平成8年7月9日(火)第4校時
指導者:寳迫 芳人
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本学級では、四月当初から友達を尊重することや良さを見つけることなどを指導してきた。結果、今日に至るまでに積極的に係り活動に取り組む姿勢や、友達の仕事を手伝うことなどはできつつある。また、帰りの会で行っている「良かったこと」の発表では、多くの子どもが一日のなかで誰かに親切にしてもらったことを感謝することができるようになった。
これからの課題として、子ども同士の問題を、自分たちで考えて解決していけるようになればと考えている。また、人の話を聞くことや的確に状況を判断する力を養っていきたいと考える。
謙虚な心、広い心で考えよう
☆中心価値 2-(4)寛容・謙虚
資料:ペエスケ(4コマ漫画)※野球観戦の漫画のみを使用
指導目標:謙虚な心を持ち、広い心で自分と異なる意見や立場を大切にしようとする態度を養う。
本資料は、日常に起こりうるささいないざこざを題材にしている漫画である。周囲の人のことを考えない行動や後のことを考えない行動のおかげで、いざこざが始まってしまうという本資料の主題は、子どもの日常生活そのものである。こうしたことから、子どもの興味・関心を引くとともに、自分たちの普段の行動を客観的に考えることのできる資料と考える。また、本資料にはセリフがほとんどなく絵だけで主題を表現しているので、読者に考える余地が残されている。こうしたことも子どもの発言を促す要因になると考える。
上記のような児童の実態を考え、自分たちの不用意な行動や発言がささいないざこざの原因になっていることを知るとともに、今後どうしたらよいかを考えるのに適した主題と考え本主題を設定した。各場面ごとに、このときにどうしたらいざこざにならずにすむのかを考えさせることで、自分たちが問題を起こしたときの解決のし方を考えさせることができると考える。さらに4コマ目では、登場人物が本来の目的(野球観戦)をはずれてしまっているのに対して、試合は何事もないように進んでいくことにも注目させたい。
また、資料が漫画であることも子どもにとっては入りやすいのではないかと考える。
まわりの人ことを考えた行動の大切さを知り、自分の友人関係に生かそうとする姿勢を持つ。
過程・時間 |
学習活動 |
指導上の留意点 |
備考・準備・資料など |
導入 |
1.野球観戦など人が集まるところでの人間の行動を振り返る。 ○迷惑だな、いやだなと思った経験はありませんか。 |
・実体験のある子には、その話を中心にしてもらう。 ☆球場以外では電車・バスの中、スーパー、劇場など |
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展開 | 2.一コマ目を見て登場人物が何を考えているか考える。 |
・何気ない行動が相手を怒らせ、次第にまわりにも広がっていくことを意識させる。 ・日常の自分たちの行動に照らして考えられるようにする。 ☆それぞれの言い分を考えさせる ・絵に描いて発表してもらう→全体に発表 ・臨場感を出す工夫をする。 (場面が野球場のスタンドで、熱心に応援する人がいるなど) ・各場面ごとに解決方法を考えられるようにさせる。 |
・一コマ目 ・紙コップ(2) ・二コマ目 ・三コマ目 ・四コマ目 |
終末 | 8.教師の話を聞く | ・教師の経験を話し、子どもたちへの深化をはかる。 |
男子19名、女子19名、合計38名
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