【春日大社(かすがたいしゃ)(国宝)】
藤原鎌足の子不比等が、藤原氏の氏神として鹿島明神を祭ったのがはじまりで、現在地に社殿を造ったのは神護景雲2年(
768)といわれる。春日造の社殿は、江戸時代に整備されたもの。廻廊や無数の灯篭をめぐらした楼門の丹塗りが老樹の緑に映えて美しい。
奉納された数多くの古神宝が国宝や重文に指定されている。また境内の国宝には本殿四棟、重文には中門付き付属社殿・摂社若宮神社・一ノ鳥居などがある。
参道の1700基を数えるという石灯篭や、社殿の1000基にのぼる釣灯篭も見事で、節分と中元の夜にはこれに一斉に灯がともされる。
本殿:四棟とも春日造の典型で、妻入り、桧皮葺、二本の千木と二個の鰹木を置く、文久3年(1863)に52次の建て替え行われている。
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