たかまる旅行記その1
(チェコ共和国・Pilzen編)

8月26日(土)旅の2日目
早朝、フランクフルトに到着し、特急(Euro City Express)でチェコのPilzen(ピルスナービールの発祥地)へ向かいました。


Pilzen駅前で

午後3時にPilzenに着きましたが、駅には英語の表示が無く、全てチェコ語だったので、電車の時刻表も確認できず不安でしたが、年配の人にはドイツ語が何とか通じ、助かりました。
e-mailで予約を取っていた、星の評価も無いローカルなホテルへ無事チェックインし、部屋に入ると、とっても広くてTVがあり、部屋からの眺めも最高で、ベッドのスプリングも柔らかすぎずムアツ布団みたいに寝心地良くて、ドイツの3つ星クラス級Hotelの様で最高でした。この内容で2人部屋1泊朝食ビュッフェ付き6000円(1kc=3円で計算)は破格です!(予約メールアドレス:hotelslovan@iol.cz)
Pilzenの町は西暦976年から19世紀にかけて、おもに食料貯蔵庫、水道のポンプシステムとしての井戸など全長20kmにもわたる地下道が張り巡られていて、その1部をチェコ語とドイツ語のツアーが付いてヘルメットを装着して歩いてみました。
細くて複雑な地下道は迷路のようで、ひんやりした湿った空気が漂っていました。同行したチェコ人夫婦の奥さんは、かなりお腹の大きい妊婦さんでしたが、がんばって40分の道のりを歩き抜きました!
続いてお目当てのビール博物館に行きました。


博物館の中。たくさんの当時のブランドロゴがありました。

ここは日本人観光客も定番のようで、日本語ガイドを手渡されて、Pilzenのビール醸造の歴史が部屋毎に解りやすく解説してあり助かりました。19世紀の居酒屋の道具や調度品、ビール醸造の道具やビアホールの装飾品など、とても見ごたえがありました。
帰りがけに通った教会では結婚式が終盤で、カップルを送りだすところに巡り会い、そこの教会の重厚で繊細なオルガンの響きに心を打たれました。パイプオルガンって、各教会ひとつひとつの持っている音色や性格が異なり、とても興味深く、貴重な音体験でした。
その日の夕食はホテルのレストランでとりました。まだ8時頃まで日が落ちないので、9時過ぎに晩御飯です。
牛焼きにザーネソースをかけた郷土料理にサラダを取ってたらふく食べても200〜300円!元祖ピルスナービールブランド(Pilsner Urquell)が0.5リットルで50円〜70円という、食いしん坊とビール好きにはたまらない天国でした。
部屋に戻り、日本出発から付けておいた万歩計をみると、22216歩と表示されていました!いやあ本当によく歩いたものです!その数字をみてどっと疲れが出て、バタンキュー・・・



8月27日(日)旅の3日目
今日は日曜日なので、町のあちこちの教会でミサが行われていました。ミサの開始を知らせる教会の鐘の音がいくつもこだまし、GパンにTシャツの普段着の若者から老人まで町中から続々と集まり、ミサではオルガンの伴奏で聖歌を合唱していました。
感心したことに、そこで歌われる聖歌は市民のみんなが暗譜していて、譜面も見ずに、しかもちゃんとハモっていました!そこのオルガンは少し小振りのものでしたが、温かく、透きとおるような音で包み込まれました。


Pilzenを教会の塔から一望する。遠くに何本もそびえ立つエントツは、皆ビール醸造所!

町の中心のマルクト広場にそびえ立つ教会の塔に登り、Pilzenを一望しました。険しい階段をやっとの思いで頂上に上り詰め、外界へ出た時の感動はひときわ素晴しく、美しい町並みに多くの銭湯のようなエントツがそびえ立っていました。これは皆ビール工場のエントツだそうです。まさにビールの町だと改めて実感しました。


Pilsner Urquellのビール工場前で

午後はPilsner Urquellの工場を見学しました。(はじめて日本人観光客に遭遇しました)Pilsner Urquellの歴史が撮られた映画が特殊な効果を出す鏡張りのスクリーンに上映され、当時の職人達が命がけで巨大なタルを積み重ねているシーンが印象的でした。タルに詰められた搾りたてのビールの味は絶品で、昼食に直営ビアホールで豚の足のグリルを丸ごと食べて、チェコの大都会『プラハ』へ向かいました。

プラハ編は次号につづきを連載します。お楽しみに!!

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