【鹿島神宮(かしまじんぐう)(重文)】
常陸の国一の宮として尊信された神社で、天照大神が建国のとき、この地を治めた神をまつったと伝えられる。
現在の建物は、奥宮が慶長10年(1605)に徳川家康、社殿は元和5年(1619)に徳川秀忠がそれぞれ奉献したもので、ともに桃山時代の華麗さをとどめています。
国宝の(ふつのみたまつるぎ)は、鹿島大神の常持した直刀で、長さ2.7mという他に類を見ない長刀で有ります。
むかし、この辺りから防人が筑紫に兵として出陣するとき、神宮に祈ってから出発したことが、鹿島立ちの故事になるともいいます。
昭和57年に作られた万葉歌碑が、鳥居近くに有ります。
『霰(あられ)降り 鹿島の神を 祈りつつ 皇御軍(みすらみくさ)に われは来にしを』
境内の重文には、楼門・社殿・仮殿・奥宮本殿が有ります。
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