| 自動詞と他動詞 |
『5文型』のところでも少し説明しましたが、ここでもう一度『自動詞と他動詞』について解説しておきます。
動詞を攻略する(使いこなす)ために絶対に必要な知識です。
動詞はその「使われ方」によって『自動詞』と『他動詞』に分類することができます。
自動詞とは『目的語をもたない動詞』、そして、他動詞とは『目的語をもつ動詞』のことです。
自動詞とは『目的語をもたない動詞』のこと。
他動詞とは『目的語をもつ動詞』のこと。
具体的に見てみましょう。
例1: I give a watch. 『私は時計を与える』
[例1]の[give]という動詞は『他動詞』です。目的語である[a
watch]があるから他動詞なのです。
[give]が必ず他動詞であるわけではありません。『目的語があると他動詞』なのです。ここを間違えて
はいけません。単語によって『他動詞』とか『自動詞』とかが決まっているのではなくて、多くの動詞は
他動詞と自動詞の両方の意味を持っています。ですから、その動詞が他動詞か自動詞かということが
決まるのは、その動詞を使うときといえます。
[例1]の場合は[give]の右側に目的語である[a watch]があるので他動詞だと言えるわけです。
他動詞の目的語![]()
他動詞の目的語の特徴は『名詞』ということです。
英語で『目的語』というとき、それは『他動詞の目的語』のことを意味します。
そして、その『目的語』は、原則的に『名詞』なのです。
[the ---- ]という形の完全な名詞でなくて、[-ing]という形をした『動名詞』などが目的語の位置に
来ることがありますが、これも『名詞』と同類と言えますので、『目的語は名詞だ』と覚えておいて問題
ありません。
『目的語』とは『他動詞の目的語』のことを意味し、その目的語は『名詞』です。
この『目的語が名詞である』ということは非常に重要なルールです。
『名詞』とは『ものの名前』のことで、英語の場合は『冠詞』である[a][an][the]などを前につける
ことができる『品詞』を『名詞』といいます。
ただし、『目的語が名詞』ということの『名詞』というのは意味する範囲が広く、『名詞のようなもの』
も含まれます。
『名詞のようなもの』というのは、いくつかの単語が組み合わさって『全体として名詞のような意味を
あらわすもの』のことです。
例えば次のようなものです。
※ the chair in my room 『私の部屋のイス』
このようなものを『名詞のようなもの』といいます。
[the chair in my room]はいくつかの単語が組み合わさっています。しかし、よく見ると、結局は
『椅子』を意味しています。『私の部屋の中の』という意味の[in
my room]は附属品(おまけ)です。
『あなたの部屋の椅子』でも『目の前にある椅子』でも『店の中にある椅子』でも『昨日買ってきた
椅子』でも『今日買う椅子』でも、このような表現は『椅子』というものが『どんな椅子なのか?』という
ことを意味しているにすぎません。
これらはすべて『椅子』という名詞に集約され、文法的な要素としては全体として『名詞のようなもの』
であると言えます。
そして、このような『名詞のようなもの』というのはすべて『名詞』が入るところに入れることができます。
(これは非常に重要なことです)
the chair
in my room は『名詞のようなもの(全体として名詞の意味をあらわしているもの)』です
から、英文の中で『名詞が入る部分』に入れることができます。
なぜ長いのに名詞を入れる部分に入れることができるのかというと、[the
chair]という部分が意味
の中心だからです。この部分が名詞だから名詞が入るところに入れることができます。
[in my room]という部分は、単にその[the chair]を説明しているだけです。
英語を構成するときに、『名詞を入れる部分』に入れられるものは、1つの単語としての『名詞』や、
『いくつかの単語で構成される名詞のようなもの』であることを説明してきました。
そのほかにも名詞の入る部分に入れることができるものがあります。
その代表的なものが『動名詞』です。
動名詞というのは、[−ing]という形をしています。
[−ing]の形をしたものは、動名詞か現在分詞のどちらかなのですが、そのうちの『動名詞』は、
その名の通り『名詞』の役割ももっているので『名詞を入れる部分』に入れることができます。
『名詞を入れる部分に入れることができるもの』には下記のようなものがあります。
@ 名詞 (一つの単語としての名詞です)
A 名詞のようなもの (複数の単語でつくられた、全体として名詞の意味をもつもの)
B 動名詞 ([−ing]の形をしたもので現在分詞ではないもの)
これら以外のものは英語を勉強していく中でだんだんわかってきます。
英語を勉強する前提知識としては、この3種類が「名詞と同じように使える」ということを知っておけば
良いでしょう。
他動詞の目的語は名詞であることが原則ルールです。
名詞ですから、その部分に『名詞』や『名詞のようなもの』や『動名詞』を入れることができます。
『目的語』というものが『名詞』で、どういうものがそこに入るのかが理解できたら、次は目的語の
『意味』を理解しましょう。
他動詞の目的語の意味は『〜を』か『〜に』です。
他動詞の目的語の意味=『〜を』 または 『〜に』
なぜなら、他動詞の意味は『〜を――する』や『〜に――する』という意味だからです。
[例1] I give a watch. 『私は時計を与える』
この他動詞[give]は『〜を与える』という意味です。
『〜を』の部分が目的語で、その意味は『時計を』です。
他動詞によっては『〜に』という意味で目的語の部分を読むことがあります。
ですから、『〜を』か『〜に』のどちらで読むか、その都度考える必要があるわけです。
また、他動詞の目的語は通常他動詞のすぐ右側に書きます。
[例1]を見てもわかるように、他動詞[give]の目的語[a watch]は[give]のすぐ右側に書かれます。
他動詞の目的語は通常『他動詞のすぐ右側』にくっつけて書く。
これまでは目的語をもつ動詞が他動詞であることを細かく説明してきました。
これとは反対に、『目的語をもたない動詞』を『自動詞』と呼びます。
[例2] I go. 『私は行く』
[例2]の[I go]は意味として中途半端なので、『私は行くつもりです』という意味にして説明します。
『〜するつもり』という意味をもつ[will]を使って書いてみます。
[例2] I will go. 『私は行くつもりです』
ここに書いてある動詞、[go]は目的語を持っていません。
目的語は他動詞がもつ特有のもので、他動詞の場合、目的語というものをすぐ右側に書いて使います。
[例2]の[go]には、右側に目的語が書いてありません。
このような動詞を『自動詞』といいます。
自動詞とは他動詞のように目的語を持つことは無いのです。
自動詞は目的語をもたない。
つまり、原則として動詞の右側に『名詞』が書いていなければ、その動詞は自動詞であるということ。
[例2] I will go.
[go]は右側に目的語(名詞)が書いていないので自動詞です。
[例2−2] I will go to the park.
さて、これはどうでしょう。
ここの[go]は自動詞ですか?
答えは自動詞です。右側に目的語(名詞)が無いからです。
[to the park]とは何でしょうか?説明できますか?
[to the park]の[to]は何でしょうか?説明してみてください。
[to]は前置詞の[to]です。
そして、[ to the park ]の部分だけで『公園へ』という意味を表わします。
これが[go]についたのが[ go to the park ]です。
[ go to the park ]だけで『公園へ行く』という意味を表わします。
ここに『私は〜するつもりである』という意味の[
I will ]がくっついたのが[ I will go to the park. ]
です。
[ I will go to the park. ]は『私は公園へ行くつもりです』という意味をあらわします。
この[ to the park ]のように、前置詞が使われる場合、文の構成として前置詞の部分から区
切って文は分解されます。
[ I will go / to the park. ]
このように[to]という前置詞の前で区切って文を読んでいきます。
[ go to ]がくっついているわけではありません。[
go to / the park ]と読むのではないのです。
[ go / to the park ]です。
それではまとめます。
他動詞とは、『目的語をもつ動詞』のこと。
他動詞の目的語は『名詞』です。
I give a watch. という文の場合は、[give]の右側に目的語である名詞[a watch]がある
ので[give]は他動詞ということになります。
自動詞とは、『目的語を持たない動詞』のこと。
目的語を持たないということは、通常右側に名詞が書いてありません。
動詞の右側に名詞が無ければ、その動詞は自動詞です。
自動詞のすぐ右側は、何も書いていないか、前置詞が書いてあったり、カンマで区切ってあったり
するのが普通です。
I will go to the park. の述語である動詞[go]は『自動詞』です。