たかまる旅行記その3
(チェコ共和国・プラハ編 Part 2 )

8月28日(月)旅の4日目


プラハの地下鉄

はじめてプラハでチェコの地下鉄に乗り、プラハ城へ行きました。
車内もホームもとても綺麗で、車両の形が、トンネルの半円形(かまぼこ型)に添って天上のラインがかまぼこ型でした。
プラハ城のふもとから階段沿いにズラリと並ぶみやげ屋を見物しながら登ったので、入口まであまり疲れを感じなく、そこからの景色が最高でした。


プラハDom あまりのデカさに圧倒されました

入口に行ったつもりが、実はそこが出口だったことがわかり、ドームのある入り口まで逆行しました。


プラハDomを守る警備衛兵の交代セレモニー

正午に、入口の警備衛兵の交代式の式典を見ました。
正門両脇にいた警備衛兵は、正に人形のように微動だにせず、凛々しい眼差しが素晴しかったです。でもそこに恥知らずの日本人団体ツーリスト達が、平気で表情ひとつ変えない警備衛兵の両脇に立ってポーズをとって写真を撮っていて、衛兵達はかわいそうで、こちらはとても恥ずかしかったです。
交代式はとても本格的で、お城の窓からブラスアンサンブルを交えて見事でした。
お城を降りて、プラハ最古のカレル橋を渡る。当時27才の天才建築家により、1357年から60年かけて建てられた全長10mもの橋の両側には聖人像の彫刻が立ち並び、圧倒されました。橋には多くの似顔絵書きがいて、それぞれ個性的な画風を持っていました。
町を散策してると、大きなスーパーマーケットがあり、 まっ先にビール売場に行きました。いろいろな地ビールがありましたが、不思議なことに、レストランで飲んでもスーパーでビンビールを買っても、あまり値段の差はなく、よくこれでやっていけるなあと感心しました。最近までは社会主義国だったので、その価値観がまだ残っていたのでしょうか・・レジや店員の接客もドイツを上回る無愛想さにあきれる程でした。
そのあと、CD売場、ステレオ、時計売場を覗いてみました。クラシックCDの面積比は全ジャンルの30%程で、まだまだ需要があり、国民に定着しているようです。日本で手に入りにくいチェコの作曲家(BENDA、FIBICH、SMETANAのVnソナタ)やグリンカの弦楽六重奏曲を入手しました。チェコにはまだMDは普及しておらず、CDとカセットテープのみです。 メジャーレーベルの新譜CDでも¥1800程でした。
時計売場には、早くも今話題の電波時計(10万年に1秒も狂わない精度を持つ優れもの!)が壁掛けタイプのものでも¥5000から揃っていました。
ホテルで一息ついて、近くにあるムハ美術館へ行きました。ムハは、日本ではミュシャという名で知られていて、僕が10月1日にやったサロンコンサートのお店が『ミュシャ』という画廊喫茶だったので、「ああ、ここの名前の由来の画家だったんだ」と親近感が湧きました。
ムハはチェコ出身のアールヌーヴォーを代表する画家で、パリやアメリカでポスター等で活躍しました。館内では生前の記録Videoが上映されていて、興味深いものでした。
夜は、お待ちかねのコンサートへ国立博物館へ行きました。
大理石作りの立派なロビーでしたが、コンサート会場はホールではなく、ロビー奥の2階へ上る中階段のスペースで、階段に赤い座ぶとんが置いてあり、そこが客席でした。
どんなメンバーが演奏するのだろうかと少し不安でしたが、それでも満席になり、追加座ぶとんがでるほどの大盛況でした。


プラハ国立博物館ホワイエの中での期待以上の好演でした。
世界にはまだまだ無名の一流音楽家がいるものです。

演奏は期待以上の好演で、学生ではなくベテラン実力派の素晴しいものでした。ピアニストのアンサンブルとしてのバランス感覚や、Vnの伸び伸びとした歌いまわし、艶やかな音色と緊迫したリズム、ボーイングが自由自在で、楽器が各奏者と一体化していました。ボッケリーニの無名な作品や、アルメニア、ハンガリーの貴重なナンバーも聴くことができ、アンコールのチャルダッシュのスリルある新鮮な演奏に感動しました。
今日はチェコ最後の夜だったので、少しリッチにピアノライヴのある店で食事しました。
ピアニストはとても器用にクラシック以外にあらゆるジャンル(ブルース、ブギ、スタンダードジャズから映画音楽、クレイダーマンまで)を一つのミスタッチもなく弾きこなし、ミストーンと思われる音を逆に活かして新しいフレーズに瞬時に作曲してしまう技を持っていて、驚かされました。
無愛想な店の多い中、この郷土料理を出すレストランは 実に愛想が良く、サービス満点で、気分もリッチになりました。
我々のホテルのスタッフも人が良く、午後にスーパーで買ったビールを気持ち良くホテルのフロントの冷蔵庫で冷やしてくれていて、とても親切でした。

この日は23000歩も歩いてしまいました!

次回は、いよいよドイツに入り、ドレスデンに向かいます。お楽しみに!!

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