箱根神社


【箱根神社(はこねじんじゃ)
 創立は第五代孝照天皇の頃(紀元前五世紀)で、奈良時代末期に万巻上人が駒ヶ岳山頂から現在地に移したという。三所権現として三島大社・伊豆山神社とともに鎌倉幕府の厚い信仰を得て栄えた。
 室町時代には西相模に威を張る大森氏や北条氏の保護を受けて隆盛した。のち小田原攻めの兵火で焼失したが、江戸時代に入って再建され東海地方屈指の名社として武家の崇敬を受けた。しかし、明治初期の排仏棄釈で多くの堂宇が廃されてしまった。
 現在の社殿は昭和11年に改築されたもので、鬱蒼と茂る杉木立の中に朱塗権現造の社が美しい。8月1日例祭の前夜に行われる湖上祭は、社前の芦ノ湖に数千の灯篭を浮かべて、夏の一夜を彩るもので、権現流しと呼ばれて昔から有名である。

箱根神社


所在地:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根


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