【柴屋寺(さいおくじ)】
東海道五十三次の宿場丸子宿の北はずれ、国道1号線を600mほど入った山裾にある。永正元年(1504)、今川氏親が創建し、開山を宗長とする禅刹で、古くから月の名所、竹の寺として名高い。
柴屋寺の寺名は、宗長が結んだ草庵柴屋軒にちなんでいる。
境内には、いずれも小ぢんまりした本堂・開山堂・書院などがあり、宗祇・宗長の墓もある。
書院に面した庭園は、宗長が京都銀閣寺の庭園を模して造ったとされ、史跡名勝指定になっている。
「梅わかな 鞠子の宿の とろろ汁」芭蕉
今も“ととろ汁”を売り物にする丁子屋が丸子橋のたもとにあって、旅人の心を熱くしている。
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