唐招提寺


【唐招提寺(とうしょうだいじ)(国宝)】
 唐の高僧鑑真が朝廷や時の実力者の寄進を受けて天平宝字3年( 759)に建てた寺である。鑑真は聖武天皇の招きにより渡航を決意、12年間も辛苦の末、ようやく6度目の渡航に成功したが、日本に着いた時は眼を病み、67歳の盲目の老僧となっていた。
 鑑真は東大寺に初めて戒壇を設け、聖武、孝謙天皇、光明皇后に菩提戒を授けている。唐招提寺はそんな高僧にふさわしい大寺院で、四八の別院と三千人もの学僧を擁する堂々たるものであった。中世に一時衰えたが、江戸時代に将軍綱吉や桂昌院の寄進で、諸堂の修理が行われた。
 国宝には、金堂(桁梁七×四間、寄棟造、本瓦葺)・講堂・経蔵・宝蔵が、重文には礼堂などがある。
「若葉して 御目のしづく ぬぐはばや」芭蕉

訪問時は補修中でした
乞う写真提供


所在地:奈良県奈良市五条町13-46


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