建 長 寺


【建長寺(けんちょうじ)(重文)】
 建長5年(1253)執権北条時頼の創建で、蘭渓道隆の開山である。鎌倉五山の一位に列した古刹で、全国に500余の末寺を持つ臨済宗建長寺派の本山になっている。
 道隆は中国の四川から寛元4年(1246)渡来した。弘安元年六十六歳で没し、翌年大覚禅師の諡号を賜った。我が国最初の禅師号である。
 永仁・応永年間の4度の火災や大正12年の大震災で創建当時の面影はないが、近世、ことに江戸時代に幕府の後援で再建が進められ、総門・山門・仏殿・法堂が一直線に並ぶ禅宗寺院の形式が今に伝えられている。
 鐘楼の梵鐘が国宝で、仏殿・唐門・昭堂が重文になっている。因みに仏殿と唐門は久能山から移建されたものである。
 時頼の墓は、鎌倉の名月院と伊豆長岡の最明寺にある。

山門

所在地:神奈川県鎌倉市山之内

境内


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