メコンレポート

第4回 古都ルアンプラバン 「前編」 (ラオス)


「ラオスはなんていいところなんだ!。本当によかったよ〜ラオス!」。これはラオスに行ってきた日本人の大多数の感想だ。ラオスはまた「地球上の最後の楽園である」というようなこともよくいわれているのを耳にする。
はて、これは本当だろうかと思い実際に確かめにいってみた。
僕がルアンプラバンに行ったのは2001年2月。当時僕はベトナムのハノイに留学中で、しかも外国人の全くいない普通のベトナム人と一緒の住居。近くの通りには日本のようなコンビニはないし、飲み物の自動販売機も無ければ綺麗な何でもそろうお店もない。
高層ビルもなく見渡す限り、めちゃめちゃにまばらに建てられた密集した家々ばかり。
そんな日本の生活とはかけ離れたベトナムの生活になれていた自分が、果たしてラオスを「最後の楽園」と感じるのかどうか疑問だった。なぜならそれはただ単に日本のような生活スピードや時間に追われないゆっくりとした彼らの生活に、一種の羨ましさみたいなものを感じているだけなのではないかと思っていたからだ。
その頃自分はベトナムに興味を持っていたので、ある程度はラオスについての知識も同様に持っていたつもりだったのに、実際ベトナムから山脈を越えてラオスに入ってみると、見事にガラリといろいろな事が変っている事に驚きを感じたのを覚えている。
素人的にいえば、ラオスとベトナムはほとんど似ていると思いがちで、実際そのように考えている人も少なくないとおもう。
しかし実際は驚くほどの違いがあった。顔つきはほっそりしたベトナム人に比べラオス人は顔が丸くふくよか。気候はベトナム北部の四季があるのに対してラオスは通年真夏。仏教は日本と同じの大乗仏教のベトナムに対し、ラオスはタイやミャンマーと同じ戒律の厳しい小座部仏教(テーラヴァーダ)。
そして面白いのはべトナム人のどこか計算高く含みのある笑いに対し、ラオス人はこころから何とかなるさと笑う平和な笑顔。
こんな風な違いを思い浮かべてみると、両国の狭間にあるひとつの山脈がこんなにも両国に違いをもたらしているのが大変な驚きだった。
そこでそんな「最後の楽園」を見るべく、かつて隆盛を誇った王国の首都であったルアンプラバンの町を歩いてきた。
世界遺産に登録されていることもあってか、ここを訪れる観光客は多い。でもただでさえ人口の少ないラオス、その人気のなさをやはり感じてしまう。
人が少ないこともあるのか、人々の生活リズムはいたってスロー。雰囲気はタイの「マイペンライ」(何とかなるさという意味)という感覚だ。
写真を撮りたいとお願いしても、ベトナムとは違って快くオッケーしてくれるし、笑顔もどこか穏やかで、こっちも安心してしまうような感じだったし、他の諸外国と比べて意外と写真が撮り易かったのにも驚きだった。
「最後の楽園」というのはこういう外から来た人をなんかほのぼのとさせてしまうような、という意味なのだろうか、それとも外の世界を知らないまだ自然や昔ながらのいろいろなものが残る「楽園」という意味なのだろうか。
でもそれにしてもラオスは何かが他とは違う。それは何なのだろうか?
 
写真はルアンプラバンの町の様子です。               「後編へつづく」
 
ーーメコンレポート第4回おわりーー
 

         ルアンプラバンの僧侶                 メコン河沿いの商店

                           ルアンプラバンの町の様子

     メコン河でのラオスビールの積み下ろし       メコン河ボートのチケット売り場

                     ルアンプラバンのメコン河にて

 

                             ルアンプラバンの町で