謎を追う
裏窓
REAR WINDOW (1954)
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ジェームズ・スチュワート、グレイス・ケリー

トリックの真実は・・・。
いつもヒッチコック映画は捻りが利いてるが心理上の後片付けもしっかり暴露。

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めまい
VERTIGO (1958)
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ジェームズ・スチュワート、キム・ノヴァク

まさに「めまい」というラスト。

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サイコ
PSYCHO (1960)
原作:ロバート・ブロック
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:アンソニー・パーキンス、ジャネット・リー
声の出演:ヴァージニア・グレッグ (クレジットなし) 、ポール・ジャスミン (クレジットなし) 、ジャネット・ノーラン (クレジットなし)

ノーマン・ベイツを洗脳してる亡き母親の声はまるで亡霊か悪魔の囁きのように苦しめてる。

過去の「日曜洋画劇場」のテレビ放送ではカラー版が有名だろう。

サスペンス映画のブームに乗ったヒッチコック映画は大量生産されたが、
鳥 THE BIRDS (1963)
この映画でヒッチコック映画の終焉を向かえた感じがある。

オープニングでのストーリーテラーといえば
「ミステリー・ゾーン」 TWILIGHT ZONE (1959)ロッド・サーリング
「ヒッチコック劇場」 ALFRED HITCHCOCK PRESENTS (1955〜1961) ヒッチコック
「世にも奇妙な物語」タモリ
と様々だが。

サイコ2 PSYCHO II (1983) シリーズ第2作
サイコ3/怨霊の囁き PSYCHO III (1986) シリーズ第3作
サイコ4 PSYCHO IV: THE BEGINNING (1990) シリーズ第4作
サイコ PSYCHO (1998) リメイク

「日曜洋画劇場」の淀川長治 氏は精神異常者と言ってます。
★★
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アマデウス
AMADEUS (1984)
監督:ミロス・フォアマン
出演:F・マーレイ・エイブラハム、トム・ハルス、エリザベス・ベリッジ、ロイ・ドートリス、サイモン・キャロウ、ジェフリー・ジョーンズ
メイクアップ:ディック・スミス
振付:トウィラ・サープ (振付け・オペラ演出)
音楽監督:ネヴィル・マリナー

モーツァルトの死後のミステリー。

時代背景にあわせた衣装が豪華。
派手な音楽が物語の緊張感を煽ってる。
ただし貴族のような雰囲気でも下品。

2002年度板はディレークターズ・カット版。

「日曜洋画劇場」20周年記念で放映。
☆☆☆
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オペラ座の怪人
原作:ガストン・ルルー

THE PHANTOM OF THE OPERA (1925)
監督:ルパート・ジュリアン
出演:ロン・チェイニー、メアリー・フィルビン

THE PHANTOM OF THE OPERA (1962)
監督:テレンス・フィッシャー
出演:ハーバート・ロム、ヘザー・シアーズ

PHANTOM OF THE THEATER (1979)
監督:デレク・サヴェージ
出演:アーク・ヨボービアン、ダイアン・デイヴィス

PHANTOM OF THE OPERA (1983)
監督:ロバート・マーコウィッツ
出演:マクシミリアン・シェル、ジェーン・シーモア

THE PHANTOM OF THE OPERA (1989)
監督:ドワイト・H・リトル
出演:ロバート・イングランド、ジル・シュエレン

IL FANTASMA DELL'OPER (1998)
THE PHANTOM OF THE OPERA
監督:ダリオ・アルジェント
出演:ジュリアン・サンズ、アーシア・アルジェント
音楽:エンニオ・モリコーネ

THE PHANTOM OF THE OPERA (2004)
監督:ジョエル・シューマカー
出演:ジェラルド・バトラー、エミー・ロッサム

古くは(1925)年度版だが、テレビ放送がされたものは1962と1983年度版の映画だろうか。
1962年度のイギリス版だとメジャーな三大怪人ものの類のホラー寄りだろうから若干馴染みが無いかもしれない。
他は1998年度版が139分なのでテレビ放送用に編集すると物語が雑になるだろうからテレビ放送はない。
イタリア版はモリコーネの音楽でホラーなので馴染みがないはず。
ラストが若干異なる作り。
1983年度版は硫酸の悲劇と新人デビューと落下。
☆☆☆☆
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オリエント急行殺人事件
MURDER ON THE ORIENT EXPRESS (1974)
原作:アガサ・クリスティ
監督:シドニー・ルメット
製作:ジョン・ブラボーン、リチャード・グッドウィン
脚本:ポール・デーン
撮影:ジェフリー・アンスワース
音楽:リチャード・ロドニー・ベネット

水野晴郎 氏の「シベリア超特急」のモデルかなぁと。
往年の映画ファンでは知られてる作品です。
☆☆☆
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刑事コロンボ
出演:ピーター・フォーク

昔、「金曜ロードショー」で何作か放送してましたが、全ての作品がTVMのようです。

「ウチのカミさんがね」という定番のセリフがあり良妻賢母を思わせるが、
作品には姿を見せてないが妻と会話する場面もありそうでもない様子。
☆☆☆☆
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罪深き尼僧の悶え
イタリア映画 The Sinful Nuns of Saint Valentine (1974)
監督:セルジオ・グリエコ 出演:フランソワーズ・プレヴォー、ジェニー・タンブリ

オープニングは瞳孔が小さいコンタクトを付けたコスプレ風の悪魔姿の女が裸の女の首の血を吸うが、
本作の映画とは関係ないので意図が分からない作りです。
会社名のほうがタイトルかと思ってしまうくらいですが。

70年代のレトロな雰囲気が残っている。内容は定番。
各自が不道徳な遊びに浸る。ストーリーはなく古いフィルモグラフィーに近い。

ミステリー。
キリスト系の修道院で発生した殺人。犯人は誰か?
そしてその最中の修道女と負傷した男の逢引。
神父は配信者の仕業だと言うが。
中世の剣劇。
吊縄の尋問。
修道院の入口を煉瓦で塗り固められ修道院の者達は飢えに苦しむ。
血みどろ傷だらけに苦しむ修道女達のヌードというアバンギャルド。
基本的にはセクシー映画ではありませんが。
奇跡が発生する物語という作りではありません。
何か不都合が起きても人が苦労して疑心暗鬼に陥るパニックだけです。
古いテレビドラマがモデルでしょう。
☆☆☆
DVD







太陽を盗んだ男
1979年
原作レナード・シュナイダー
製作会社 キティ・フィルム
配給 東宝
公開 日本 1979年10月6日
原子力発電所からプルトニウムを盗んで騒ぎを起こして被爆して自滅する男が主人公。
えーと、これは昔テレビの深夜放送で見たことがある。
☆☆☆
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シベリア超特急
SIBERIAN EXPRESS (1996)
原作:水野晴郎
監督: MIKE MIZNO (水野晴郎)
製作:水野晴郎
脚本:水野晴郎
監督:水野晴郎
出演:水野晴郎

エンデイングは映画の撮影風景。

シベリア超特急 (1996) シリーズ第1作
シベリア超特急2 (2000) シリーズ第2作
シベリア超特急3 (2002) シリーズ第3作
シベリア超特急5 (2004) シリーズ第5作
シベリア超特急1 〜悪魔が乗った殺人列車〜(DVD・新)
シベリア超特急2 〜菊富士ホテル殺人メロディ〜(DVD・新)
シベリア超特急3 〜60年目の悪夢〜(DVD・新)
シベリア超特急5 〜義経の怨霊、超特急に舞う〜(DVD)
☆☆☆
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天河伝説殺人事件
(1991)
原作:内田康夫
監督:市川 崑
出演:榎木孝明、他一杯。

往来が激しい都会の新宿モノリスビル前で突然死する男。
死因は毒殺。天河神社の五十鈴を所持していた。
浅見光彦は能楽取材のため奈良県吉野町から天川村の旅館に訪れる。
伝統芸能の水上家宗家により追善能の開催が予定される。
演目の道成寺で突然倒れ面を外すと宗家ではなかった。雨ふらしの面に隠されたトリック。
関係者が次々と死んでいく。
事件の真相は犯人は誰なのか。薪能の日に全てが終わる。
「よーし、分かった!」

浅見光彦はどこへ出かけても地元の警官に疑いをかけられてしまう。
身分が分かると警官が極度な低姿勢になるパターンが御馴染。
どこかへ行ったり戻ってきたりするのが早く忍者のよう。
主役としてビシっと決めるパターンは殆どない。逆に主役が宗家と旅館の女将と感じる。
小説では場所の雰囲気や角度が把握できない。映画を見て小説を読むとイメージが付く。
霧の山深い場所にいるかのように物静かで派手さは無い。
この部分に関して映画自体は小説同様の雰囲気が出ている。
映画は登場人物のリアリティを出すため小説では書かない部分の演出が多くラストも違う。
映画では青年のひょうひょうとした面もあり事件ファイル1。名探偵誕生という感じで締め括る。
一本調子のホラーモドキのようなドロドロとした濃い流れはしてない。
その分、見て評判や噂が広がるようなインパクトに繋がる目玉さえ無くなった。
角川映画という大看板の先入観もあって余計その期待の壁が厚かった。
テレビ予告編の様にバタバタした感じと展開が早く感じるのと裏腹。
推理物重視の中では思ったより歯応えが無いほう。
代わりに何か注目できる部分があれば原作とは余計物が変ってしまう。
シーンが多く短く時間が長く感じる作品。事件の真相解明と同時に人物関係の模様に主軸を置いている。
天河神社の宮司が宗家がどういう意図か疑う。浅見光彦だけが探偵の真似事ではなかったようだ。
手を叩いて決まり台詞が出る「よーし分かった」は旅館で一度し損ねている。見る側としては笑う所。
特典ではメイキング風景があり石坂浩二の金田一耕助ネタ話が出てくる。パン粉のフケとか。
映画の中は暗闇の陰影が大変多いが実際のロケ現場は周辺が明るい。フィルムの感度が違うのだろう。
顔もドウランを塗ったように白く映りこんでいてそれ自体が何かの影を落とした雰囲気と合わさる。
2バージョンの歌も有名。しかしながら映画には二人静の舞や満開の夜桜は無い。
テレビスポットと違い映画そのものでは主題歌は使われていない。
オープニングクレジットを用いている。それも主題歌とは関係ないBGMによる。
公開当時なら金田一風味と能面と歌で釣られた人も多かろうと思う。

DVD









湯殿山麓呪い村
原作:山村正夫
監督:池田敏春
出演:永島敏行、永島暎子、仙道敦子
1984年度作品
デジタル・リマスター版

皆、語るなかれ、聞くなかれ

クリスマスの日にミイラの手首が送りつけられ脅迫される。
史学教授が入上した弥勒寺の幽海上人の即身仏のミイラの発掘資金を用立てる。
鈴を鳴らす白装束のお遍路が通り過ぎる。
上人は女と密通していたが発覚して上人は井戸に放り込まれた後、生きながら埋められてしまう。
大飢饉ということもあり寺は即身仏ではなく人間の燻製を作ったが、
あまりにも凄惨な姿で使い物にならなかった。
視聴率30は堅いと太鼓判を押されたものの、教授は大学をクビにさせられる。

豪邸に住む大家族は崩壊。
14歳にも満たない子供2人が「14歳未満はこれを罰せず」を知っていて計画した完全犯罪。
推理物としては詰め込みすぎのオンパレード。
妙ちくりんな音楽が雰囲気を盛り上げる。

冒頭の野外の町で遠くから聞こえるだけのサイレン、
鳥の鳴き声、死人の骨の発掘現場でカラス、酒場の路地で通り過ぎる猫、篭の中の鳥は映画の手法。
テープによる人工的な環境音ではないだろうか。
当時がセリフだけアテレコによる収録かは分からないが。

ミイラの燻製と食べ物の燻製のジョーク。
上人の即身仏のミイラは目の窪みに蛆虫が沸いていて、それを凝視するようなアップで長く見せてるが、
まるでルチオ・フルチのホラー映画。
村八分で飯を与える代わりに生臭坊主達に肉欲の奴隷として飼われていた。
モデルガンで睡眠薬を飛ばし。投げた仏具の独鈷が頭に刺さり殺される。
井戸に放り込まれ生き埋め。
睡眠薬入りのウイスキーで毒婦と化した女が炎に包まれた中で心中を図る。
女は売春婦に転落し頭を打ち付けてあっけなく死んでしまう。
実の兄で妹が妊娠。目隠しして走行中に店に突っ込む。「若さゆえの過ち」と「破滅」
生まれてこなかったほうが良かったということだろう。
史学教授は雪の中に倒れこみ白装束のお遍路を見る。
教授はダメ男のミイラと同じ末路を辿った。
まるで刑事物ドラマの殉職シーンのオンパレード集のような。
仏具の独鈷でストライクは天罰か因果応報か。

教授が吸う民約入りウイスキーを飲まされて脱出してから、
映像の色がモノトーンになってるので、既に幻想の中ということかもしれない。
ノイズによる映像で過去の出来事を表現してる。
映画の有名な登場人物のような名推理は無いが、実直である。

サスペンスミステリーの映画は復讐劇が多いが、それを芸術的な推理のように楽しむのは安直である。

もっぱら予告編の「湯殿山麓呪い村」というナレーションが有名。
予告編の題字の見せ方は市川昆の作品に限らず映画「里見八犬伝」の頃から変わってない。
映画本編には予告編の怪奇なシーンは無い。
富豪のような大邸宅と怪しい家族は角川映画ならではの特徴。
集客を見込むには、もう推理物では無く、ホラー映画なのでは?と思われてしまう代物だが。
映画「この子の七つのお祝いに」が横溝正史系列で小説とのタイアップで映画化されたものの、
名探偵・金田一耕助シリーズには勝てず。
映画「病院坂の首縊りの家」が1979年に公開されたが人気も落ち込んでいたので、
横溝正史を真似たような雰囲気の映画は終焉を迎えた。
名探偵・金田一耕助シリーズ全て人気があったわけでは無く、
その中でも一部の作品が突出して人気だったため。
映画と小説で推理マニアを作ってしまった分、マニアに厳しい目で評価されてしまったということだろう。

はっきり申しまして、映画化する価値がありません。
大人が考えた絵に描いた餅そのものです。
一部で原作・山村正夫の代表作かのようににされてるようですが、
山村正夫原作の小説には他に似たようなタイトルが多いです。
★★
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ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎
(1985)
YOUNG SHERLOCK HOLMES
PYRAMID OF FEAR
出演:ニコラス・ロウ、アラン・コックス
制作国 アメリカ

ガリレオ・ガリレイ?じゃなくてダビンチの人型飛行設計図。羽根を付けるやつとか組み立てたり。
確かシャーロックは負傷してまいワトソンが活躍することになるが。
黒幕と決闘の場面があったかどうか。
ビラミッドといってもエジプトではなくて、建物の中か地下に作られたもので何が謎だかと。
組織としては貧弱。推理とかそういうものでもない。
☆☆☆☆☆
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ルチオ・フルチの マーダロック
(1985)
MURDER-ROCK: DANCING DEATH
MURDEROCK UCCIDE A PASSO DI DANZA[伊]
GIALLO A DISCO
監督:ルチオ・フルチ
制作国 イタリア
-デジタル・リマスター版-

女性講師キャンディスに何者かが追ってくる幻想。
女性講師キャンディスは多重人格だったという衝撃のクライマックス。

ダンンスシーンが多いが、途中で着替えや裸のまま走って行くシーンやシャワーシーンなどセクシー。
ダンスシーンでは股間をアップにしてるサービスがある。
同年にヒットした映画「フットルース」「フラッシュダンス」「ホワイトナイツ/白夜」をモデルにしてるのだろう。
クラブでの脱いでないダンスショーもあるが、映画「ショーガール」と同じ。
針治療?という感じ。

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ザ・リッパー
(1982)
LO SQUARTATORE DI NEW YORK
THE NEW YORK RIPPER [米・88分]
PSYCHO RIPPER
監督:ルチオ・フルチ
制作国 イタリア
-HDリマスター版-

何者かに追われたフェイ。
切り裂き魔リッパーの死。帰るはずも無い父親を呼び続けるアヒルの子。
そして呪いかのように主人公の女性がリッパーと化す衝撃のクライマックス。
少女がリッパーだった父親を地獄から連れ戻したかのように・・・。

切り裂きジャックのテーマにした映画がモデル。
ハイソサエティーな女性がセックスショーを見て興奮してきて股を開いてマスターベーションするなど大胆。
目や口の動きなどをアップで捉えてる。
その後2人の男のテーブルの下で足を突っ込まれ興奮されられ悪戯でからかわれてその場を後にする。

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ルチオ・フルチの 幻想殺人
(1971)
UNA LUCERTOLA CON LA PELLE DI DONNA
A LIZARD IN A WOMAN'S SKIN
監督:ルチオ・フルチ
制作国 1971年イタリア、スペイン、フランス。
-デジタル・リマスター版-
音楽:エンニオ・モリコーネ。

幻想的なヌードパーティーの日にジュリアが殺された。
キャロル・ハモンドは事件とまったく同じ夢を日記に書き残していた。
それはジュリアに誘われレズビアンとなっていた様子だった。
そして精神の診断による分析を受けていた。
夫からはテレパシーか?とも。
事件の現場に居合わせたヒッピーの男女が襲ってくる。
逃げ込んだ先ではコヨーテの解剖、襲ってくるコウモリの群れなど。
不倫をしていたフランク・ハモンドが疑われたが娘が殺された。
しかし娘の身代わりに犯行を行ったと書き残し自殺してしまった。
精神鑑定の際に嘘がつけるかどうか。
コービン警部は夢のアリバイを見破った。
キャロルが精神鑑定を受けたのもアリバイ作りのためだったのだ。
キャロルの父親は選挙に出る前に脅迫されそうになったところをキャロルが止めた。

アガサ・クリスティ版マーダー・ミステリーのアブノーマル・ジャーロ。
コウモリはモーターで動く仕掛け。
ヒッピーの2人は薬をやっていて白い目という表現で何も見てなかったという設定。
ロケ地は有名な場所ばかり。
脇役の俳優も有名。
ヒッピー役の男は当時から歌手をしてる人が出演してる。
スローモーション、画面分割など、ミステリー仕立てが揃ってる。
精神分析医は悪夢を回復に向かう兆候だとして安心させた説明をしてるが疑似科学である。
ダイアネティックス(現在のサイエントロジー協会)の、
過去の体験悪夢について相談するオーディティングに該当する。
被害者が犯罪者だったというオチ。

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激流
THE RIVER WILD (1994)
監督:カーティス・ハンソン
製作:デヴィッド・フォスター、ローレンス・ターマン
製作総指揮:レイモンド・ハートウィック
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演:メリル・ストリープ、ケヴィン・ベーコン

ケヴィン・ベーコンの怪演。以後、映画「インビジブル」でさらに怪演。
★★
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羊たちの沈黙
THE SILENCE OF THE LAMBS (1990)
監督:ジョナサン・デミ
製作:エドワード・サクソン、ケネス・ウット、ロン・ボズマン
製作総指揮: ゲイリー・ゲッツマン
原作:トマス・ハリス
脚本:テッド・タリー
撮影:タク・フジモト
音楽:ハワード・ショア
出演:ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス

アンソニー・ホプキンスが演じてるハンニバル・レクターは怪演です。
主人公のクラリス・スターリングとのコミュニケーションも少ないしあまり面白くないと思いますが。
FBIが登場しても何の意味があったのか。

HANNIBAL
ハンニバル (2001) シリーズ2作目
RED DRAGON
レッド・ドラゴン (2002) シリーズ3作目
HANNIBAL RISING
ハンニバル・ライジング (2007) シリーズ4作目
これだけシリーズ化されてるのが不思議です。
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セブン
(1995)
SEVEN
SE7EN
監督:デヴィッド・フィンチャー
製作:アーノルド・コペルソン、フィリス・カーライル
製作総指揮:ジャンニ・ヌナリ、ダン・コルスラッド、アン・コペルソン
出演:ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン、グウィネス・パルトロー

犯人がキリスト教における七つの大罪(傲慢・嫉妬・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲)に因んだ殺人に及んでいると分析、
残るは5件となった事件を未然に防ごうと犯人の特定を急ぐ2人。

この聖書を逆手に取った前置きのせいで事件が不鮮明なのですが。
DVD
シックス・センス
THE SIXTH SENSE (1999)
監督:M・ナイト・シャマラン
製作:フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディ、バリー・メンデル
製作総指揮:サム・マーサー
脚本:M・ナイト・シャマラン
撮影:タク・フジモト
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:ブルース・ウィリス

複雑な症状を抱えた少年・コールは常人には無い特殊な“第6感”死者を見る事ができる能力を持っていた。
精神科医マルコム・クロウは、コールを治療しながら、彼によって自らの心も癒されていくマルコム。
そして彼には予想も付かない真実が待ち受けていた・・・。

アメリカでは小説や映画によくある設定です。
死者を見る能力というのは古くからはホラー映画で多用されてましたし、それらの流用ですね。
実際にそのような能力があれば鏡か生身かさえ区別がつくのかと様々な弊害があるでしょうし。
監督のM・ナイト・シャマランはドクター・ヒルを演じてます。

スイス大学が幽霊を見る方法を解明したので珍しくありません。
DVD
ナインスゲート
The Ninth Gate 1999
出演:ジョニー・デップ

なかなか証拠と証言が集まらない内容になってる映画です。
後半で煮詰まるまでは複数の箇所で推理するような手間もない。
☆☆☆☆
DVD





シークレット ウインドウ
Secret Window 2004
出演:ジョニー・デップ

作家が何者かに狙われてるという妄想に駆り立てられるといった映画です。
☆☆☆☆
DVD





犬神家の一族
1976年10月16日公開の映画
原作:横溝正史
監督:市川崑
金田一耕助: 石坂浩二

戦争で消息不明だった佐清が帰ってきた。
佐清の背景に戦争もあるが入れ替えのトリックが隠れているためあまり読み取れない。
「スケキヨ」は有名。
湖から足が出てる逆さの死体などショッキングな演出。
金田一が頭を掻いてフケが落ちるところを他人が気にするシーンは・・・どの映画だったか定かではありませんが。

横溝正史原作の映画は誰かが死んで大勢が集まってるシーンだとなんでも葬式に見えるので困ったものです。

戦争から帰ってきたスケキヨは確かめられずどう見ても怪しいので
親族として向かい入れる説得力に足る証拠が無いのが腑に落ちない。

昭和初期に活躍した歌う映画スター女優・高峰三枝子をこの映画に起用したのは無理がある。
作品の内容に合う時代が違うからね。
国鉄(現・JR)の「フルムーン」のTVCMでの上原謙&高峰三枝子(1982年〜1987年)は国民的に有名ですが。
第40代 内閣総理大臣の東条英機首相に呼ばれた有名人の1人。

音楽は大野雄二なのでアニメ「ルパン三世」を何度も視聴していた人なら楽曲の種類と音程のリズム感がわかる。

当時、角川書店グループの角川春樹はプロデューサーとして隅々まで活躍し、
俳優の演技指導から広告と書籍のコラボレーションまで伝説のメディアミックスのキングといえる地位を獲得した。
TVCMの製作費は50万円。TVCM放送の広告費は500万円。
映画の広告というよりは角川書店関係で発行される原作者:横溝正史の小説の売り上げのためという
メディアミックスの促進であった。
角川映画は1作が「犬神家」2作目が「人間の証明」
「人間の証明」では広告費が4億円。
角川ヒロイン映画という路線も好調で今ではあの時代を語る材料になってる。
角川春樹は角川ヒロイン映画のリメイクがヒットしてないのも熟知してる。
後年に語られるのはどれも1作目の映画。あの役者が出演してたからという理由もある。
1990年代以降のハリウッド映画のハッピーエンドは角川映画の真似ともいわれてる。
角川春樹はアメリカ映画の視聴をメインにしてる。
映画製作に費やすエネルギーというものを心得てるようだ。
麻薬で逮捕の転落は野暮なので映画ジャンルでは語る必要は無い。
★★★
DVD







悪魔の手毬唄
1977年4月2日公開の映画
原作:横溝正史
監督:市川崑
金田一耕助: 石坂浩二
DVD
獄門島
1977年8月27日公開の映画
原作:横溝正史
監督:市川崑
金田一耕助: 石坂浩二

遺書を預かった金田一が島を訪れる。
逆さ吊り。
遺産を巡るために集まった一族の話か定かではありませんが。
洞窟の武者鎧はこの映画だったか定かではありませんが。
鐘楼から抜け出そうとしたところで鐘楼が落ちて生首が飛ぶシーンはテレビ版か映画版か定かではありませんが。
雷の明りで照らされる数人の生首シーンは・・・どの映画だったか定かではありませんが。
DVD
八つ墓村
1977年10月29日公開の映画
原作:横溝正史
監督:野村芳太郎
金田一耕助: 渥美清

蝋燭を頭に巻いて走るシーンの「祟りじゃ〜」で有名。
ということは人に見られないように蝋燭を頭に巻いて釘を手に藁人形を打ち込む丑の刻参りでも行っていたのか?
村に落ち延びた8人の武士が村人に殺されたと言う伝説があるとされてる。
DVD
女王蜂
1978年2月11日公開の映画
原作:横溝正史
監督:市川崑
金田一耕助: 石坂浩二

どちらかといえばタイトルが名探偵 明智小五郎ですが。
DVD
悪魔が来りて笛を吹く
1979年1月20日公開の映画
原作:横溝正史
監督:斎藤光正
金田一耕助: 西田敏行
DVD
病院坂の首縊りの家
1979年5月26日公開の映画
原作:横溝正史
監督:市川崑
金田一耕助: 石坂浩二

事件が解決し儲けを寄付して金田一の旅が終わる。
映画のタイトルが濃すぎる。
DVD
金田一耕助の冒険
1979年7月14日公開の映画
原作:横溝正史(「瞳の中の女」より)
監督:大林宣彦
金田一耕助: 古谷一行

TVシリーズも人気だった古谷一行版の金田一といえば定番。
DVD
悪霊島
1981年10月3日公開の映画
原作:横溝正史
監督:篠田正浩
金田一耕助: 鹿賀丈史
DVD
この子の七つのお祝いに
1982年の映画
原作:斎藤澪
監督:増村保造

第一回横溝正史ミステリ大賞を受賞した同名小説が原作。

「この子の七つのお祝に」では検索がヒットしません。
DVD
トリック劇場版
2002年
監督:堤幸彦
脚本:蒔田光治
製作:木村純一、風野健治
音楽:辻陽
出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、
山下真司、芳本美代子、竹中直人、ベンガル、石橋蓮司、伊武雅刀、
根岸季衣、川崎麻世、大木凡人、ふせえり

テレビ版「トリック」2000年の劇場版。
この映画の主人公の設定
山田奈緒子(仲間由紀恵)
売れないマジシャン。「お見通しだよ」が決まりセリフ。
上田次郎(阿部寛)
専門は物理学。米なら100俵食えると豪語してる。
相方の山田奈緒子には貧乳と言ってコンプレックスを攻めてる。

300年に一度、亀が災いをもたらすが、神様によって救われるという糸節村(いとふしむら)。
無名の売れないマジシャンである奈緒子なら神様を演じても村民にバレることはないという理由で、
奈緒子は村の青年団長の神崎と南川に「神様を演じて欲しい」と頼まれ大金を渡される。
「トイレツマル」の言葉を埋蔵金の在り処と睨み「全国トイレ水洗化計画」を推進する。
「どんと来い、超常現象」の取材のため極秘に糸節村を訪れる。
奈緒子は村人達の前で神を演じるが、神を名乗る者は奈緒子の前に3人もいた。
奈緒子は上田からの話で埋蔵金が糸節村にあると推理し、埋蔵金を手にするため上田と共に3人の神と対決するが、
事態は思いもよらぬ方向へ進んでいく。
やがて奈緒子と上田は本物の神と対峙することになる。

各シリーズも土着信仰とインチキ霊媒師の悪行を解決する設定。
かつてテレビ番組で糸井重里がプロデュースした「徳川埋蔵金伝説」を取り入れてるストーリー。
つまり「徳川埋蔵金伝説」では俳句を元に在り処を想定したので。
堤幸彦監督だけの1人分の完成度に注目されてしまうためか一部の評判は良くない。
映画という感じはしないが、TVMっぽい地味な作りのほうが落ち着いて推理しやすいだろうし。

設定
糸節村
名前の由来は「死を厭ふ」から来ている。村の特徴としては平坦な道が一切無く、携帯電話も繋がらない。
300年に一度、村には大きな災いが降りかかるという伝説がある。
死なぬ路(しなぬじ)
路の奥の洞窟には“不老不死の女性”が住んでいるという言い伝えがある。途中にはしすら菜畑がある。
しすら菜
死なぬ路の途中に生えている白い菜の花。
解毒剤の原料になる。名前の由来は「死すら無い」から。
鬼の石像
村の神社入り口に設置されている。
笑い鬼と泣き鬼が3体ずつあったが、泣き鬼の1体は奈緒子の部屋に置かれていた。
まぐわい相撲
村の郷土玩具である紙相撲。村で唯一の娯楽で、広場では子供達による大会も行われる。
奈緒子は神崎から初めて聞かされた時に、少々戸惑っていた。
DVD
トリック劇場版2
2006年
監督:堤幸彦
脚本:蒔田光治
製作:早河洋島谷能成
製作総指揮:亀山慶二
音楽:辻陽
出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、片平なぎさ、堀北真希、

箱を組み立てることによって天界と地上を自由に行き来できる入り口を作り出すという霊能力者・筐神佐和子。
ご存知、山田奈緒子と上田次郎が難事件に挑む。

地獄谷かのような崖で危機一髪はこの2作目だったかな。
DVD

不毛、不条理の連鎖
時、既に遅し

理不尽に屈するな

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