第5学年1組 社会科学習指導案

平成8年10月17日(木)第4校時
指導者:寳迫 芳人

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1.単元名

わたしたちの生活と運輸

2.単元について

(1)児童観

 本学級の児童は、学ぼうとする気持ちが強く、特に社会科ではそれぞれが目的観を持って授業に取り組むことができている。アンケートの結果では、38人中30人が社会の勉強が好きだと答えていることからも社会科の学習態度が意欲的であることがわかる。
 これまで食料生産、工業生産の所で調べ学習を行っているが、これらの調べ学習で意欲的に活動している姿が見られた。また、新しい知識を吸収しようとする態度も見られ本の内容についての質問や素朴な疑問をぶつけてくれることが多い。こうした児童の実態を踏まえて今回も調べ学習の形で単元を進めていく。

(2)教材観

 本学級ではこれまでの学習で、食料品や工業製品がどこで作られているかを学んでいる。こうした既習事項を踏まえて、本単元では様々なところでつくられている農産物や水産物がどのようにして私たちの手元に届くのかを学習する。
 ふだんは当たり前のように手に入るものが、多くの人や輸送手段を使って自分たちの所に届けられていることに気づかせるという本単元の内容は、子どもたちの社会を見る目を養い社会性の基礎を築く上で重要なものであると考える。物質的に満たされた社会にいるために、あるのが当たり前という感覚が強い子どもがいるが、本単元の学習を通して、自分たちの生活が多くの人の手によって支えられていることを学んでいけると考える。また国外にも目を向けさせ、より大きな視点で売買される品物の流れを知っていくことは、国際的な視野を養うという意味からも重要な学習であると考える。

(3)指導観

 本単元では、身近な輸送手段である宅配便を導入として、自分のまわりにあるものがどのようにして運ばれてくるのかを考えさせる。その後の展開として、子どもたちの好きな調べ学習で進めていく。特に日本食の代表的なうどんを題材にしたことで、児童の興味を引くとともに、その材料が国内だけではまかなえないことを理解させることで、国外への視野を広げていけると考える。さらにこうした知識をもとに、個別学習の新聞作りを通して、具体的に日本と世界の貿易関係について調べさせることによって、各自の学習の深化を図りたい。
 また、調べ学習は子どもの最も好きな学習形態であることがアンケートの結果から分かっているので、今回も調べ学習の形態で学習を進めていくことにした。

3.単元の目標

  1. 農業・水産業・工業の原料や製品の輸送に従事する人々の工夫や努力について調べ、私たちの生活にとって、運輸の働きは欠かすことのできないものであることをつかむ。
  2. 地図、統計資料や写真・読み物資料などを活用して、事象の理解を深めるとともに、輸送の仕事に従事する人々の工夫や努力に気づき、運輸業の働きと今後について考えることができる。

4.単元の指導計画(14時間扱い)

5.本時の指導計画

(1)目標

(2)本時の展開


学習内容 児童の学習活動 指導上の留意点 資料、準備など



(15)
1.エビ天うどんの材料について話し合う ・エビ天うどんをつくるための材料を考える
○エビ、卵、小麦粉、うどん(小麦粉)、しょうゆ、水、だし、ネギ、かまぼこ(たら)、七味唐辛子、ほうれんそう
・自由に発言させ、出たものを提示していく
【エビ天うどんの材料】
エビ、卵、小麦粉、うどん(小麦粉)、しょうゆ、水、だし、ネギ、かまぼこ(たら)、七味唐辛子、ほうれんそう
エビ天うどんの材料がどのようにしてやってくるのか調べよう
2.課題にする材料を精選する ・選択する課題を精選する
○エビ
○うどん(小麦粉)
○ネギ
○かまぼこ(たら)
・材料としてなくてはならないものを中心に精選していく  
調













(25)
3.班ごとに調べる課題を選択する

4.調べ方、書き方についての説明を聞く


5.調べ方を考え、役割分担をする
・班で話し合ってどれを調べたいか決める

・調べ学習に関する注意を聞く
●どこで作られてどのようにして運ばれてくるのかを調べること
●最後にこの調べ学習でわかったことを入れること

・どのような手順で調べていくのか、役割はどうするのかを話し合う
○図書館、図書室、お店に行く、運送業者に行く、家の人に聞く、家に本があるなど

・各班の調べ方を発表する
○1班〜8班の調べ方
・各課題について2班ずつになるように調整する

・調べ学習に対する見通しが持てるようにする




・方向性が決まらないところは机間指導で助言を与える
・自分勝手に決めたり、他人まかせにするようなことのないように注意する
・あまりよいアイデアがない班は他の班の調べ方を参考にさせる
 



(5)
6.次時の学習について話を聞く ・次時からの調べ学習について話を聞く
●道具について
(マジック、模造紙)
●本の使い方について
●場所の使い方について
・どうしても助けてほしい場合には御助けの札が使えることを伝える ・御助けの札

(3)備考

 在籍児童数 男子19名 女子19名 計38名

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