第6学年4組 家庭科学習指導案

平成11年6月19日(土)第3校時
 指導者 寳迫 芳人

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1.単元名

計画的な食事作りをしよう
ごはんとみそしる
(だしの役割)

2.単元について

〈児童観〉

 本学級の児童は、素直で子どもらしく良い面をたくさん持っている。様々な取り組みにも前向きである。その上で、日常生活における様々な事象に興味を持ち、それらの関係を洞察したり、自ら疑問を解決したりする態度を育てていきたいと考えている。

〈教材観〉

 ここでは、土曜参観日を利用して、親子でだしの役割を考えさせたい。普段何気なく飲んでいるみそ汁も、だしがなければおいしくない。むしろ、だしこそが大切なのである。うまみを司るだしは、調理の中では縁の下の力持ちの役割で、地味な存在だが重要なものである。

〈指導観〉

 今回は、親子で「きき汁」をやる。みそ汁をつくる上で大切なだしの存在を意識するために、各班で協力しあって、Aだしなしみそ汁、Bにぼしだしみそ汁、C合成だしみそ汁の三つをきき汁する。それぞれ自分の舌の感覚を頼りに、ワークシートに従ってA・B・Cのみそ汁の味の特徴や自分の好みを判別する。

3.学習計画(8時間扱い)

(省略)

4.本時の学習(1/8)

(1)目標

・だしの役割をしり、日常の生活にいかそうとする

(2)展開 ○主な発問、●予想される反応

前時の学習 だしの種類や役割について学び、実験の内容について知る
時間 学習活動 指導上の留意点 備考・準備・資料など
5 1.前時の学習を思い出す
○みそ汁のだしにはどんなものを使うかな
●煮干し、かつお節削り節、昆布、合成だし
・だしの役割に興味を持つようにさせる ・絵を描いたカードを使って、視覚的に理解させる ワークシート
・お椀の絵
・だしの絵4種類
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2.だしの役割を知るために、実験をする
きき汁をして、だしの役割を自分の舌で確かめよう
○Aだしなしみそ汁、Bにぼしだしみそ汁、C合成だしみそ汁の三つのみそ汁をつくり、味を比べてみよう
3.実験調理
○役割分担や決まり事を守って実験調理を開始しましょう
・各班でBとCのみそ汁をつくる
・Aのみそ汁は教員がつくる
【徹底事項】
・エプロン、三角巾は全員着用
・用具は良く洗ってふいてから使うこと
・使い終わったものは、その都度片づけること
・火や熱湯の取り扱いには充分に気をつけること
・お椀の絵
・お椀(保護者)…割れにくいもの
・みそ、にぼし、合成だし
【各班の準備】
・鍋×2
・おたま
・お椀
・計量カップ
・小皿
【調理手順】
【A】
(1) 鍋に湯を沸かす(600ml)
(2) 沸いたらそのお湯でみそを溶く(50g)
(3) みそを鍋に入れ、火を止める
【B】
(1) にぼしの頭とはらわたを取り、半分に割る(6匹)
(2) 水(400ml)を入れた鍋ににぼしを入れ、火にかける
(3) 沸いたらそのお湯でみそを溶く(34g)
(4) みそを鍋に入れ、火を止める
【C】
(1) 水(400ml)を入れた鍋を火にかける
(2) 沸いたら合成だしを入れる(4g)
(3) そのお湯でみそを溶く(34g)
(4) みそを鍋に入れ、火を止める
4.試食
○それぞれのみそ汁を飲んで、味の違いを比べてみましょう
●Aはまずい
 BとCはおいしい
 Cの方がおいしい
 Bは素朴な味
○グルタミン酸を入れたものを飲んでみよう
5.味の違いについてワークシートに書く
・各自お椀を持ってABCのみそ汁を飲む





・Aを全員に飲ませたら、科学だし(グルタミン酸)を入れる
・調理台の上を整理してから作業させる






・科学だし
(グルタミン酸)

ワークシート
5 6.学習の感想をワークシートに書く
○今日の学習を振り返り、感想をまとめましょう
・できれば発表してもらう
・保護者の感想も書いていただく
次時の学習 ご飯の炊き方について知り、ご飯とみそ汁の調理実習計画を立てる

(3)備考

男子19名、女子15名、合計34名

5.保護者の反応

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