| ザ・フライ |
THE FLY (1986) 主役ジェフ・ゴールドブラム 転移装置の実験を繰返し、人体実験中に転移ポッドにハエが混入。 それ以来身体が崩れていった科学者は完全なハエ人間に合成してしまったことに気付く。 見たくもないですねぇ。こんな気色悪いのは初めて。この役者さん濃いからなおさら臭そうだし裸も見たくない(失言) 2はかなり話の都合がよすぎて安いですね。うさんくさい役が多いけど恋愛物が似合うんですよ。 |
★★ DVD |
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| 蝿男の恐怖 |
THE FLY (1958) 古いですが、「ザ・フライ」の原作となる作品。ジョルジュ・ランジュラン原作の小説「蝿」 物語の進行はかなりの印象を与えており、このころの定番の変身の仕方。顔が人間のままというのも凄い。 ハエ男といっても怪物が襲うものではなく、ハエになったという感じです。クモの巣に引っかかる最後は哀れ。 20世紀FOXから「蝿男の逆襲」を加えた2作品の初回限定BOXも発売。ジェフ・ゴールドブラム演じた「ザ・フライ」の原点。 リメイクのようなグロさが無いので見やすい昼間のロードショーとしてどうぞ。古典作品にしては評価高めです。 |
☆☆☆☆☆ DVD |
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ドッペルゲンガー憎悪の化身 “DOPPELGANGER” |
(1992) DOPPELGANGER: THE EVIL WITHIN DOPPELGANGER アビ・ネッシャー監督 ドリュー・バリモア、デニス・クリストファー出演 郷里に戻った少女が、自分と全く同じ姿をした邪悪な分身に脅かされるサスペンスホラー。 ということでTVでやってたのを見たらとんでもないものでした。 最後近くまでは普通にサスペンスタッチなんですが・・・ラストで「ヘルハザード禁断の黙示録」ばりの変身シーン。 (稲光と突風が吹いたとたん鼻血出しつつ両腕・両足を絡めたと思いきや 人面ミミズみたいになって、しまいにはサナギみたいになって割れたその中から2人の筋骨剥き出しの者が・・・) なんすかコレ?デニス・クリストファーはわかるけど、ドリュー・バリモアこれでいいんでしょうか・・・。 憎悪で分離する現れと思うんですが、何?マジですか。妙に首が長い。霊的なものでなくて肉体的分離とは奇怪。 元に戻ったシーンが演出セコイ。これは監督の落ち度。警察が大挙して銃を構えるが、大勢来すぎ。お約束の出番無し。 |
★★ |
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| ビデオドローム |
VIDEODROME (1982) 監督:デヴィッド・クローネンバーグ 出演:ジェームズ・ウッズ、デボラ・ハリー デビッド・クローネンバーグ監督。ユニバーサル映画だが、カナダ映画と言って良いだろう。 出演・ジェームズ・ウッズ。デボラ・ハリー。アバンギャルドな幻想(妄想?)映画と言える。 ホラー好きで知らないとモグリと言われること必須の作品。ある意味主人公が18禁に変体する(汗) 腹の中(胃はどこいった?)に拳銃を隠し、拳銃が腕と一体化しているのは何故? と詮索する余裕がないほど引き込まれる。話が日常的からナンセンスになるまで退屈。 |
☆☆☆☆ DVD |
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| マタンゴ |
THE ATTACK OF THE MUSHROOM PEOPLE (1963) 監督:本多猪四郎 特技監督:円谷英二 出演:久保明、土屋嘉男、小泉博、太刀川寛、佐原健二、水野久美、八代美紀、天本英世 熊谷二良、草間璋夫、岡豊 美味しいキノコ、それがマタンゴだ。 数々の難破船が漂着する無人島には鳥さえも避ける。 その島にあるマタンゴと名付けられたキノコには人間の神経を麻痺し姿さえも変貌させるものだった。 島に漂着した7人は食糧難で次第にエゴを剥き出していく。 誰が見たって食わないでしょ(^^;)生のまんま食ってるし。 大人向けサービス映像なんかもうまく入れてる所も時代背景を思わせますね。 本多猪四郎・円谷英二・佐原健二と、このジャンルでは御馴染。 バルタン星人とマタンゴの声って同じちゃうか? まるっきりキノコになっちゃった軍団のせいでイメージ崩れたぞ。 ウィリアム・ホープ・ホジスンの「夜の声」が原作らしい。けどね、でもね・・・。 ということは原作の登場人物は日本人ではない。 冒頭は船の甲板でミュージカル。その後の落差といったら・・・の前振りですね。 孤島での食料争奪サバイバル。 久保明 氏が演じる主人公の村井は命からがら島から脱出しますがキノコの菌糸に蝕まれてます。 数人の博士が鉄格子がある棟にいる主人公に言葉を投げかけますが。 繁華街がラストの映像ですので、その後都心はマタンゴの島となってしまうのか?といった含みでしょうか。 東京医学センターの医師:熊谷二良 東京医学センター医師:岡豊、山田圭介 東京医学センター看護婦:林光子、一万慈鶴恵 この3つの場面は不要だったかも。 マタンゴ(変身途上):天本英世 マタンゴ:中島春雄、大川時生、宇留木耕嗣、篠原正記 マタンゴ(変身途上):鹿島邦義、伊原徳 ※以下ノンクレジット出演者 ラジオのアナウンサー:池谷三郎 クラブの客:安芸津広、天見竜太郎、エンベル・アルテンバイ、勝部義夫 クラブのボーイ:澁谷英男 クラブの給仕:榊田敬二 モンスターの設定は腕が崩れるくらい弱いです。 「サンゲリア」並に数体が看板に登場するが、それも弱いです。 最も恐怖として描いてるのは、食料はどうするのか?正気は保てるのか?という普通のことですね。 「仮面ライダー」のショッカー本部で死神博士とイカデビルを演じた天本英世 氏はマインゴ役です。 ですが、天本英世 氏は生真面目でイタリアが好きな俳優さんでもあります。 佐原健二 氏と水野久美 女史は特撮映画ではお馴染みの顔ぶれ。 久保明は本名、山内 康儀(やまうち やすよし)。俳優の山内賢「あばれはっちゃく」の先生役で有名は実弟。 |
★★★ DVD |
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| 美女と液体人間 |
THE H-MAN (1958) 監督:本多猪四郎 特技監督:円谷英二 出演:佐原健二、白川由美 本多猪四郎・円谷英二・佐原健二と、御馴染になる前の奇怪な男シリーズ。 後の怪奇SFものや怪獣もののように派手さは無いため少しかったるいかもしれない。 昭和初期を過ぎた定番のドラマ仕立てで地味に問題の糸口を探るものになっている。 最後は下水道に油をまき、液体人間を始末する。 問題の怪物は人間らしい痕跡も無い。モノクロになっていても不思議ではない時期の作品。 怪奇大作戦の作品の中の元ネタの1つでもある。 |
★? |
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| 電送人間 |
SECRET OF THE TELEGIAN (1960) 監督:福田純 特技監督:円谷英二 出演:鶴田浩二、白川由美「美女と液体人間」、土屋嘉雄「透明人間」「美女と液体人間」「ガス人間第一号」「マタンゴ」 電送装置を使った犯罪。捜査の手は真犯人を追い詰める。 白川由美を調べると東宝のサザエさんシリーズ3作に出ている。気になる作品ではある。 円谷英二も関っている変身人間シリーズの2作品目。 東宝の顔である平田昭彦もメイン。前作と同じ役名ではないので元々から其々の作品は独立している。 毎年数本の映画出演で多忙な鶴田浩二がメインで出演している。 東宝御馴染みの舞台ショーは金粉ショーにミニスカセーラーのダンス。 この作品の原点は小林桂樹が出演した虹男(1949)大映を彷彿とする。てっきり虹男も東宝かと思っていた。 同年は月形龍之介の「透明人間現わる」(1949)大映もある。 年々SFXの特撮技術で円谷英二の技術手法が用いられて東宝での数多いSF未来科学路線の作品でより多用される。 特異な相手の前作とは違い犯罪捜査の流れを密に怪奇物の裏を暴く謎解きを見れる。 真面目に練りすぎたのか捜査線上の流れを長く取りすぎ渋すぎてかったるいのは否めない。 八千草薫の「ガス人間第一号」も同年作品で、電送人間よりまだ特異で見やすい。 観客に長丁場で推理を求めているので怪人20面相のようなプロットでの楽しみ方が好きな人向け。 鶴田浩二 氏は俳優兼歌手。 |
★ |
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| ガス人間第1号 |
THE HUMAN VAPOR (1960) 監督:本多猪四郎 特技監督:円谷英二 出演:土屋嘉男、三橋達也、八千草薫、左卜全、塩沢とき |
? DVD |
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| スティーヴン・キング/痩せゆく男 |
THINNER (1996) 妻を車にはねられた老人は屋男の顔に触れ痩せていくと一言残して去る。 ジプシーの呪いで男はダイエット中にみるみる痩せ細っていくがダイエットを止めて食べても痩せていく。 ブラックなコメディ。骨と皮になるほどヤセない。 主人公役のロバート・ジョン・バークが中々いい。ジェフリー・コムズに似ている。 少し似た物では不眠を扱った映画「マシニスト」不眠なのに本物の激痩。実は実話の中身を扱っている。 |
★ DVD |
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| シーバース |
(1975) SHIVERS THEY CAME FROM WITHIN [米] THE PARASITE MURDERS デビッド・クローネンバーグ監督 研究者は娘を殺し自殺した。住民が次々と性格に異常をきたし快楽を求める。 1人の発見者である男によって増え続け住民は錯乱したパニックに陥る。 諸悪の根源は寄生した生物を始末するために仕方なく娘を殺した研究者にあった。 最期に生残る者は・・・。 イモ虫に血ヘドというポール・ハンプトンがクドイ。登場する役者の年齢が子供から年輩と色々。 設定の割に視覚の手抜き多い。主役は最期まで中途半端な役割しか演じられないし難しいトコ。 最初に襲われる娘役がえっちぃ場面になってて子役も出るし規制無かったら監督何やってたかわからんね。 宿借寄生芋虫を口移しするにはデカすぎて無理あるわぁ。見終わると煮えきらない不満足感。 緊迫感無いし怖くも無いしバカ騒ぎして終った。 いわゆるボディスナッチャーものといえる。変態いや変体シリーズどこまで続く? |
☆☆☆ DVD |
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| ソサエティー |
SOCIETY (1989) ブライアン・ユズナ監督 スクリーミング・マッド・ジョージ特殊メイク 上流階級の家庭。ビルは家庭の疎外感を感じていた。 ある日テープを聞かされて妹が参加するパーティの模様を知った。 テープの内容が違っていたため再度テープを受取に行くがブランチャードは事故に遭って死んだ。 ビルは幻覚に悩まされているのか。 何が上流階級の家庭なんだかこんな暇してる親はいないはず。ビルの服装も安物(笑) 学園ドラマとヘタなポルノショット。撮影担当がかなり甘い。予想がつく筋書で脚本に流されている。 怖いのはクラリサの母親。それだけでホラーが作れる。毛玉の場面で少しバレバレ。 人が視肉に食われるという逆の発想ともいえる。 ネタ的には病院の医師がトップサイエンティストのクリーブランド博士という名だ。 ナノテクからバイオテクという意味合ではシャレにならないが。 究極進化のナメクジ。アイデアおバカな映画。 必殺技のシャントもビルのシャント返し優勢勝ちでした(爆)こんな脚本映画にするかぁ? おバカ映画が増えるとジャンル移動します(笑) 最終的にはみんな肉の塊「フロム・ビヨンド」以上にグチョグチョ。 主人公も同じ能力を持った仲間で、能力に目覚めたぜってなもので映画とは思えない変な終わり方。(だからどうした) 体に同化する手法は「遊星からの物体X」でコピーされた博士が地下道で人を捕らえ手の指が顔にめり込むのと似ている。 上流階級の秘密社交界というのは淫靡な設定に使われるのが多いためホラーそのものではあまり無いが、 ウェス・クレイヴンの「ジェシカ/超次元からの侵略」 INVITATION TO HELL (1984)に似ている。 |
★ DVD |
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| ドクター・モローの島 |
THE ISLAND OF DR. MOREAU (1977) H・G・ウェルズ原作 出演バート・ランカスター 嵐に見舞われ漂流を続けていたアンドリューは孤島に着岸しモローに出会う。 モローの遺伝子工学で動物が人間化され自分達の規律を守っていたがそれは崩壊する。 サルの惑星三作目「新・猿の惑星」で監督ドン・テイラーがやった後なので二番煎じは否めない。 モローは反逆によって殺されアンドリューは人間から動物化し皆と同属になる。 「モローは生きている!見張っているぞ」と戒める姿に悲哀を感じる。 マッド・サイエンティストと島というと、この作品のタイトルを思い浮かべるのは容易い。 単純明快で古い手法が幸いし味わい深い印象に残る。 DNA操作と変身物では古典的ながらも初見はショッキングを感じる名作。 |
★★ DVD |
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| スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火 |
SPONTANEOUS COMBUSTION (1989) 監督・脚本:トビー・フーパー 人体自然発火SHC 子供が生まれた両親が突然発火し灰になる。 放射能の防護をするための薬品でその息子にも遺伝した。 触るものにも感電するかのように感染し強い思念によっても人を燃やす。 そしてリサも発火し始める。 「キャリー」、「スキャナーズ」の思念超能力や「フィラデルフィア・エクスペリメント」での放電のSFXの流れを組む。 変化球だが異色のサイキックSFホラーだろうか。雰囲気もそれらの作品と同じものを感じるので完成度は悪くない。 手当たり次第彼に近づく関係者は死んでいる。 ゴバァともう火炎放射器が噴火するように体のあっちこっちから火を噴くのがダイナミック。 指先のや口から眼から腕から膝から頭まで至る所から大盤振る舞い。 意外に絶品なのだがリサも呆気になるほどラストがヘンテコなのである。 もう見るも無残にボロボロの主人公が爆発的に燃えて事の発端である科学者も巻き添え。 さすがに死んでいるだろうと思うがさらに丸コゲになって怪物の風貌の有様。 発火が止まらないリサの前で溶けて光の水溜りになりアニメキャラのような手が伸びて発火を無くしてしまう。 ほんでもってEND。 (なんやねんそれ!と思ってしまうが楽しんだしもう最後なんでいいかなと思ったり) |
★★ DVD |
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| キラー・モスキート 吸血蚊人間 |
Mansquito (2005) 西ナイル熱の人体実験のために護送されてきた囚人が研究所内で暴れだし脱走。 囚人レイは見る見るうちに怪物になり人を襲う。 さらには研究所員のジェニファーも変化し始める。 「ザ・フライ」や「ブラッド・バイター」の変異型モンスター路線。 Sci-Fi Channelに公開の経緯がある。B級ならお手の物NU IMAGE Films作品。 序盤の変身シーンも中々。血を吸ったり飛んだりもするが甲殻類ぽい見た目でそうグロくはない。 刑事が犯罪者を追跡する基本形だが主人公としての主軸ではない。 輸血により女性の変身が遅れているのでこの伏線がどうなるか見物。 血液の流れをスキャンするような能力まで備わっている描写まである。 ジェニファーは新種の蚊を解き放ち怪物と供に電気ショックで死に絶える。 その前に刑事がスタンガンを使用しているので後でポイントになる。 銃やら爆発でも死なない相手。 造型の怪物1本では簡単には持たないが撮影手法のTVM志向と役者の演技バランスで保たれている。 TVM水準独特の温さはそれほど感じられないがアクション面での撮影演出が緩く往年の作品ほどの迫力より薄い。 脇役も若いのか老けてるのか分からない一定の年齢で構成した役者ばかり。 特に研究所員や警察官の役に若い者は不似合い。 製作スタジオが本物のSFホラー映画を作る意気込みで進出しない限りは芽が出ない。 規制社会に留まって満足しているようでは陽の目は無いだろう。 B級SFホラー作品を愛するファンを唸らせるまでもう少しの所まで来ている。 |
★ DVD |
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| 肉の鑞人形 |
(1997) MASCHERA DI CERA GASTON LEROUX'S THE WAX MASK ダリオ・アルジェントとルチオ・フルチが関ったホラー。 (この作品が作られる前にフルチ監督との逸話がある) アルジェントとフルチ監督の共同で始ったらしい。のち製作アルジェント、脚本フルチとなる。 ロベール・オッセン、ロミーナ・モンデロ(タワー・オブ・タイタンズ 完全版)、 マッシモ・ヴァンニ、ガブリエラ・ジョブジェーリ、ウンベルト・バーリ、リカルド・セルヴァンティ・ロンギ 気味の悪い物ばかりを飾ってある蝋人形館の衣裳係をする事になったソニア。最近多発する変死事件。 過去の忌わしい鉄の手が身近に迫っていた。 物語上はターミネーターが2体いたわけだが、コツンと一発で脆すぎる。特殊効果やSFXと多彩なものが多い。 ラストの犯人だが、ソニアを嫌っていた方が襲っていた。まんまと館長は逃げたわけだ。 ロミーナ・モンデロに関しては文句無く、ジェニファー・コネリー並の清楚な美的存在感がある。 似た作品といえば「フランケンシュタイン禁断の時空」の創造とSFXに合致する。 ドラマ、ホラー、スプラッター、サスペンス、バイオレンス、エロス、ゴチック? |
★★★★★ DVD |
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| 肉の蝋人形 |
MYSTERY OF THE WAX MUSEUM (1933) HOUSE OF WAX (1953) チャールズ・ベルデン原作の怪人物ホラー 蝋人形博物館を催した館長の奇行が明るみになる。 リメイクの方はヴィンセント・プライスの演じる館長にチャールズ・ブロンソン(明記はブキンスキー)が奇怪な助手を演じる。 こちらは以前にTVでも放送されているので目にした事がある。 サスペンススリラーとしてのホラー描写は後半で助っ人もすぐ出てくるため非常に退屈な流れの出来が作品の影を潜めた。 見世物に寄り付く美女。そして見たような人の人形達。猟奇へと誘う館長の狂気の本質。 人形そのものの不気味さはさほど誇張が無い。 ロウがグツグツと煮立って溶けている大きな釜。そして青白く変形しただれた不気味な顔を現す館長。(キモイです) WB社の十八番作品でもあり古典化しているが、この原作の素材は色々とリメイクしやすい背景を備えている。 要は時代の風潮的にもやや不満を感じているのでより不気味な濃さやキレのある描写が求められている。 ただ陰湿なだけだと80年代低予算ホラーにでも出来る代物だったが著作権を保有しているのかそういうのは出なかった。 華々しさとは裏の怪人の顔にまつわる作品は「オペラの怪人」と同等の類似。 特典には当時のプレミア映像だろうかロナルド・ウィルソン・レーガンや色々な役者達の姿も。 A面B面に33年と53年の2作品収録 2005年のリメイク版は期待とは裏腹に?中々好評らしい。製作陣見たらなんとなく分かる。 パリス・ヒルトンが一般的に映画フリークにとって女優という意識はまったく無い点をなんとかしないと。 役者出し抜いて映画に出れる美味しいセレブとしてしか見られないまま。 誰しもがホラーではルックスより女優魂を求めている。 虫風呂に飛び込むか脱いで切られて溶けないとダメだろうか。 |
☆☆☆☆☆ DVD |
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| 蝋人形の館 |
HOUSE OF WAX (2005) 出演:エリシャ・カスバート、チャド・マイケル・マーレイ、ブライアン・ヴァン・ホルト、パリス・ヒルトン、ジャレッド・パダレッキ、 ジョン・エイブラハムズ、ロバート・リチャード 特別版 「お前も蝋人形にしてやろうか!」 とまぁ、この映画を語るにはデーモン閣下が相応しく手っ取り早いのではないかと思う次第なのですが。 とりあえず。 1974年、ある家庭で手に負えない子供がいた。 食事中言う事を聞かないので身動きできないようにされていた。その傍らにはマスクが置かれていた。 バック・トゥ・ザ・蝋人形の館2005。 近年滅多に読む字では無いので解説しますが(ろうにんぎょうのやかた)と読みます。 本編は英語字幕まで備え付けられている。 そして現在。 ファミレスでフライドポテトをケチャップにつけてパリス・ヒルトンが一番に登場。 野菜スティックとディップのほうがいいんじゃないの?というくらい似つかわしくないです。 この時点でこの人が主役と思ったりするわけですが。 序盤15分は音楽と他愛も無いやり取りで若者色と性格・人物関係を映している。 夜中に野原でキャンプまでしているので「13日の金曜日」のクリスタルレイクか?とも思ってしまう。 翌朝になると夜に漂った悪臭がまた臭ってくる。遺棄された腐った多くの動物の死骸。 カーリー(エリシャ・カスバート)はそこに転げ落ちてしまった。 ペイジ(パリス・ヒルトン)は驚いて見ていた。 ホラーにおいて汚れ役はヒロインがする役割なのだがなんとペイジは脇役。 田舎は嫌いだの、(後にルイジアナはカトリーナの被害) 汚れもできないわ若者のクセにオイルを塗ったようにテカテカ肌艶を出しすぎる厚化粧だわロクな物じゃない。 主役の顔食いすぎ。 カメラに多く映っている分だけカーリーが主役と分かってくる。よく喋るし煩いし終始怪訝な表情。 キャスティング配慮が垣間見えたのでやれやれ。 人間の手が突き出ていたが・・・人形の手だよーんというオチの前振り。(感性がくだらん) ルイジアナの片田舎。 若者達が廃屋となっている蝋人形の屋敷に来る事になるが、とっとと外へ出て行ってしまいます。 ここまで40分は素人のC級映画作りのようで何の変哲も無いので辟易するくらい見るだけ時間の無駄。 作品に対する意欲も感じ得ないほど無関係な人達ぶりを長々とダルイ。 なんの映画か分かりやしない(爆) その後はキチガイ印のバイオレンスモドキ。次から次へと死んでいく若者ホラーのお約束。 カーリーの兄ニック(チャド・マイケル・マーレイ)は嗅ぎつける。これがベッカムスタイル(ちょい似てる) その頃ペイジはイチャイチャ中でも下着までのストリップダンスモドキ。 突然話を変えて音楽も止まりお楽しみはぬか喜びと無理矢理な方向転換の小細工も盛沢山。 これだったら初めから必要ない・しかも相手はタイガー・ウッズ似の黒人。 ちょっとさー宛がう相手違うんじゃないの?と思うけど。例の「パリスの一夜」にもならない。 現れた仮面の男に追われパイプが額を貫通して死んでしまう。 さっさと死んでおけとも思うが単にオマケの見せ場で後腐れも無い。 完全に脱いでいるならその分別だが。(取り寄せたばかりという感じの真っ赤なガチガチの下着は悪趣味) まったくケツにロウソクでもブチこんでやらんと気が済まんくらいです。 癒されもしないしまぁサービス精神とは別物。宿泊するならホテルはヒルトン以外を選択するかな。 話の筋から外れている脱ぎもできない脇役にナイスな名シーンと言える価値は無い。放置しておこう。 町中の人達を人形にした男は狂っている。 獲物が死んでいようが生きていようが見境なく蝋人形にしてしまう。 それだけは分かるが悪役兄弟の役者に深い魅力が無いためキャラがただのクソ野郎でしかない。ミスキャストだろう。 兄役のほうは助手の役回りだが過去の作品群に登場した助手ほどの魅力も無い。 大量の蝋を使うため基本は大釜なのだが普通の家庭用鍋・・・もう最悪。(普通の釜も出るが印象は残らない) 何だかんだセリフで説明しすぎるのも困るし犠牲者は何時の間にか蝋人形にされているのもつまらない。 蝋の肌が崩れて爛れた筋肉が見えたり首が折れたりするグロだけ。 「痛いだろうけど勘弁しろよなぁ」という感じでベリベリとネチっこく顔の蝋を剥がすのはや・め・て。 犠牲者の人形が溶けていくのは様になっていない上に屋敷そのものが蝋で出来ており溶けていく。 建物として作るのにんなもの無理だと思うが。くそ安いCGを見せよって。 仮面の男まで倒して脱出劇。翌朝になり現場に大勢のポリ公が現れる。 本来なら主役級であるべきロクに登場して無い犯人をあっさり倒してしまったら話にもならない。 散漫でジワジワ攻めるムードも無いので期待とはまったく逆の的外れ作品だった。 若者の人物構図さえ意味が無いので若者である必要性が無い上に個性付けさえ意味が無い。 密度が薄く予告編ほどの全体像でもない。物語の主点も描ききれていない。 音楽も作品に噛合っていないしうっさいテーマ曲もお断り。視聴の集中力に欠ける。 まだ「13日の金曜日」のほうがヒマ潰しできる。カルト的に語り継がれる名作にもならん。耐え難い苦痛だ。 これならまだドリームワークスでユニバーサルのアメコミにしたほうがマシだという感じを受けた。 映画の全容を把握できていない小手先の仕事に腹が立つ。ホラー映画分かってるメイキャップ以外はTVM並。 ラジー賞(最悪映画賞)も冗談めいた物ではなくマジ最低を突きつけているかもしれない。 この程度を褒めていたらキリがない。ロクでもない出来の映画が氾濫するだけだから辞めとけというもの。 2005年にもなって他作品からアイデアを得た貧困化した水準であるとは許しがたい。 児童虐待・一箇所に捨てられた動物の死体の山・欠陥人間。まぁ不愉快にも繋がっていない。 ホラー映画好きの好みには当てはまらない。痛いほど面白く無い出来。 フライドポテトも冷めちまうよ。 やつら兄弟は3人だった。ま、「悪魔のいけにえ」要素から湧き出るネタ。続編に続く?。タイミングからして、 人形の手を持ち帰ったトラックのあいつじゃないのか?街で唯一生きている処理係だし、と見せているが果たして?。 興行はコケてないがこれでは納得してないため続編と切り離した物を別エピソードとした形で元から作り直すべきだろう。 製作側にはしっかり監修できる監督を補うべきで製作スタジオの仕事割り振り丸投げだと直球勝負が出来ない。 ダリオ・アルジェントの作品に向き合える持ち味が無いと簡単には通用はしない。 ベリーホットな辛口で行こうや。 特典ディスク−キャストのメイキング鑑賞。 撮影は2004年から開始。ハロウィーンの公開に間に合わせようとしたらしい。 若者がフラフラ真夜中に集まるなんて日は祝日じゃないとそうない。実は記念日ホラー?。 虫はゴキブリ(ハリウッド専属?)。蝋の量は20t。 主役を演じたエリシャ・カスバートだけは笑い上戸で話好き。 他の皆は心から楽しんでいる顔になっておらず何か不満げで退屈そうな雰囲気。 製作のジョエル・シルバーは1から街作りを始めた。本物に見えるあの町並みは全てセット。そのため美術スタッフは大勢。 DARK CASTLEのスタジオを運営するジョエル・シルバーとロバート・ゼメキス。 この新スタジオでの映画製作は今回で5本目。ロケ地はオーストラリア。 ジョエル・シルバーはそう紹介して「キスキス,バンバン」の銃撃戦の中、車に轢かれた。 (おいおいオッサン生きてるかぁ?) 旋律のエロティック・ホラーという代名詞が使われてますがエロは無いです。(笑) 感想は怖くも無い笑えもしない。 分析−13金いけにえ風味 相変わらずの定番路線だとツッコミ叩き甲斐があるのがお約束。評価は激辛に変更した。 折角の題材を半分も摩り替わったイメージはよくないが前半の無駄な時間がなければ後々にも妥協できた。 まるっきり見飽きた他の作品を見ていたかのようだ。 キャストが登場人物になりきれてない感じをさせる原因が残っている。近年のホラーは怪物が弱いため人気物にならない。 本来はミステリーを感じさせ事件が多発し真実が明るみになる作品。 最初に退屈を誘うのも手なのだが寝てしまう可能性があると意味が無い。その分、後半がぎゅうぎゅう詰になる。 褒めてもスタジオが続編を作る事は無さそうだ。あくまで製作スタジオである。 例え続編をやるにしても主軸のキャスティングではないため新機軸で毎回入れ替えになる。 そうなるともう分かりきっているため今更やる気も出ないだろう。 過去作品を知っているだけに個人的には芸術的センスが全面に出たミステリー物を期待待ちしていた。 その分、トンチンカンなハメを食らった。 過去作を見直してから新作が届く・・・さぁ、13金いけにえ風味だ。しばらくやり場の無い退屈感に耐える観賞が始まる。 前半食い潰して後半に畳み掛けた分、館が獲物を待ち構える罠という感じもなかった。 街が丸ごと蝋人形というものや説明描写もじっくり生かせず唐突になったのが惜しい。 溶けた館もまるでお菓子の家。それならそれで7.80年代ホラーのように余韻がほしかった。 惜しくも襲われて死んでいくのに頼ったホラーは次々新作が出るも丁度飽きられていた。 どう料理して飾り付けをするかを楽しむだけなら素人にも書ける。 そこでまさかWB社がこの組み合わせ内容にGO出して持ってくるとは思わなかった。 本日御勧めのメニューとかしようものならお金は入りません所かただでは済みそうに無い。 振り返れば面白いか面白くないかどうでもいい感じになってくる。見ている時にしっかり楽しむしかない。 こういうホラー作品タイプは数年後どの位置付けになるかが真骨頂。 |
☆☆☆☆ DVD |
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| ヴェノム 毒蛇男の恐怖 |
VENOM (2005) ディメンションフィルム ルイジアナの片田舎。(どこかで聞いたような・・・) 若者達はファーストフード店で食事をしていた。(あの「蝋人形の館」を意識してこう作るもんだぜみたいな模様) 祈祷師は橋げた付近で事故に遭う。 「私より箱を・・・」、助け出したレイは箱の中を開けてたとたん車は下に落下。 箱から解き放たれた蛇に噛まれ邪悪な魂が憑依して生贄を探し始めた。 もう”ヤツ”を止められない!。 「スクリーム」「ラストサマー」「パラサイト」の流れを取り込んだ柔軟で丁寧な仕上げの作品。 カントリーなBGMがほんのり最初だけもミソ。8割は夜のシーン。 どこにいるの?とか、お願いだから動いて、など少し懐かしいシチュエーション。 謎に満ちた緊迫感が続くのでこの先どうなるか興味深い。その間に犠牲者が徐々に出始める。 手法はサブリミナル気味なフラッシュを焚いた様なコマの早送りのブレ、 足元から見上げた360度回転は1秒くらいに収め効果として使っている箇所がある。 人間ドラマは身の上や関係内容で邪魔な内容にならない程度。 体から蛇が湧くゾンビのような男は血で何かの印を残して行く。 喋る事は出来ないが、車を運転したり、釘抜きやチェーンもカウボーイ並に使います。 墓場の近くで霧が立ち込めた湿地帯のような舞台が珍しい。 手を離せばいいのに引っ張り合いのままその先で串刺し。 仲間の死体でブードゥーの呪いの人形。 呻き声を出してしまい死体のフリをしていた仲間が身代わりに。 友情がことごとく死を招き、本当に仲間といえるのかというくらい情け容赦ないです(汗) 狭い所に落ちて怪物と2人きり。さぁどうするかな?で冷や冷やするも便利な小道具で都合よくニヤリとさせられる。 怪物はペシャンコにされバラバラ、2匹の蛇がシャーっと出てきて、もう終わり?みたいな感じ。 奥まった話には突入せず普通のモンスターパニックの展開で終わったのであっさりしてる。 スプラッターモンスターなのでオマケ以外は噛み付きません。 |
★ DVD |
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| トカゲ女 |
LIZARD WOMAN (2004) 監督:マノップ・ウドムデート 製作総指揮:ソムサック・デーチャラタナプラスート 出演:ルンラウィー・バリジンダークン、ピート・トーンジュア、矢野かずき、斎藤華乃 タイ映画。 その悪霊に治療やお祓いは効かない。 くそ暑いので御色気サービス有り。 箱に封じられていたトカゲの悪霊が人間に憑依する。 エクソシスト+呪怨の伽椰子+怪力=トカゲ女。 噛み付かれて引っ張られて頬がゴムみたいに伸びる。 どういうわけか心臓抜き取りの連続。 トカゲの中心で愛を叫ぶ。 悪夢は終わらない。 最近は爬虫類に変化するホラーが人気なんでしょうか?。 チャレンジ精神はある物のあまり怖さが伝わってこないのはストーリーが安直。 アイデアとモンスター勝負なので物語の方向性を兼ねる事無く薄い中身になってしまっている。 視聴の集中力を支えるだけの惹き付け方が整っていればと思う。 1回チラっと見ただけでは何だか分かりゃしない昔の安っぽさを感じるのが手頃。 |
☆☆☆☆☆ DVD |
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| 狼の紋章 |
(1973) 原作:平井和正 出演:志垣太郎、松田優作、黒沢年男 ウルフガイ・シリーズ。狼族の末裔である犬神明が学校に転校してくる。 羽黒たちの暴力が横行して絶えなかった。 目をつけられた明は無抵抗を続けていたが遂に狼の血が目覚める。 自然と野生、人間の汚さを比較して描いているアクションとカタルシスのアダルト路線。 羽黒はその筋の息子で学校も中々手が出せない。羽黒を倒して一段落と思ったら親父連中が乗り込んでくる有様。 主人公は降りかかる火の粉があってもひたすら耐えるのみ。幾度か変身する。 どうやっても頭でっかちなタイガーマスクか剥製のように見えてしまう被り物は御愛嬌。 噛み付くのを取り入れるためだろうか。変身物で身体能力が決め手となるのは変らない。 後期の「ウルフガイ 燃えろ狼男」ともなると少しだけ毛むくじゃらという物なので噛み付けない違いがある。 イメージクリップのように描いている作風が備わっている。ミュージック・クリップも特典で用意されてある。 ナイフで刺され、矢で貫かれ、刀で幾度斬られても強靭。というかトコトンやり過ぎている。 神明という同じく狼の血が流れる男が現れ苦言を呈し負傷した明を何処か遠くへ連れて行く。 社会派という構図が入るせいか70年代の作風は似たり寄ったりも多く西洋のモンスターめいたものとは画を逸している。 満月ではなく新月で決するのが珍しい。 |
★? DVD |
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「フランケンシュタイン 娘の復讐」 「死なない頭脳」 |
2作品収録。 (1971) LA FIGLA DI FRANKENSTEIN DAUGHTER OF FRANKENSTEIN LADY FRANKENSTEIN MADAME FRANKENSTEIN フランケンシュタイン 娘の復讐 1971年イタリア作品。 片目が変形しておりやや頭が大きい風貌の怪物。古いSFの宇宙人にも見えてしまう。 科学者が怪物に襲われ娘が復讐するという筋書き。 60年代から続いているイギリスの怪奇作品の作りとほぼ同じ。 イギリス側が過渡期に入りイタリア側で同様の作品群の製作が増え始めた頃。 何度か見ないと要点の数々が中々印象に残りにくい。 メイクは出来ていても強靭な巨漢ではない。怪物の巨人らしさが出ていれば迫力を増していたに違いない。 気絶した女性を抱えるよくある怪奇物の構図のシーンもある。 映像と作風の感覚は「吸血のデアボリカ」と同等。 (1962) THE BRAIN THAT WOULDN'T DIE THE HEAD THAT WOULDN'T DIE 死なない頭脳 1962年アメリカ作品。モノクロ。 薬品により事故に遭ったフィアンセの首だけが助かった。 その一室には怪物も閉じ込められており風貌は上記作品と類似したタイプ。 怪物が科学者達をなぎ倒して助けたのは連れ込まれた別の女性。 彼女は死を望んでいて悔いる結末が何とも言えない感じを醸し出している。 こういった作品の他、映像作品や文学作品には首だけが主人公の作品がいくつかある。 児童文学向けでは有名なタイトルの「生きている首」という作品が古くから知られている。 アレクサンドル・ベリャーエフ作の「ドウエル教授の首」という作品なのだが、 彼女の知的な様相はこの作品さえ感じさせる。 |
☆☆☆☆☆ DVD |
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| 双頭の殺人鬼 |
THE MANSTER (1959) 火山の麓ではロバート鈴木博士が生物実験をしていた。 記者のラリーが訪れるが眠らされてしまい薬を注射され、凶暴な人格になりもう1つの首が現れる。 冒頭から濃厚な怪奇映画。舞台は日本。主要メンバーは外国人が多い。 凶暴な猿人になった弟は火口に落とされて処分され、醜くなり牢屋につながれた妻エミコまで銃殺される。 博士の弟が始末される際の興奮の様子は記憶があるようにも見える。 爪が伸び手が毛深くなるのは狼男の変身シーンと同じ。 別人になり凶暴化し、痛みを伴い肩口から目が現れ、首が生え、最終的には2つの体に分離する。 和琴の演奏のようなちんとんしゃんと鳴り響く古臭いムードの音楽は日本のイメージを誇張。 東京音頭なども。怪談物のひゅぅぅぅ〜音も多く使われている。 ポジション柄、博士の助手をしているタラとアイダ警部の存在感も以外に強い。 逃走劇は典型的だが2つ分間延びしている。 襲われた住職がアイヤーと言っている様に聞こえるのが違和感。 博士は人類を脅かす新しい存在を作り上げたが、何の意味があったのだろう。 三目の仏像のようなものとは違いすぎる。 リメイクで見てみたい気がする。 昼のテレビで双頭の怪物が追われ茂みに隠れて博士の小屋に現れるカラー版を見たと思ったが、 見た事も無い作品で記憶違いだったようだ。しかもジェリー伊藤とジェリー藤尾まで混同。 |
★★ DVD |
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| メタモルフォシス/恐怖の生体実験 |
Metamorphosis (1989) 不老不死の遺伝子血清による究極の変異。 80年代独特なテンポのBGMでテンションを盛り上げている。 ライバルの老齢の博士を目の前に「弱ってしまうのは栄養が足りないからだ」と言って食べてしまうのには身震い。 ネックミート3連発と顔面引っ掻き、イタリアの監督ですがフルチ映画の影響があるような感じがします。 ベッドシーンがありますが真っ暗で何も見えない。 シャワーシーンもありますがボヤけて見えない。 恐竜人間になり、さらには細胞分離して小さいトカゲになってしまった? 白い光をバックにダイナミックな凶暴な牙の演出。一斉射撃。 ところが小さい手と、パンツがズリ落ちたのかと思うくらいの短い足。チープな色で大きく光る目。 恋人には怪物とまで言われてしまう。 ケースに入ったトカゲと目が合ってしまった意味深なラスト。 なんとも言えない。 |
☆☆☆☆☆ DVD |
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| ムーン・ビースト |
Track of the Moon Beast (1976) 隕石の衝突で月を見ると変身しまう。 隕石が降り注ぎ破片がポールに直撃する。 事件で足跡と爪痕が見つかり、恐竜のようなものに襲われる事件がまた起きる。 ポールは月を見るとトカゲ男になり人を襲うようになる。 悪魔が燃えるインディアンの伝説。頭に残った破片。レーザーを放つ石と石の力。NASAでの解明。 石を改良した矢を撃ち込まれ、暴走した原子炉になった怪物は灰になる。 カルフォルニア・レディーを歌うバンド。歌のせいではないのだが気分が悪くなる主人公。 ドアを開けてまったく映らず倒れこむカメラアングル。コップが飛ぶように腕が飛ぶテントのシーン。 病室ではまるで原住民の仮面の盾のような顔に変身。 1人で死のうとして山に登るところを、キャシーが追いかけてきて坂で落ちそうな姿勢で助けを呼ぶ。 どう見ても歩ける斜面です・・・。そこで彼が変身してしまい悲鳴のラッシュ。 ポールが殺されると分かったキャシーはその場から車で移動するが、怪物に出くわしてしまい、 いい加減に目を覚ましてくださいとばかりに悲鳴のラッシュ。 いつの間にかジョーが横から出てきて矢を撃ち込むスピードの速さ。 救急車が到着したようなランプの点滅で爆発の再現。 なんとも言えない。 |
☆☆☆☆☆ DVD |
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| 恐怖の溶解人間 |
Panic (1982)「バイオ・モンスター」 ケミカル所で事故が発生。菌が散らばる。怪物が徘徊し町は戒厳令が敷かれる。 「ビヨンド」のデヴィッド・ウォーベック。 「地獄の門」のジャネット・アグレン。 「悪魔の墓場」のホセ・ルイス・リファンテ。眉毛ボーン。 ダースベイダー並に息苦しそうに徘徊してスクリーンから登場。 怪物が歩き回って苦しんでいるシーンが度々挿入され、テンポと危機感がありません。 ところでこの怪物は誰?というくらい説明が無く先に進みますが最初の犠牲者だった教授のようです。 巨大なネズミのアップ。 怪物の声なのかと思ったらハゲの酔っ払い。 大昔の排水溝を移動して各地に出没。 1時間を前にして政府は闇に葬る計画を発動。 どこからともなく助手のジェーンが隠れ家に到着し解毒剤を渡そうとするが間に合わず、風船状態。 死を決意した教授は到着した大尉に襲い掛かり、弱り果てたところを消火器で倒されてしまう。 なんとも言えない。 |
☆☆☆ DVD |
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| キャット・ピープル |
CAT PEOPLE (1981) 監督:ポール・シュレイダー 製作:チャールズ・フライズ 製作総指揮:ジェリー・ブラッカイマー 原作:ドゥウィット・ボディーン 音楽:ジョルジオ・モロダー(「トップガン」) 特殊メイク:トム・バーマン(「マニトウ」) 出演:ナスターシャ・キンスキー 種族の禁忌と幻想。誰も死なずに済む末路。 動物を狙って豹に変身する光景は「フェノミナ」っぽいノリ。 死んだ兄が種族を説明する幻想シーンもある。 真っ赤な霧に包まれ、太古を感じさせる木の上で多くの黒豹が佇んでいる。 「ハウリング」と比べるとややダークとテンションが緩い。しっかり変身するシーンはある。 死が訪れると泥になってしまうのはエイリアンの設定に思えてしまう。 ゴア描写もあり、腕が噛み切られる2回、解体した腹部から変身途中の腕など。 あまり派手ではないので地下の鉄格子に渦巻く狂気はインパクトに欠けている。 そのせいで全体を通すとテレビムービーの水準よりトーンダウンしている。 種族が発生した理由が雑で重みを感じない。豹が人を食べると遺伝子を組み込むようなもの。 それらで呪術の設定が少し外れている。 セクシーシーンは言うまでも無い。トップレスで立っているだけで前後左右でも画になっている。 夜の青い色と相まって「スペースバンパイア」のような雰囲気も漂う。 新種・黒豹の女。動物園の園長にとっては最適の彼女であり、最悪の悲劇でもある。 ポールが死に、牢屋暮らしになったアリーナだけが最後の生き残りというわけではなく、 黒豹の女は、カウンターの時に話しかけてきた「姉」がいる。実の姉かどうかは不明。 素振りからすると義理の姉もしくは先輩というものに相当しているかもしれない。 狼男から決まっている猛獣に変身するイコール悪というのはもう古いかもしれない。 ムキムキの狼男とセクシーな黒豹女どっちがいい? ちなみにベッドシーンがある嫌いな映画の第一号。モンスターですし。ただしトラウマというほどではありません。 それだけでなく、他に優先すべき部分を後回しにして中盤がスカスカになった作品も多い。 映像とストーリーに興味があるから見てるわけで、そこから内容が逸脱しやすい。 はっきり言うと乾いた肌に弛んだ胸や汚い足の毛を数分間見るはずも無い。気持ち悪くなる。 作品を見る年齢層に関係ないところまで広く及んできた部分もある。 ベッドシーンは全体を通して時間がかかる部分。同じ事をしている数本の作品を見てしまうと不要な買い物。 70年代に入ると業界がジャンルに関係なく男女の構図とベッドシーンを多用していき氾濫を及ぼした。 そこは意図を持って作られて当たり前になったし、テレビドラマでも非常に多くなった。 ところがアメリカの場合は1度始めると特定の設定をループさせる映画の作り方をする。 その大半は一部シーンが成功すると多用する傾向。ヒット部分を埋め込みたがる。 ジャンル問わず男女のラブロマンスを入れてくる。 ヒット部分で中毒を起こさせる繰り返し。寄せ集めの押し売りでしかない。 多くの映画の脚本が変えられてしまうのでボロボロになったものも多い。 多用の連続で不要と言えるところまで麻痺していった。各国も真似を始めるので山のようになる。 60年代まではこういったものは少なくフランスとイギリス映画のシチュエーションで見かける程度だったもの。 これと類似した物では子供が寝るのを見届けて扉を閉めるシーンも多用が多い。 日本や各国が作るのは欧米の映画とは異なる。その差もある。 「キャット・ピープル」 CAT PEOPLE (1942)のリメイク映画。 |
★? DVD |
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| ハウリング |
THE HOWLING (1981) テレビ番組のの洋画劇場では夜の不気味な印象も相まって、迫力を感じていた映画と記憶してる人も多かろうと思う。 冒頭は人の獣の心理から始まる。アメリカらしい手前味噌。 アメリカの映画では先に内容を「ほのめかし」て内容に引き込むのが手法。 その間に事件が発生してるが解決してない。 その中に人狼の一族の者がおり、女性のニュースキャスターが個室で待ち合わせるよう指示され、 狙われたが、その男が倒されても夢にまで見る。 その後はジプシーの女が狼に変身するなど。野外パーティーなどで魔女の宴のような印象。 部屋に貼られた数々の顔や風景の画などがヒントになり、もう1つ似たような部屋が発見される。 この映画は変身シーンが特徴。持ち上げたりするほど怪力。 狼男の映画の古い作品では迫力が無かったが、それらを解消してる。 ラストシーンは女性ニュースキャスターが狼に変身して社会に紛れてる獣を視聴者に知らせることになる。 肉料理の焼き加減で「レアで」というセリフで締めくくるラストはいかにもアメリカのユーモアらしくマッチしてる。 |
★ DVD |
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| 吐きだめの悪魔 |
STREET TRASH 1986 / アメリカ 超・特別版 80年代の映画の音楽らしい雰囲気。 ユダヤ人店主が箱の中から「VIPER」という酒を見つけ販売。 それを購入した客はカラフルなアイスクリームのように溶けた後に破裂する。 浮浪者たちと牛耳るボスが屯してる場所ではコメディ。 解決に挑んだ刑事が倒されてしまうため、方向性が無い。 アメリカのコメディは痛々しさが使われ見え透いていて面白くない。千切れた股間をフットボール? シーンの見せ方は細かくエンディングテーマもある。 主人公が誰かということも無い。 映画「ゴッドファーザー」で調子こいてんじゃねぇよとばかりかどうかは知りませんか、 青年を問い詰めていたイタ公、イタリアン・マフィアのボスまで謎の酒で溶けました。 特殊メイクやリモコンで部位が動く方法は「遊星からの物体X」や「チャド」にも匹敵する見栄え。 ウーマンリブの女性が歌手の安全地帯の頃の玉置浩二に似ていて困る。 ユダヤ人から酒は買うなという皮肉だろうか? |
★ DVD |
| Come Back |