていた。
まあ仕方がない。40キロ出ていたことにして次ぎに行こう。

続いてS字、クランクを無事通過。
そして苦手の急制動スタート。スピードが40キロになったのを確認し、ブレーキをかけたのだが少し遅かった。
ブレーキ後半で前輪がロックし「キキー!」と甲高い音を立ててしまった。
見たくなかったのだが停止線を見るとタイヤとほぼ重なっていた。
検定官が後ろから出てきて停止位置をのぞき込んだ。 停止位置オーバーは検定中止なので、もうダメかと思ったが検定官は何も言わなかった。
私はこの時点で「終わった・・・」と思ったが、特に中止とは言われていないが「最後まで走らせるつもりかな?」 それとも「まだ希望があるかも」と複雑な心境のまま、とりあえずそのまま波状路へ向かった。

これも苦手科目であったが、ギアを1速にして進入さえ上手くできれば、あとはなんとかなる。
しかしそう簡単にはいかなかった。波状路の中程でバランスを崩しヨタヨタしてしまった。 その後なんとか持ちこたえたが冷や汗ものである。

そして次は一本橋と決め込んで、そちらへ向かったらいきなり止められた。
「さっきの急制動と波状路のヨタヨタで検定中止か?」と思ったら「コース間違えてるよ」と一言。
波状路の次の坂道発進を忘れていた。コース間違いは減点にはならないのでよかった。
「あっ、すいません」と、もう一周まわって坂道発進。こんどは無事クリア。
そしてこんどこそ一本橋。あたまのなかでは11秒だったが、実際のタイムは不明。
次にスラロームをクリアしスタート地点へ戻り、バイクにスタンドを立てて終了。
バイクを下りた後、ふらふらしている。
「落ちた〜」 と思った。
急制動のタイヤロックの音が耳に焼き付いている。

1時間ほど休憩し結果発表。
受けた順にコメントとアドバイスを交えながら発表していった。1番、2番の人は共に合格していた。
「なんとか引っ掛かってくれ〜(心の声)」と祈りつつ私の番。
いつになく緊張している。
「え〜合格です」

「えっ? ホントに?やったー!(心の声)」
そしてコメント、「ブレーキが遅い、ニーグリップが甘い」と指摘された。
また、急制動では「あと3cmで検定中止だった」らしい。
さらに「まだバイクに慣れてないけど、これから頑張って練習してね」と言われた。
「はいはい、大いに練習します(心の声)」
その後合格発表が続いたが、今日は10人全てが合格だった。
初めから全員合格と言ってくれれば、こんな回りくどいことしなくてもいいのにと思ったが、 合格していたから由としよう。

今にして思えば、雨や雪の中の教習や転倒、教官からの厳しい指導など辛かったことがなつかしい。
もうこんな緊張感を味合わなくてもいいのかと思うと非常に気が楽になった。

最後に14時30分頃から校長の締めの挨拶があった。
内容は、安全運転についてのありがたい話であったが、そのなかで府○試験場の免許交付の手続きが 16時までになったということが分かり、「今行けば間に合うでしょう」と言われたが、話がなかなか終わらない。
その後、15分近くも話続けて結局14時50分ごろに教習所を後にした。

府○試験場には15時55分頃到着し、なんとか手続きを終えた。
免許証に「大自二」の3文字が増えただけだが、私にとっては大きな進歩だった。

これで今年(2001年)の公約である大型二輪免許取得は達成された。





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