手作りアンプの会

初夏のスピーカー大会報告

2002年6月29日開催

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 去年の4月に初めての試みとしてスピーカー大会を行いました。最初心配されていましたがすこぶる好評で来年もということになり、今年もスピーカー大会を行いました。去年の反省(課題が簡単過ぎた?)から今年は究極の難題となりました。小型のトランジスタラジオなどに使われている5cmスピーカーが課題となりました。たぶん、煮ても焼いても食えない、HiFiからは程遠い素材を選びました。今年こそひどい鳴り方をするスピーカー続出だろうと皆期待していました。所が、始まってみると驚くべき事に登場した力作珍作はどれも音楽を鑑賞するのに耐える実力を持っていました。
 皆さん幾つかの方式で製作されていました。植木鉢や漏斗、メガホン、パイロンを使ったホーン系と多数のユニットを並列にしたものが主流となりました。そんな中で発砲スチロールの箱を共鳴させたり、小型のペン立てを共鳴させたもの、小型呼吸球等、非常にユニークな物も登場しました。オーディオの奥深さを実感させる有意義な大会になったと思います。


へなちょこスピーカー大会

演奏順に並べました。構造などは写真から想像してください。

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●増田さん  [ 風神・雷神]
顔が良い
名前が付いているのが良い。sh音 (シャシュショ)が良い
さわやかでよい
中音が良い
面白い。カンカンコモリ。共鳴音大,本来のユニットの音
スタイルはインテリア向き
2本にしてはダイナミック
こもったかんじ...


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●内山さん  [ポール君]
色と音の違いにびっくり
マスがきいている。はたんがこない
あんていかんあり。すばらしい
コモリ感が有るが、低音が豊か!
ポール君,良い名。四季がまとも。ポール鳴き。コモリ。音量すごい
最高!
音が大きいし,良い
良い!! アイデア・音ともにGood
かっこいい〜!!
特定の帯域でロードがかかる

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●石田さん
小ささの割に大音量。びっくり
夏らしい。男らしい声(課題曲)
おそるべし
まとまりの有る音
小。中域のみ。4発のキキ
小音量でのバロックが良い
室の中を音が回ってくる感じが良い
バランス良し。アイディア良し。うーむ。小型
かわいいのに良く鳴る。バランス良し
球面放射をもっと利用したかった

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●宇多さん (1)
なみだがこぼれる
エージングが済めばもっと良い
堅い音だが音量有り
うまいねー
こもるが,音大きい
こもる
●宇多さん (2)
ほえている
やわらかな音
(1)よりも良い。クリア
あかるいおと
●宇多さん (3)
多様な音
ナローか。
うーん。うしろむきだとこもりがとれたか

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●木村さん
良い。まともな音
張り替え!!まともに音が出ている。サブマリーン
カッコイイ。きれいな音
下がない...
SPの位置が少しづつずれているのが気になる

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●川本さん (1)  響1
平面。味が有る。大音量は不利? 技術賞
音がよくなる写真がかくれている
音割れ有り。中音が良好
SPの音
小型。しんじられない音
職人技が光る
発泡スチロールがあだ
●川本さん (2)   響2
技術賞
バランス良。小型の中ではベストの音か?
声?
ちょっとこもる感じがします
すごい!!
こもる...

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●高橋さん
お腹に5点(ペットボトル)
いせいがよい
高〜中音 音量に強さが有る
立派
音良し。Good
こもりが少ない。スケール感あり
音として中々

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●松本さん
まとも。通常スピーカ? 技術賞
つくりがしっかりしている
まとも!! がんばりました!!
音につや有り
バランス良い
おちついた良い音です
音良し。まとも!!
バランス良し
音として中々

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●田村
わるかったうたい方をしている (課題曲)
エージングが済めばすばらしい
ユニット音に忠実
明るい。ユニットの音丸出し
音,明るい
あかるい。リアルなおと
結構オーソドックス

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●岩井さん
しわがれた声
聞かせます!! SPのエージングは済めばバッチリ
金属音をかくせないか!
農協一号。鳴きを楽しむ。SPはGood!!
クリア
良い意味で個性的。クリアだが帯域はせまい
ジョーゴの音

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●荒木さん
低域。曲,大変良い(オーディオ的に)
広がりがあり,ききやすい
ボーカルの味が出てます。まとも
力作
バランス良し
2wayはすごい

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●新屋さん
プロセスが少ない所がよい
音はまともです
Hi落ち
良い参考になりました
アイディア良い。BGM用にGoodか
なにかたりないような気もするが,よい!
最低の労力

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●吉田さん
バックロード。デザイン賞
ちょっとこもる。家におきたい形
デザイン良し。エージング済めば◎
工作極上
箱,欲しいです
デザイン・音良し
やはりこもる...

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●住職
力づよい声
まとも!!
おもしろい

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●多賀さん
まともな音です。エージング済めば◎
ふつうのおと
数の勝利か

所が、残念ながら使用したスピーカーが規格外だったので
失格となりました。

審査結果

1位

内山さん、松本さん

3位

荒木さん

アイディア賞

川本さん、新屋さん


来年も6月頃スピーカー大会を行います。今年参加できなかった人是非参加してください。


オカルトケーブル大会

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オカルト分科会協賛にて「手作りライン・ケーブル」を聞き比べする「オカルト・
ケーブル大会」が行われました。 ここで言う「ケーブル」とは入力信号用の
不平衡 RCA ピン・コードの事です。 

● 参加規則
会のホームページに記載された参加規則は下記のとおりです。
  1:長さ1メートルのラインケーブル2本。CDプレイヤーとパワーアンプの
    間に入れるので、両端はRCAコネクタ付きのピンケーブル。
  2:アクティブ素子、及び電源を要するものは使わない。
  3:危険!!な材料は使わない。(例;水銀や強酸性物質など、またトゲトゲで
    怪我をするおそれのあるものなど)
  4:意識的にL、C,Rを使わない。(イコライゼーションのような事をしない
  5:持ち運べる範囲の物で、ある程度曲がるもの。
 ・・・1,2,4項はともかく、3項は腐食を伴う電解液等や鉄条網を禁じ、
    5項では金属棒または肉厚のパイプ等を禁じたらしいです。

● 比較試聴方法の提案と基準ケーブルの選定
 報告者は比較試聴する前提として「基準ケーブル」が必要と考え、提案しました。 
各参加者の持ち寄ったケーブルの試聴に先だって、耳を中立?にリセット・・・
一旦基準ケーブルにて毎回「お耳なおし」するわけです。 
 基準ケーブルには標準的と思われる「アクロテック」を選定しました。
   ◇販売業者:日本鉱業(株)
   ◇製品名 :ACROTEC Stressfree Cable 6N-A2050
   ◇詳細仕様:長さ1m、赤ビニール外被、外径 7mm、OFC 撚り芯線、
         ポリエチ?芯線被覆、方向性指示なし、ロック機構付き

● 比較試聴環境と方法
 比較試聴に使用した機器は
  (1) National 製 CD プレーヤ(型番不明)、
  (2) Mark Revinson アンプ(型番不明)、
  (3) Altec 604-8G
のラインナップです。 比較試聴方法は、基準ケーブルと比較ケーブルを
(1) 〜 (2) 間に挿し替えて、同一の課題曲(男性ヴォーカル、曲名・CD 番号・会
社名は不明)
を鳴らして聞き比べますが、時間の関係から 3分でタイムリミットになりました。 
また実時間切り替えやブラインドではないので、幾分被試験者の心理的影響が加わっ
たかもしれません。

● 参加したオカルト・ケーブルの数々
 予想以上に多数が集まりました。 以下に各ケーブルに使用の電線材料および被覆
材料等を掲げます。

◇ 同一被覆線の空中設置型
 (1) コタツ・コード:タフピッチの細い線を束ねた 0.75sq、ゴム被覆撚り線、木
綿編組外被
 (2) ピニール線  :0.5mm 単線、+−は撚らず
 (3) ピニール線  :0.3mm 単線、+−は撚らず
 (4) ピニール線  :0.3mm 単線、+−は撚らずに、約15mm のスペーサにて
           梯子フィーダ状にしたもの
 (5) アルミ線?  :(芯線の仕様不明)、盆栽の整枝用の針金?
 (6) テフロン線  :(芯線の仕様不明)、ビニールチューブ外被
 (7) TV アンテナフィーダ:VHF 用平衡型 300Ω そのまま。
 (8) エナメル線  :0.3mm 単線、+−は撚らず

◇ 鉱物材料被覆型
 (9) テフロン線  :(芯線の仕様不明)、ジルコン砂充填、ビニールチューブ外被
 (10) テフロン線 :(芯線の仕様不明)、ジルコン砂およびグラファイト充填、
           ビニールチューブ外被
 (11) テフロン線 :(芯線の仕様不明)、グラファイト充填、ビニールチューブ外被
 (12) テフロン線?:(芯線の仕様不明)、水中を潜らせる代わりに、水を満たした
           ポリエチ袋で包んだもの
   
● 比較試聴結果および感想
 皆さんオカルト・ケーブルを発案しても、実際には常識的な構造になってしまい、
またそれ以上に音質的変化が見られない・・・否、聴かれないので焦ったようです。 
この点は報告者とても例外ではありませんでした。
 個別のケーブルにより、若干のレンジの変化等(ナロー化、ハイ上がり、ハイ落ち、
ロー上がり、ロー落ち、全体のレベル変化)は認められたものの、音質的劣化は
(8) 0.3mm エナメル線だけ若干認められた程度でした。 
 結論として、上記のオカルト・ケーブルの範囲では音楽を鑑賞する上では殆ど
支障がないことが確認された、と言えるでしょう。
                                           以上(宇多 弘)


バックロードスピーカーのデモ

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オークション・外道部門など

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2002/07/13 編集:田村 写真:上野 高橋 田村
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