清水寺


【清水寺(きよみずでら)(国宝)】
 坂上田村麻呂が自邸を寺として北観音寺を創建したのに始まるという。大同元年( 806)、桓武天皇が堂塔を造営して勅願所とし現寺号に改めた。弘仁2年( 811)には嵯峨天皇より鎮護国家の道場と定められ、以後皇室の帰依を得て大いに隆盛した。
 当時は奈良興福寺に属していたため、しばしば延暦寺との衝突の舞台となり、鎌倉時代には地震災害もあって焼失倒壊を繰り返したが、その都度再建された。
 音羽山中腹に広大な寺域を占め、北法相宗の大本山とされるほか、西国三十三霊場の第十六番札所として賑わっている。
 境内の建物はいずれも江戸時代のもので、国宝の本殿の他、重文に馬駐・仁王門・三重塔・鐘楼・経堂・田村堂・朝倉堂・鎮守堂・釈迦堂・阿弥陀堂・子安塔・奥院・西門・中門・轟門・本坊北総門がある。
 本堂は、徳川家光の援助で再建されもので、桁梁九×七間、寄棟造、桧皮葺、左右と背面にもこし付、崖の斜面に建築された舞台造りである。

所在地:京都府京都市東山清水


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