壮大な物語それが史劇
ラパ・ニュイ モアイの謎
RAPA NUI (1994)
監督ケビン・レイノルズ製作ケビン・コスナー
出演ジェイソン・スコット・リー、イーサイ・モラレス

神秘の島、イースター島に伝わる伝説をもとに滅亡した文明の謎に迫った作品。
モアイ像は何故造られ、滅びていったのか・・・?
中々珍しい作品です。

一説によると古代のイースター島は他国の航海士の上陸によって略奪や暴動になり民の生活を乱しました。
そういうところまで映画で描写されてるかは定かではありません。
十戒
THE TEN COMMANDMENTS (1956)
出演チャールトン・ヘストン、ユル・ブリンナー

エジプトでの話いわゆるモーゼの十誡
山で神の啓示を受け石版の力を得て炎を操り海を二つに裂く。
安寧の地へ人を導き奇跡を起こす信託者。
1923年度版の「十誡」と話が若干違うし邦題の字も違う。
海が割れるシーンは思わずびっくり。この映画のウリはそれですからね。
ユル・ブリンナー目当てなら「王様と私」に限る。

モーセ(チャールトン・ヘストン)
ラメセス、ファラオ(ユル・ブリンナー)
神の声(チャールトン・ヘストン)

30歳代のチャールトン・ヘストンが老人のモーセを演じてるが、
チャールトン・ヘストンが演じてるということさえ分からずに済むほどの完成度。
★★
DVD







ベン・ハー
BEN-HUR (1959)
出演チャールトン・ヘストン

ユダヤがローマ帝国支配されている時代。青年ベン・ハーとキリストを含む物語。
家族愛は勿論、この映画で有名な大戦車競争が一番の見所。
十字架を負って刑場に向かうキリストと1杯の水の奇跡
時に人を助けたり借りた恩を忘れずに返す彼の人柄や誠実さがポイント。
色々な出来事で運命が左右されその人間模様に焦点があります。
1926年度版のものとストーリーは同じ。かなり奇抜な出来事の展開がある話です。1907年度版は知りません。
本編240分のということで映画2本分。
映画通のインテリ風を吹かすには格好の映画だが馬が合わないだろう。
こちらの評価では名作の範疇には入れてない。
ベン・ハーが乗る戦車は車輪が大きい。闘技場ではデスレースとなる。
車輪が独特の刺突武器という点が様々な映画やマンガなどにも活用されてる。
車のホイールが武器というのも何かで見たことがあるはず。
上映時間212分ということもあり、2枚組DVDである。
★★★
DVD










スパルタカス
SPARTACUS (1960)
監督:スタンリー・キューブリック製作総指揮:カーク・ダグラス
出演:カーク・ダグラス、(スパルタカス役) ローレンス・オリヴィエ、(クラサス役)

時は紀元前1世紀
トラキアのスパルタカスが奴隷としてリビア鉱山で奴隷商人バタイアタスと出会う。
剣闘士として戦う運命になりローマの将軍クラサスがバリニアに目をつけた頃から反乱を企てる。
奴隷を解放し味方につけたスパルタカスは大軍を率いてローマに攻め込む。

カーク・ダグラスが「ベン・ハー」で主役を熱望していたが
チャールトン・ヘストンに決定したのは両作品を知っているなら言うまでも無い業界の有名な裏話。
この作品ではスペクタクル大作ならではの流れる汗を見せる方法もいい味が出ている。

隆盛を誇ったローマ帝国も栄華に退屈し退廃している雰囲気の時代。
クラサスはそれを清め取り戻す強い意志を持った男。
壮大な音楽も流れている中で人々もごく自然に動いているので不自然な誇張も感じ無い。
白亜の建物なども遠くの景色も含めて見栄えがよい。
権力と奴隷という身近で遠い距離の身分の対立。その中間にいる民衆も彼らに協力する。
奴隷が民衆の立場で富と権力から秩序と誇りを取り戻し懲らしめ自由の権利を取り戻し孤独と愛の狭間にスパルタカスはいる。
歓喜に満ち溢れるのとは対称に悲しみに打ち震える人々。全ては1つに向かっていくのは難しくなく単純に感じ取れる。
子供から老人まで人々の命運を背負う主人公。

シェイクスピア劇ハムレットがこういう時代の映画に多大な影響を及ぼしてベースになっているのが分かる。
スペクタクル映画を見る特徴として名のある登場人物に焦点を向ける思考・企み・望みなど。
行動だけ、動いてる映像だけを見ると中身の芯が熟知できない。
こういうロマンある作品に若い頃に見て先入観を持っているなら生きる上での何たるかをすぐに学べる。
ただ野蛮なだけな中身ではなく虚ろな自由でもなく情緒を求めている。

民衆は丘の上でポンペイとローマ精鋭軍に挟まれて戦うシーンの人数が非常に多い。
2夜連続でもTVではセリフが無い大部分が大抵カットされてしまってると思う。
こういうシーンは「ベン・ハー」にはない本作の特徴。参考にされ後年の戦争時代を扱っている映画でも使われ始めた。

5.1chセリフと音楽のみ細かい物音とは分離。アジア各国向けの字幕が多い。
前編後編と別々にディスク収録。音声はリモコンでの切り替え不可能なので少しもたつく。
★★★
DVD









クレオパトラ
Cleopatra (1963)
出演エリザベス・テイラー

スペクタクル史劇としては主役が女性なので派手なアクションは無い。
1954年に映画「エジプト人」The Egyptian)が公開されてるので下敷きは得てる豪華さが際立つ完成度である。
クレオパトラはローマ皇帝と恋愛になりそうなストーリー。
当時の批評家は映画界を熟知したうえでも映画「クレオパトラ」を批評してないが。
当時、クレオパトラにふさわしいのかの選定はアメリカの映画館でアンケートが尾なわれた結果らしい。
エリザベス・テイラーかオードリー・ヘプバーンかという選択肢だったらしい。

この映画の他に3作品が以前に映画化されてる。
ビデオやDVDの発売が無かったため1963年度版しか知名度が無い。
クレオパトラ (1917年の映画)
クレオパトラ (1934年の映画)
クレオパトラ (1959年の映画)
DVD
グラディエーター
GLADIATOR (2000)
監督:リドリー・スコット
製作:デヴィッド・H・フランゾーニ、ブランコ・ラスティグ、ダグラス・ウィック
製作総指揮:ローリー・マクドナルド、ウォルター・F・パークス
原案:デヴィッド・フランゾーニ
脚本:デヴィッド・フランゾーニ、ジョン・ローガン、ウィリアム・ニコルソン
撮影:ジョン・マシソン
美術:アーサー・マックス
編集:ピエトロ・スカリア
音楽:ハンス・ジマー
出演:ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックス
★★★★
DVD










ノアズ・アーク
NOAH'S ARK (1999)
製作総指揮:ロバート・ハルミSr.ホールマーク社の製作
出演:ジョン・ヴォイト(チャンプ、ミッション・インポッシブル、アリ)、ジェームス・コバーン

ノアの方舟が原作。旧約聖書というより過去の作品よりドラマ仕立になっている。スペクタクルという感じはしない。
セットから衣装、メイクという面は凝っている。物語については余分なことが多く誇張はしていない。
主人公はあくまでジョン・ヴォイト演じるノア。ちなみにモーゼの「十戒」とはちがうで(笑)「天地創造」のほう。
世紀末に生延びるということは誰しもが思ったことはあるだろう。作品にかなーり危機感がないのはいかに?
聖書のお話はファンタジーでもありドラマでもある。一見難しそうだが元々、子供がとっつきやすい話ではある。
いかようにでもとれ、戒めであることに変りはない。チャンプの父ちゃんが爺様になってしまったのに脱帽である。
史劇としてはやっぱ迫力がどこかいってる。
火の玉がUターンしてワガママ女性を灰にするシーンは神の仕業か(爆)人間にとっては悪魔の仕業でしかない。
もはや神の自尊心跋扈する時代でもないので戒めの手本にもならないだろう。先入観が出なかったのは無念。
しかしロバート・ハルミってJrなのかSrなのかよーわからん。何なんだろ。TVドラマとしてならこの程度でいいかと。(TVM)
☆?
DVD






ドラキュラ・イン・ブラッド 血塗られた運命
DARK PRINCE: THE TRUE STORY OF DRACULA (2000)
出演:ルドルフ・マーティン、ピーター・ウェラー、ジェーン・マーチ、ロジャー・ダルトリー

ルーマニア君主の伝奇
ヴラド・ツェペシュ。ドラキュラと言われた串刺し侯の物語。
ゴシックホラーというものではないが世界観はゴシック調。
完成度や表現力は完璧ではないがルドルフ・マーティンの演技は必見。
「クロウ」のマーク・ダカスコスを彷彿させるダークな雰囲気を醸し出している。
ピーター・ウィラー「ロボコップ」ロジャー・ダルトリー「レプリコーン 妖精伝説」
ラストシーンも共感がもてる。登場する軍勢は諸説より少なく回想にしてしまっている。
経験と忍耐がなくてはここまでの運命はなかったろう。
領民は飢えと貧困に苦しみ貴族達は国を何度も他国に売り君主は次々と変っていた。
兄弟ともにトルコ軍に捕まり自分だけ解放された後、彼に運命を左右する選択肢が何度も訪れる。
自領民を守り易々と負けない君主たるは国賊を徹底処罰し恐怖を植え付けることだった。
弟だけでなく真の敵は内にあった。天国にも地獄にもいけない魂は不死身として永遠にさまよう。
大人のためのファンタジー伝記ロマン(TVM)

ホラーで明記していたがまったくの史劇なので最終的に枠が出来たここに置いた。
2006年、ルーマニアのブラン城は子孫のドミニク・フォン・ハプスブルク氏に返還。
私は夜中に飛び回ることもないよと語ったそうだ。
★★★
DVD










スコーピオン・キング
THE SCORPION KING (2002)
監督:チャック・ラッセル
製作:ショーン・ダニエル、ジェームズ・ジャックス、ケヴィン・ミッシャー、スティーヴン・ソマーズ
出演:ザ・ロック

メムノンを倒すために刺客として雇われたマサイアスはメムノンに従えている預言師を殺しに行く。
しかしメムノンに囚われ目の前で兄を殺された。
予言師はマサイアスを助けマサイアスは予言師を連出し脱走を図り追手を始末するが負傷しまた予言師に助けられる。
皆が死ぬかもしれない戦いに部族を引連れて再度メムノンの元へ乗込む。

アクション性が高くハムナプトラ2のような設定は砂嵐や虫だけ。
演出は濃いものではなく楽しめるジョークがある。
メムノンが火油に剣を浸して炎の剣で戦うのは見物です。
カット割や演出効果等はハムナプトラのようなタイプが好きな人には見やすくて良い。
ただ人が死にまくる殺戮バイオレンスには違いないので親同伴でも子供は見るのを遠慮願いたい。
1つだけ可笑しな点は前編英語です(笑)
アフリカ系や中国系・米国系というキャストでエジプトってやっぱり顔でバレバレなので変です。
業界では無視しなければならない御法度で仕方ありませんね。
「グリーンマイル」の大男の黒人囚人ジョン・コーフィ役マイケル・クラーク・ダンカンも抜擢役。

さて忘れた頃に追加するのが定番の小ネタでーす。
ハリウッドスターでもあるSHO KOSUGI氏の主宰でやっている忍者太鼓のチームが活躍。
どこで?というのはご自分で確認をして(笑)

アクション・アドベンチャーで当初明記していたが路線は真面目な史劇なのでこちらに移動してある。
THE MUMMYの続編もキャスティングと路線が飽きられている。
2の後でこの作品に期待していた部分、古代の怪物か?ミイラ出るのか?という所が無かった。
今後は真面目なロックの濃さを活かしてスコーピオン・キングがTHE MUMMYを継承するのが良いかもしれない。
★★★
DVD









グリーン・デスティニー
原題: 臥虎蔵龍、英語題: Crouching Tiger, Hidden Dragon 2000年
中国・香港・台湾・米国の合作作品
王度廬の小説『臥虎蔵龍』原作
監督:アン・リー
出演:チョウ・ユンファ、ミシェル・ヨー、チャン・ツィイー

ワイヤーアクション。竹林での演舞。
武侠物・剣劇物は日本で馴染みの映画作品が少ないのとジャンルが定まらないのでしばらくの間このジャンルに明記。
まぁ映画化された「三国志」ならこのジャンルですが。
★★
DVD










HERO
(2002)
HERO
英雄
監督:チャン・イーモウ(張芸謀)
出演:ジェット・リー、トニー・レオン、マギー・チャン、チャン・ツィイー、ドニー・イェン、チェン・ダオミン

スペシャル・エディション

ベテラン監督兼俳優チャン・イーモウの映画。
演舞が素晴らしいジェット・リー(リー・リンチェイ)(Li Lian-Jie)(李連傑)「少林寺」

チャン・イーモウ出演の映画。
「古井戸」(1987)
老井
OLD WELL
と、
「テラコッタ・ウォリア/秦俑」(1989)
秦俑
古今大戦秦俑情
A TERRA-COTTA WARRIOR
の映画は見たことがあります。
「単騎、千里を走る。」 千里走單騎 (2005年)
出演:高倉健、中井貴一、寺島しのぶ
では当時、久しぶりに高倉健主演の映画の告知がされたが。

無名の剣士が秦皇帝を暗殺しようとする物語。
つまらない史劇ではなくリメイクともとれず独自の発想で完成された別物といえる。

最も天下を治むる力は武にあらず、
無名のラストシーンは門が開門を待つのではなく秦皇帝の立場を理解した上での死。
役目は果した。
ドラマとしては史劇だがチャン・イーモウ監督ならではの独特の骨頂。感情移入ができる。
確かに、「大量の矢は撃ちすぎだろって感じ」ですね。
貫禄のついたジェット・リーの落着いた物腰もいい感じ。
人物主観であり、壮大なスペクタクル視点ではないので大軍vs大軍という戦争映画ではない。
映像がとにかく美麗しく、其々が主人公。
これらの香港スターのアクションの動きを取り入れれば新しいアクションゲームの時代が来るはず。
アクションゲームを作る会社、及び3D担当者は必見。新時代の良いアイデアが詰っている。
風光明媚を感じる一本。
★★★★★
DVD










天と地と
(1990)
原作:海音寺潮五郎
出演:榎本孝明 津川雅彦 浅野温子 野村宏伸 財前直見 沖田浩之 風間杜夫 伊武雅刀 岸田今日子
●天と地と 天ノ盤

天文十七年(一五四八年)戦国時代を背景に、上杉謙信と武田信玄との対決を描く時代劇。
海音寺潮五郎原作の同名小説の映画化。
合戦シーンや陣、地をうねるが如く龍が舞う。

一説では上杉謙信は伴侶を持たなかったという。そのためか姫武将として描かれてる作品もある様子。
毘沙門天を本尊としてることから仏門衆のイメージが色濃いが戦国時代の武将なら当たり前であり僧兵僧侶の類ではない。
塩を送って難病に苦しむ敵を助けたという珍しい武将でもあるとされてる。
そうした交流があったためか信玄が謙信に送った刀も現存してる。
上杉謙信の住む越後地方は現在の新潟県沿岸。
後に武田晴信と呼ばれていた武田信玄に塩を送った話は映画には無い。
塩の製造を行っていた時期ではなかったかもしれない。しかし秋田県まで塩田があるので備蓄があるだろう。
後、永禄4年(1561年)3月には鎌倉鶴岡八幡宮で山内上杉憲政が関東管領を長尾景虎に譲渡。
長尾景虎は上杉謙信と名乗る。
しかし室町幕府の役職は衰退した。
武田24将と言われる猛者と対等にやりあった”もののふ”は他にいない。
三国同盟と呼ばれる背景があった今川、北条、武田までは映画では描かれてない。
銅像のように信玄が軍配で謙信の太刀を交わすシーンは映画で描かれてる。
が、実際にそのような出来事があったのかは不明である。
通常なら陣中の旗本が追い返すだけでも困難。陣の周辺がそこまで火急を極めていたとするなら如何様にである。
「甲陽軍鑑」の信憑性が曖昧なため。

特典の収録では主人公上杉謙信を演じてる榎本孝明が角川春樹 氏にだろか演技指導されてる様子がある。
合戦シーンはカナダ・カルガリー。
主役候補は渡辺謙、松田優作だった。
劇中で上杉謙信役の榎木孝明が使用した甲冑は、
2007年の大河ドラマ『風林火山』で同役を演じたGacktが
自身の曲「RETUNER〜闇の終焉〜」のミュージック・ビデオの中で着用している。

謙信マニアならのトリビア。るろうに剣心ではないが。
コーエーの「戦国無双3」のイメージソングが「斬〜ZAN〜」、
エンディングソングが「雪月花 -The end of silence-」となっている。
戦国無双3内で、クラシックコントローラー(PRO)の場合
Xボタンを押しながら戦闘を開始すると「斬〜ZAN〜」を戦闘中BGMとして流すことが可能となる。
また、戦国無双3Zでも、上杉謙信の無双演武をクリア後に戦闘準備画面で
△ボタンを押しながら開始することで、同様にBGMとして流すことが可能である。

井上靖の小説「敦煌」1988年の映画化で日本人キャストで大昔の中国人を演じた映画のほうが認知度が高い。
角川映画が大作といっても毎度の宣伝の印象なのでこれといった印象の差が無かったのではと。

現在では桔梗屋の「桔梗信玄餅」は1968年(昭和43年)発売。金精軒1972年(昭和47年)発売。
信玄餅は有名だが、戦国時代の出陣の際は「兵糧丸」と呼ばれる携帯食が常備であった。

新潟県には行ったことがありますが、上杉謙信の城を旅館で訪ねたところ知らなかったらしく・・・。
海岸側なので旅館の一室でも冬は寒いのなんの。大きなスーパーらしいところが無く、殆ど商店街。
躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)は、山梨県甲府市。は実際に見たことがある。
神社の境内になっていて向かいには御土産店が立ち並ぶ。真っ直ぐ進むと甲府駅で数分先に金精軒もある。
甲州は「ほうとう」が名物で看板もいくつか立ち並ぶ店がある。
「信玄公納豆」(紀文食品)は歴史のあるものではない。納豆を製造メーカーでは比較的多いが土産物の商品。
一部の城は城跡になっており城が残ってないので跡地と分かる石碑がある。
推奨で有名な昇仙峡は行楽客を迎えるために整備されてるが戦国時代の資料は無い。
真田の城ともいわれてるのが長野県の上田城と海津城、松代城とも。
真田の城の1つ上田城は実際に建物の中まで見たことがある。
幕府の禁止令の後か堅牢な要塞の作りではない。櫓や落とし戸はあるが構造は単純である。
記帳台があり、お守りが販売されてる境内がある。周辺は公園になってる。
上田城−私立博物館−山本鼎記念館もある。
後々の真田藩となってるので鎧や大槍も飾られていているが幕府の刀狩後に新調したのか使った形跡が無い。
藩士達の写真も飾られてるが真田藩ではなく松平藩の写真。
長野県上田市の街道には池波正太郎記念館があり、
読書や書籍が購入が出来るコーヒーショップであったが現在の形態は未確認。
最後は「りんどう湖ファミリー牧場」付近のホテルでお休み。
★★★★★
DVD











トロイ
TROY (2004)
主演ブラッド・ピット、オーランド・ブルーム

仰々しいサウンドが少ない分、スペクタクルという感じはしない。トロイのセットが大きく凄い事でリアリティに違和感がない。
演技指導もよく出来ており獅子と異名を冠するアキレスが冴えている。
ラブコメさえどうでもよくなってくるがシメはやはりラブコメ。ビルドアップしたブラピとトロイの王に一票。
我国にはアポロンの加護があるっ!
(太陽が照り付けているだけ)
トロイの木馬も出る。船の板をつかった古い感じがある。
トロイは敵の難攻不落の城塞の事で木馬の名前は元々はトロイではない。「侵入する」という意味でも有名。
神への送り物だろうが敵国の物を自国に入れるなどボケまくるのも無理はない。
ロード・オブ・ザ・リングのレゴラスを演じたオーランド・ブルームが今回も弓芸を披露する。

ピーター・オトゥールのトロイ王プリアモスの枯れた風貌がスペクタクルを感じさせる。
ブレンダン・グリーソンのスパルタ王メネラウスは役不足で太った巨漢商人にしか見えないのが残念。
それら目下の英雄と謳われた者たちの物語。
この程度の話であっさり無敵の要塞が陥落してしまうとは話の都合が良すぎるため描き方が楽に見える。
シーン作りの羅列重視で構成しており筋道が無頓着に飛びすぎて客が追いついていけない。
初回はいいが2回目は当分後になってから再度見る形になるだろう。
まだ欠落した部分があるだろうし埋まるべきところがあると思う。
完成度は低い。
★★
DVD









レジェンド・オブ・エジプト
CLEOPATRA (1999)
監督:フランク・ロッダム
出演:レオノール・ヴァレラ/ティモシー・ダルトン/ビリー・ゼーン

時はクレオパトラの時代。古代エジプトの最後の王朝・プトレマイオス朝
ローマからジュリアス・シーザーが来る。
妹と弟に王座を追われていた姉がじゅうたんに巻かれた贈り物として現れ心を射止める。
シーザーとクレオパトラの間で子供が誕生し認知した事によりシーザーはブルータスらの手により殺される。
ローマとの海鮮に敗れ追い込まれエジプトは陥落する。

クレオパトラの我侭に将軍ユリウス・カエサル、隊長マルクス・アントニウスは翻弄された。
戦いはエジプトの軍勢というものはまったくない感じでローマ側の成すがまま。
こうなるとただのセレブな女領主です。
男性のローマと女性のエジプト。考えも思惑も違う。人生をとり政治が歪曲する。
クレオパトラが我侭で愚鈍に見えるようで、そこに彼女なりに支配権力から抵抗している感があります。
将軍とは対称的に隊長が猪突猛進でまったく駄目な男の設定が単純すぎるので柔軟さがほしかった。
一目会いたい絶世の美女と語り草になるが即死刑と言える身分だけに怖い。
人が大勢でセットも豪華な史劇スペクタクルになっている。ロバート・ハルミ親子ホールマーク社の実力が買われた作品。
4代目ジェームズ・ボンドを演じたティモシー・ダルトンのシーザーはシブイ。
本編140分(TVM)

「クレオパトラ」というと映画版ではスペクタクル映画の大作としては当時の評論家の評価は辛口。
エリザベス・テイラー主演でさえ人気は獲得してない。
★★★
DVD










レディ・ダルタニアン/新・三銃士
LA FEMME MUSKETEER (2004)
監督:スティーブ・ボーヤム
出演:スージー・エイミー/ジェラール・ドパルデュー/ナスターシャ・キンスキー/マイケル・ヨーク/ジョン・リス=デイヴィス
製作総指揮:ロバート・ハルミJr.

1974年版のアレクサンドル・デュマ原作「三銃士」ダルタニアン役のマイケル・ヨークが出ている。
つまり設定はダルタニアンの娘が主人公。
テンションは高く感じないがドラマの流れがよく出来てる。これ以上の出来は望めない。
ヘタなドラマ見るよりこの物語を見てたほうがヒマ潰しになる。史劇というか活劇物ですがとりあえず入れてます。
剣の見せ場は、ぐー。フェンシングマニアじゃないけど動きのマネは昔よくしてた。
<ノーカット完全版>180分(TVM)
★★★
DVD








キングダム・オブ・ヘブン
KINGDOM OF HEAVEN (2005)
2枚組 特別編
出演:オーランド・ブルーム、ジェレミー・アイアンズ

戦乱を極めた十字軍の時代、独裁で貧困に喘ぎ民衆と貴族達は別転地を求めた。
その最中、1人の騎士が若者の元に訪れる。フランス1184年。
騎士の身分となりエルサレムへ向かう男の待つ行く末は天国か地獄か。
よき世を創り人としての務めを果たせ。

主人公の背負った運命はまだ見ぬ影を帯びているが意味は無いようだ。
雄大な景色と人の多さもいいが惨たらしい描写は酷な物がある。
待遇のいいバリアン。畑を耕し水を引く民衆は初めから生き生きとしている。
シビラに関しては付け睫毛パンダメイクにしても皮膚炎とソバかすが見えてまする。アメリカ人顔のまんま。
役柄としては成り行き無視で無理に取っ付けてきているがこの女は物語の邪魔。
たった3回ほど出てきてもうベッドーシーンですかこの情婦めが(爆)
最後でパンク女みたいになっているので態々突然の設定を盛り込んだ頭の悪さが伺える。
主人公に焦点を追っている。戦闘シーンは多角度から芸術的に撮影。
カメラワークと早回しにスローはこうやって使うもんだという点は押さえている。
ドラマのセリフによる説明描写が少なく常時物静かな映像の流れで物語を捉えるような難しさがある。
バリアン以外には感情移入している暇が無い。
かなりの映画好きでもどういう関係図なのかどういう人達なのか分かりにくい。
分析能力と理解力が必要とされる。足りない分は空想で補い。分からなければ映像と流れを楽しむだけ。
崩れた顔を仮面で隠している王はそれなりに存在感があった。
何のために戦っているのか伝わってこないし疲れと退廃感を滲ませている。
オーランド・ブルーム以外みんな誰やねん(汗)
腹が痛くなり気持ち悪くなるか2.3回はアクビすること必須。パノラマなロードムービーのようなイメージ。
質の重厚さに徹底しているものの映画が第3者的な観方で派手な映像も非常に地味に見える。
病気で苦しい感じのままを味わっている感覚。裁ち切れ具合も悪い開放感の無さ。
簡単に言うとスローモーションをずっと見ているような感じ。外見だけで中身が凡作。何も感じさせない。
見せ方はあまりにシーンをすっ飛ばしすぎて受ける素材の類ではない。珍しく盛り上がらない映画。
TVよりつまらんのでは話にならない。人間ドラマはかったるいので無くしたぜみたいな出来。
映像は期待通りだがその他は期待とは違うので筋書きもへったくれも無い。二度と見れない気がする。
映画としては便秘気味で描くべきであるはずの大事な物が欠如している。人物と物語を描くシーンが足りない。
青色の騎士はどこ行ったんだ・・・?。
特典はオーランド・ブルームとキャストが来日した時のポートレートがある衣装も少し掲載されてる。
映画の名シーンが無いのでフォトブックは必要ないな(笑)
オーランド・ブルームが居なかったら見れないよこんな映画。何も伝わってこない未完成の太い作品。
「私は鍛冶屋です」本編145分(それでも短い)
★★
DVD









300
原題:300 (2007)
読みは「スリー・ハンドレット」と読む。

少数のスパルタの兵士の活躍。

シールド・バッシュ(盾を使った押し出し)やパリィ(弾き返してとどめを刺す)などの兵士の技。
ゲームソフトでは
「Demon's Soul デモンズソウル」2009年発売。
「DARK SOULS ダークソウル」2011年発売。
でそういった技が使用できる。
映画「300」公開後にゲームソフト開発会社が内容を引用したと見受けられる。
映像はスローモーションでPVの技法を取り入れてる。
世界観の雰囲気は空模様がCGで処理されてるのでコントラストが濃い。
スペクタクルにしては規模が少ない。
スパルタを扱った作品はストラテジーを制作してるアメリカの娯楽に多いため映画では珍しくない仕上がり。
王と少数精鋭。敵軍は海軍を要しており民族風の装飾を好んでるインテリな指揮官が神気取りで降伏を促してる。
敵軍への降伏は奴隷を意味するので降伏はありえない。
敵軍が弱いのが前提で描かれており、敵軍の兵士が単身で移動してるのが間抜けであるが。
壁の中に潜んだり、味方が倒されても後方に移動させたり。
接近戦では盾を持ちながら地味に前進。
王は槍で挑むが・・・。

「ZEUS」」SIERRA
「Age of Mythology」Microsoft
「スパルタン 〜古代ギリシャ英雄伝〜」SEGA PlayStation 2
このような世界観のものはゲームソフトなどで数年前から発売されてる。
★★★
DVD












300 〜帝国の進撃〜
300 RISE OF AN EMPIRE (2014)

原作
フランク・ミラー
『Xerxes』(未出版)
出演者
サリバン・ステイプルトン
エヴァ・グリーン
レナ・ヘディ
ハンス・マシソン
ロドリゴ・サントロ

テミストクレス達と農民のパン屋、陶工、詩人が主人公。
「同胞」「未来」「繋がる」「自由」などのセリフがある。
エーゲ海での海軍の戦争。
ギリシャ側の少数の小型船の艦隊とペルシャ側の大型の艦隊。
アルテミシアが率いるペルシャ軍艦隊によりアテナイ陥落。
アルカディアなども時間の問題だった。
アルテミシアはギリシャ人の設定だがペルシャ軍の幹部に拾われ戦士として育てられた設定。
子供の頃に目の前で父親を殺され母親を犯され船では鎖で繋がれ奴隷にされていたことで
ギリシャに敵意を向けた者になった。という惨い設定だが。
アルテミシアとテミストクレスのセックスシーンもあるがそれを表してるニュアンスは戦争の激しさから引用したもので異なる。
つまりセックスはスポーツや戦いに例えたものだろう。
「激しいのね」
まるでコーエーのゲームソフト「戦国無双」シリーズの濃姫のセリフの特徴と同じ。
まぁ、「奥まで見える?」までセリフにあったらボツだろう。
ギリシャの政治家を「口先」と言う敵側のセリフがある。
テミストクレスの友人と戦いで成長した友人の息子などが脇役。
アテナイの訓練の光景ではテミストクレスがスパルタだなと言うセリフがある。
つまり後のモデルである兵士の教育はスパルタのようなものという意味だ。
何かで見たような仮面をつけた側近の兵士も登場。
敵の船の横に船を当てて突撃する戦法。
流れるような戦い方は健在。
ダレイオス王の息子クセルクセスが隠遁者の洞窟を訪れ人間を辞めて神(ダレイオス大王)になったというシーンもある。
前作ではクセルクセスのことは語られてないが同じ俳優。
金の装飾品を付けた男がクセルクセスで実際の俳優の身長は189センチ。
アルテミシア役の女優は身長168センチだが2人はそれを超える身長の差がシーンで使われてる。
ギリシャ側からペルシャ側に裏切った男は左右の眼の大きさが異なり背が肥大化した
古典キャラクターの「せむし男」風で誰が演じたのかは不明。
ゴルゴ王妃も戦闘に参加するが、こういうのがアメリカ流で史実とは異なる。
スパルタ訓練の様子を見るテミストクレスに対してゴルゴ王妃は
「男の裸を見て股間を弄ってるのか?」と茶々を入れるビッチなセリフがある。これは制作者側のジョークなのだろう。
アルテミシアは芸術分野でいうところの「悪女サロメ」として描かれてる。
首を斬り取るシーンも多いが芸術分野の「悪女サロメ」が首を持つシーンがモデルになってることが分る。

前作が陸軍なら今作は海軍という代物。
実際のギリシャ人は1人もいない。
映像特典の解説によると海のシーンでは実際の水は使ってない。
実際は殆どがスタジオ内の室内での撮影。3Dデータとする範囲の壁はビニールで色付けされてる。
ただし兵士が泳ぐシーンは水を使ってると思われる。
血や体が斬られてしまうシーンは撮影シーンとCGシーンとの違いを解説してある。
首都のアテナ像が倒れるなどのシーンがある。
レオニダス役は前作のもので出演してない。
アテナイ軍がスパルタの敗北の報告を告げられたシーンのみ。
エンディングは元の3Dデータからアニメーションにしたもの。

映画「300」が流行した後、実際のギリシャ経済が転落していた事実に世界が注目したのは皮肉であろうか。
ドイツなどがそれらに干渉して経済が落ち着いたが。
レーティングは「R-18+」
DVDは廉価版と思ったら「300」は何部作かのシリーズのようになってます。

この「300」シリーズのクセルクセスのダレイオス大王や牙のある巨像は、
TYPE-MOON制作のゲームソフト「Fate/Grand Order」配信日2015年7月30日
スマートフォン専用RPG
で金の装飾や姿もそっくりなキャラクターが登場してます。
企業のネタを企業が商品化のためにパクッてますね。

「本編」ボタンで再生すれば他の映画の予告編の宣伝は再生されません。
★★★
DVD












エクソダス神と王
(Exodus: Gods and Kings)2014年

預言者の言う通りラムセスはモーセに助けられた。
ファラオが他界。
モーセがヘブライ人という話を聴いたラムセスは関係者に真意を問い詰める。
モーセは追放。
モーセに味方する奴隷のヘブライ人は家族もろとも死刑。
モーセは村に拾われ娘と婚姻した。
山には神がいるという。
モーセは頭を打って骨折していたとき子供の姿をした神に会う。
ラムセスと戦う奴隷のヘブライ人が集まる。
そして神の力が天変地異を起こす。
大量の動物が死に。大量の蛙が水を求め死に。虻が湧き。大量のイナゴが飛来。
畑は血の色に染まっていた。
ラムセス側の奴隷を指揮する役人は死刑。
ラムセス側の預言者は死刑。
ラムセス側の子供たちは寝てる間に闇が訪れ死亡。
ヘブライ人はラムセスの言葉で解放された。
モーセはヘブライ人を連れ他の土地に向かう。
ラムセスは戦車隊を出してモーセを追った。
戦車隊は崖に落ちる。
満ち潮で紅海が渡れる。
しかしまた神の力で海の水が渦となり襲い掛かってくる。
モーセは石板に文字を刻む。

ラムセス役の俳優が学校の生徒にいるような男で演技力がある。

無駄にオーケストラで盛り上げすぎ。

モーセ映画でCGを多用した映画のものでは気楽に見れる。

アメリカ人がエジプト人を演じると舞台のコスプレでしかないのにねぇ。

エジプトの雰囲気の音楽というと
「Age of Mythology」Microsoft
『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』(The Mummy)1999年。
などのから流用した種類が多い。

DVD











ブルータスお前もか

あなた懐古主義趣向ですか?

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