段審査学科問題 <前期・後期共通>


初段 : 「掛け声」 の効用 (ききめ) について述べなさい

             解答例  (1) 自分の気力を充実させる
                   (2) 相手を威圧する
                   (3) 自分の力を集中して、より以上の勢いと力を発揮させる
                   (4) 気剣体の一致をはかり、打突を正確にさせる

 

二段・三段 共通問題 : 「竹刀を点検するときの要点」を書きなさい         

             解答例  (1) 竹片にささくれや亀裂ないかどうか。カーボン竹刀の場合には、黒いカーボン繊維が露出してい
                       るかどうか 
                    (2) 先皮が破れていないかどうか
                    (3) 弦が緩んでないかどうか
                    (4) 中結が切れていたり、締め方が緩んでいたり、さらに剣先から竹刀全長の約1/4の位置に固定
                        されているかどうか

二段 : 「切り返しで気をつけること」 を 5項目以上書きなさい               

             解答例   (1) 立会いの間合いでは、姿勢、構え、竹刀の握り方などを正しくする
                    (2) 初心の段階では、動作を大きく、正確に行う
                    (3) 肩の余分な力を抜いて、柔軟に左右均等に打つ
                    (4) 連続左右面打ちの角度を45度ぐらいにする
                    (5) 正しい足さばきで行い、特に後退の際の引き足が歩み足にならない
                    (6) 左こぶしは常に正中線上にある
                    (7) 正面打ちは、一足一刀の間合いから正確に打つ
                    (8) 振りかぶったときに、左こぶしを必ず頭上まであげる。打ち下ろしたときには、左こぶしがさがり
                        過ぎたりあがり過ぎない

三段 : 「互角稽古で気をつけること」 を述べなさい

             解答例  (1) 修得した基本動作や応用動作を崩すことなく、充実した気勢で真剣に行う
                   (2) 相手を恐れず侮らず、相手と対等の気持ちで行う
                   (3) 立合いの「初太刀」を大切にし、一本一本に精魂を込めて打突する
                   (4) 間合いのとり方や攻め方、打突の機会の見つけ方やつくり方、技の出し方などを工夫する
                   (5) 相手を選り好みしないで、つとめて多くの人と稽古する

四段・五段 共通問題 : 「間合」 について説明しなさい

             解答例 間合とは自分と相手との距離をいう。間合には、一足一刀の間合、遠い間合、近い間合の三つがある 
                  (1)一足一刀の間合  剣道の基本となる間合で、一歩踏み込めば相手を打突できる距離であり、一歩
                                 退がれば相手の打突をかわすことのできる距離である
                  (2)遠い間合(遠間)  相手との距離が一足一刀の間合より遠い間合で、相手が打ち込んできてもとど
                                 かないが、同時に自分の打突もとどかない距離である
                  (3)近い間合(近間)  相手との距離が一足一刀の間合より近い間合で、自分の打突が容易にとどくか
                                 わりに、相手の打突もとどく距離である

四段 : 「一本打ちの技」 について説明し、「指導上の留意点」を述べなさい

             解答例 相手の動きや剣先の変化、構えの崩れなどを捉えて打突する技である
                  指導上の留意点
                  (1) 一足一刀の間合から打突させる
                  (2) 振りかぶりと打ちが一拍子になるように打突させる
                  (3) 打突部で打突部位を正確に打突するようにさせる
                  (4) 気剣体一致の打突ができるようにさせる
                  (5) 必ず残心を示すようにさせる

五段 : 「日本剣道形を実施するときの留意点」 について述べなさい
             

             解答例 日本剣道形は、一定の形式と順序に従って行う一連の約束動作であるが、形を形骸化させない生きた
                  ものにするために、お互いが寸分の緩みない気の働きをもって行わなければならない

                   (1) 立会い前後の作法、立会いの所作、刀の取り扱いを適切に行う
                   (2) 五つの構えと小太刀の半身の構えを正しく行う
                   (3) 目付けや呼吸法を心得て、終始、充実した気勢、気迫をもって合気で行う
                   (4) 打太刀(師の位)、仕太刀(弟子の位)の関係を理解し、原則として打太刀が先に動作を起こす
                   (5) 「機を見て」「入身になろうとする」といった打突の機会を理解して行う
                   (6) 打太刀は一足一刀の間合から打突し、仕太刀は物打ちで打突部位を正確に打突する
                   (7) 振りかぶりは、剣先が両こぶしよりさがらないようにし、一拍子で打つ
                   (8) 足さばきはすり足で行い、打突するときは後ろ足を前足に引き付ける
                   (9) 残心は十分な気位をもって行う