「エドガー・アランポー」や「H・Pラヴクラフト」や「ブラム・ストーカー」や「メアリー・シェリー」作品等の恐怖心理描写とか
フランケンシュタイン FRANKENSTEIN (1931)
出演:ボリス・カーロフ
モノクロ映画(白黒映画)

ユニバーサルのボリス・カーロフが演じたほうである。コッポラのほうは原作に忠実描写しててなんか安心感ありすぎた。
ヘンリー・フランケンシュタイン博士の付き人が学会から犯罪者の脳を盗み、以後怪物が誕生する。
教授からあれは犯罪者の脳だと言われてから博士は驚くが、どうして気付かなかったのか?
付き人が博士に手渡す前に張り紙を剥がしたのだろうか?。(謎)である。
以後、博士の造った怪物は凶暴性を剥き出しにする。小説から見れば話が途中までなのが残念。
★★
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魔人ドラキュラ DRACULA (1931)
出演:ベラ・ルゴシ
モノクロ映画(白黒映画)

当時、ベラ・ルゴシは演劇の舞台俳優。
ユニバーサルのベラ・ルゴシが演じたほうである。コッポラのほうは忠実で眠くなりました。サントラCDはガックリした。
定番のストーリーであるが、ラストで眠っているドラキュラに杭を打ち込むシーンはカットに近い。
作製年数が古いため、セットが豪華でも映像的には残念。ドラキュラとしては迫力あります。
ユニバーサル映画の定番俳優たちも出てます。「カム・・・ヒア」1つ間違うと魔力で眠くなーる(笑)
ドラキュラという響きがスタイリッシュな感じなためか紳士の風体という奇妙な雰囲気が醸し出す魅力がよいのか。
15世紀ルーマニアに実在した英雄とされ暴君とされたヴラド・ツェペシュがモデルとなっている。
この頃は勝てば官軍という時代。様々な策謀が渦巻く時代の悲劇への道しかなかった君主ともいえる。
映画はそういう史実の話ではない。
古典ものも軍団ものも飽きられてしまい「スペース・ヴァンパイア」のようなもののリメイクでないともうダメかも。

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ネクロノミカン NECRONOMICON (1993)
H.P. LOVECRAFT'S NECRONOMICON, BOOK OF THE DEAD
監督:ブライアン・ユズナ、クリストフ・ガンズ、金子修介
製作総指揮:一瀬隆重
原作:H・P・ラヴクラフト
脚本:ブレント・V・フリードマン、ブライアン・ユズナ、クリストフ・ガンズ、伊藤和典

H・P・ラヴクラフトの原作をオムニバスとして映画化
その男、ラヴクラフトが禁断の書「ネクロノミカン」を開く時、地獄の魔人たちが迫り来る。
リアリティのあるホラーとして中々である。ラヴクラフト役にジェフリー・コムス。品があって似合います。
「壁の中の鼠」「冷気」「闇に囁くもの」の3話どの話も印象的です。シリーズ化しても良かったのでは?
ラヴクラフトものは他にヘルハザードくらいですし。死霊のしたたり・・・は(謎)
視覚効果にスクリーミング・マッド・ジョージ、トム・サビーニ等。クトゥルー神話好きな方にはお勧めです
インスマウスやハスターぽいのが出るし。「ミスター・ラヴクラフト!」シリーズ化すればメモリアルな人気になるだろう。
★★★★
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マスターズ・オブ・ホラー/悪夢の狂宴 (1990)
TWO EVIL EYES
DUE OCCHI DIABOLICI[伊]

ダリオ・アルジェントとジョージ・A・ロメロの2人の監督・脚本作品。
メイクはトム・サビーニ。エドガー・アラン・ポーの原作を映像化。
1話「ヴァルドマール氏の症例」2話「黒猫」を題材にしてる。特筆すべきは随所にあるトム・サビーニのメイク。
ドロドロしつこいシーンはなく、話の運びが上手。キリの良い所でシメてる。久し振りなんでファンには物足りないかも。

1話目は金持ちが死の間際に催眠術を施され冷凍されるが何者かが体に乗り移り襲い掛かる怪奇談。
生きる屍、そして多くの亡霊の姿の終焉は再び何が始まろうとしているのかを予感させる。
古い年代の作品の様な感覚で仕上げられておりミステリーにホラーのエッセンスが加わっている。
2話目は写真家が数多くの異様な形状の死をフィルムに収めている。
神経過敏になった男は黒猫に対して極度に忌み嫌う行動に出る。
魔女が支配している時代で処刑にされ体に杭が突き抜けたりし主人公の精神面の弱さを表している。
壁に塗り込められる女と黒猫。死から逃げられなかった男。病的であり末期的。
最初のほうのシーンでは日本のお経も唱えている。
このいくつかで「怪猫 呪いの沼」や「亡霊怪猫屋敷」という日本の猫に纏わる怪談と、
黒猫に対するイタリアなどの古い習慣をミックスしていることが分かる。
バイオレンスも見切りが無く、切れたり貫通したりする場面もあり、特殊メイクによるグロテスクなシーンも濃い。
2つの話とも犯罪に手を染め祟りや自業自得で身を滅ぼす結末。

リマスター版も出ているようです。
★★
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ケン・ラッセルの 白蛇伝説 THE LAIR OF THE WHITE WORM (1988)
ケン・ラッセル監督 ブラム・ストーカー原作 イギリス映画 出演:ヒュー・グラント

やはり独特のフィルム映像です。映画というよりTVドラマのフィルムみたいなのがイギリス流ですし。
ゴシック調ホラー好きには好みでしょう。「アルタード・ステーツ」のほうがインパクトがある。
どちらにせよハリウッド系映像だけが好きな人には向きません。大根役者も多いし。
ケン・ラッセル監督ということで退屈度は高い。
考古学者フリントが発掘研究のために屋敷に居候。恐竜の頭蓋骨を発見するが。
庭先の囲いあたりに丁度良くあるのがなんとも。
酢漬にしたミミズのゼリー(爆)そんな料理がある地方があるんでしょうか(謎)
たぶん食べ過ぎる友人に嫌気がさして窘めるためにからかっただけと思いますが。
ある日イブが十字架に絡まる大蛇や異教徒に犯される修道尼の幻想を見る。ダイオニオン(大きな玉葱?)
ローマ国際ファンタスティック映画祭最優秀特撮賞受賞って・・・
ヒュー・グラント・・・そこで意味深にペンを立てるかい(汗)それにしても見事な洞穴です。
関節炎剤と解毒剤を間違えましたってフリントの出番は違う方向へ行ってしまった。ん〜。
まぁイギリス定番B級ホラーということで。時代物にしたほうがよかったですね。。。
☆☆☆☆
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DAGON DAGON (2001)

H・P・ラヴクラフトの「インスマウスの影」が題材。
海底にぽっかりと穴の開いた遺跡。ゴツゴツとしていたそれは黄金で出来ているのか。
人魚は牙を剥き襲いかかる。これは夢なのだろうか。
嵐にみまわれボートから救援を呼びに港へ行くが人気も少なく不気味な者達ばかり。
彼女を港に残し船で遭難した場所へ行くと何もなく港へ退き返しホテルに部屋を借りる。
しかし町中の者達が獣のような張声で群って来た!。

時代背景に似つかわしくない現代の設定なので主人公のポンポンチキぶりには合いません(爆)
文字入りのシャツは着るな〜。スペインだけにタコです!オカルティズムとサディズムの戦慄。
視覚効果と不気味な演出。主人公さえ知らなかった呪われた血脈という顛末。
設定が明空様に違うので原作に忠実というわけではないが場面のカットやセット、メイクはぴったりな感じがある。
違う時代背景と主人公の性格でならもう少しぐっと色濃く出たはず。バカンスの続きは海底で・・・おい
序盤からパニックになってる主人公の視点がラストまでメインなのでノンストップ?映画ともいえる。
邪神ダゴンというデカくて触手有りなボス出ます。縛られた腕だけが残ったいけにえ無残。
★★★
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地底人アンダー・テイカー LURKING FEAR (1992)

H・P・ラヴクラフトの「潜み棲む恐怖」
墓地には大金が埋っているとされ地底人達が棲みついていた。そして1人の男の呪われた宿命もまた・・・。
「ヘルレイザー」のクリスティーン役アシュレイも出ているがホラーヒロインとして名声は届いてない。。。
この作品は「ダゴン」と同じく時代背景無視の現代ものになっている。
小説のムードとはまったく違う。退屈だから派手にやってしまおうという意図が見える。
☆☆
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フロム・ザ・ダークサイド/3つの闇の物語 TALES FROM THE DARKSIDE: THE MOVIE (1990)
デジタル・リマスター版

同TVタイトルの劇場版。リマスターされても映像の質が悪い。
「クリープショー」のようなホラーオムニバスと思って頂ければ分り易い。
Episode1:運命249
ミイラを買取った大学生が巻物を読み生き返ったミイラは1人1人と襲いはじめる・・・。
乾燥した包帯ミイラ男に「パパはミイラ」のような感じもする。(劇中の音声が流れている)
クリスチャン・スレイターがミイラを暖炉にくべてしまうがホラーというよりブラックコメディだろう。
Episode1:黒猫
ある薬品で財産を築いた老人がいた。殺し屋の男を雇い入れ猫を始末してほしいと頼んだ。
殺し屋のクセにヘタレすぎて逆に始末されてしまう。結局は猫の怨念・復讐という結末。
Episode1:恋人たちの誓い
人間を殺すガーゴイルは見た事は他人に言ってはならないと男に告げた。
黒人女性がガーゴイルの顔を連想させるのでネタバレにもならず。元ネタは「雪女」だろう。

プロデューサーが「ドーン・オブ・ザ・デッド」、「クリープショー」という事でやはりそんな所だ。
トワイライトゾーンを凌いでいるという一部評価はTV版の人気からだろう。
特殊メイク等が良い出来。そこそこいいが所詮はゴミ箱に捨てる内容に過ぎない。
映像のブロフェッショナルチームがいればもっと良くなるはずだ。
☆☆
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マレフィク 呪われた監獄 MALEFIQUE (2002)
フランス映画

企業家の男は詐欺で3人の男達がいる牢獄へ投獄される。
脳味噌の足りない痩せた若い男、筋トレに励む太ったオカマの男、寡黙な年老いた男。
ある時、壁の一部から本が見つかる。ラテン語やら色々な言語で記されたものが。
監獄の囚人が呪文を記し消えた魔術書。
妖しげな呪文を唱えると火柱が出た事で脱出の役に立つか疑問もあったが
次第に妙な現象が起き始める。
若い男は本を食いだし空中に浮き体が捻じ曲がり死んだ事で本は捨てられるが・・・。

カマ男とマルキュスという人物・・・別の映画からの設定をパクリかと。
ゴシックでもなんでもないですがとりあえず強くラヴクラフト系の要素を取り入れている。
一見しても損は無い出来になっている。ヨグソトースなどの文句はあるあるたい。
監獄という密室での心理描写に奇怪な現象。で最後は・・・こんなんなっちゃいました〜ってオイ。
★★★
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ヘルダミアン/悪霊少女の棲む館
ダークビヨンド/死霊大戦
THE UNNAMABLE (1988)

(1992)
H.P. LOVECRAFT'S THE UNNAMABLE RETURNS
THE UNNAMABLE 2: THE STATEMENT OF RANDOLPH CARTER

H・Pラヴクラフト TWIN PACK
この2作品は前編後編というもの。

300年前の魔術師が娘を悪魔と融合させ館に閉じ込めていた。
悪魔は人間にはなれない。魔術師は悪魔に殺害され館を訪れたバカな若者達に悪魔の爪が襲ってくる。

元々あの魔術師の爺さんが娘と悪魔に何をしたかったのか意味不明。
舞台は現代だが
ルーファス・シーウェル主演の「人食い人魚伝説」のようなTVMものに大分映像雰囲気や怪物が似ている。
内臓グログロとかそういうものが無く殺害シーンも規制作りで映像は4:3画面ですTVMかな。
こちらはガーゴイルであちらは人魚の女王だが怪物女性のすっぽんぽんまで両方あるのでイメージが被る。
ラスト悪魔は椅子に同化して薪として暖炉にくべられる。
1作目は中盤の出来が悪く逃げ回って餌食になる者もいればそうでない者もいるし
ストーリーが簡単で見所が無い。2作目は物語のドラマ作りが出来ているため見れるが
アライダが老化して骨になる移り変りは手抜きしすぎ。
★★
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フランケンシュタイン FRANKENSTEIN (2004)
監督:ケヴィン・コナー製作総指揮:ロバート・ハルミJr.
出演:ルーク・ゴス/アレック・ニューマン/ジュリー・デルピー/ウィリアム・ハート/ドナルド・サザーランド

難破した船から見えた物は犬を連れてソリを引く大男。
助かった男、ヴィクター・フランケンシュタインは語る。科学で生命を誕生させ多くの罪をも生み出してしまった事を。
あれは人間じゃない。

原作小説は子供や大人が読んでも重すぎて面白くない。原作に忠実に再現すると深い悲しみに包まれた世界観になる。
1人の男の伝記のような節から始まった悲劇そのものに焦点を合わせた物語で後味が残る。
ヴィクターの弟・ウイリアムが殺され、身寄りの無いジャスティンに容疑がかかり犯人として処刑される。
このあたりは当時に何か参考になる物があったとしてもおかしくない。
実在した事件などに対する憤りや疑惑を訴える力がある。正体の分からない悪魔を怪物というものに封じ込めている。
物語の著者メアリー・シェリーが実はヴィクターでしたという話にもならない。
ヴィクターの知り合いというのは他の映画であったが。
当時の大衆にとって刺激が売りになるものであったのは言うまでも無い。
神にとって代ろうとした人間が悪魔に身を落としたわけでもない色々な出来事が多く淡々と綴られている。
幽霊話や獣、ただの人間ではないものとしてこの醜い怪物が描かれている。
殆どはヴィクターの視点。そのため子供や女性の描き方は犠牲者にしかならないといういい加減さがある。
神をも冒涜する行為や科学が及ぼす危険は身を滅ぼすという知識の暴走・不可抗力など単純明快なものが基礎。
ヴィクターの妻エリザベスがメアリー・シェリー自身がモデルで不死を望んでいたとしたら・・・
そういう含みも入っていると感じる。
生と死をテーマにしているのは物語の人物。著者が深く意図する所ではない。
幸せな家庭の崩壊、悪魔を追い極寒の地に踏み入る男。魂の拠所を失った抜け殻は悪魔の手によって連れ去られる。
これらを見ればいかに残酷な物語であるということが分かる。

前編後編の二部。BGMが流れっぱなしでやや感情移入の妨げ。
怪物は黒髪で白い顔の今風のタイプ。
作品自体はTV映画やアニメ向き。そのままではモンスター映画にならない事が分かる。
F・コッポラ版のデ・ニーロ出演の作品ほど深い陰湿な感じは無い。
あれは完成度に気をとられて演出や衣装・格式の誇張がやりすぎで風景も死んでインテリすぎるからね。
この作品は小説と同じ雰囲気を感じられたのが良い。ホールマークシリーズ。(TVM)
★★★
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ブラッド・フォー・ドラキュラ/処女の生血 (1974)
BLOOD FOR DRACULA
ANDY WARHOL'S DRACULA
YOUNG DRACULA [米]
DRACULA CERCA SANGUE DL VERGINE E...MORI DL SETTE
1974年イタリア/フランス
監督:アンディ・ウォーホル
出演:ウド・キア、ジョー・ダレッサンドロ

ルーマニアの貴族ドラキュラ伯爵は見た目の若さとは裏腹に年老いて髪を染める毎日。
執事アントンの薦めで一族を残し処女の生血を求めイタリアへ旅に出る事にした。
昔はそこらでよく見かけた処女も最近では1人も見かけなくなった。
果たして旅ではどのようなことが待ち受けているのか・・・。

情けない(軟弱)ドラキュラこの一本。
飲み食いもする。赤いものならブドウやトマトやニンジンまで好物だ。しかしニンニクは嫌いである。
主従関係は執事アントンが完全冷徹な性格で弱った主人の後見人のような振る舞い。
怪奇物が出尽くされた年代でもあるためアンディ・ウォーホルが手がけるこの廃退した物語は斬新。
ドラキュラと聞いても知るもの恐れるものさえ居ない。ドラキュラの苦難にスポットを当てたものはこれしかない。
イタリアを舞台にフランスの趣向を組み合わせたような感じ。
白い顔に紅い口紅と黒く艶光させたオールバックの髪。睫毛も長くこれではオカマっぽい雰囲気さえあるセクシーさだ。
主人公のドラキュラは車椅子にも座り労咳を患った若者とまで映る。苦しみ悶え体を痙攣させる姿は悲しい。
本来のドラキュラ像から言えばコウモリや狼等の獣にも変身するし別に処女の生血だけを必要とするわけではない。
あっても上物のワインというような位置付でしかないだろう。
人間を脅かす存在がいないためホラーにはならない。どのような末路になるのか見物するのが良い。
処女だと言い張る女を信じて血を啜り恍惚に浸るも拒否反応が出て吐き戻してしまうような散々な目に遭う。
もはや悲劇だ。性的な描写も進んでいるため取り入れているし吸血シーンにもその表現がある。
使用人の逞しい青年が次々と先手で女に手を出してしまうのである意味バンパイアキラーでもある。
古くて堅物な者と若くて進んでいる者の全てが病んでいる。知性も気品も滑稽でしかないためユーモラス。
最後は両手足バラバラにオノで叩き切られ杭を打ち込まれてしまう。
さすが上半身裸で蒔き割りしているだけあるがドラキュラ映画をナメているのかという不評も湧き上がる。
肝心の物語の中身がホラーもバイオレンスもなく痴話セリフとエロだけで薄いのが退屈する。
「こいつは人間を食い物にしたんだ」というセリフも腐敗した正義感でしかなく女を食い物にしたのはお互い様である。
珍しい事ではないがロマン・ポランスキーも出ているらしい。名前がよさげなので知名度も目立つ。
★★
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三大怪人 ドラキュラ VS.フランケンシュタイン VS.狼男 Dracula contra el Dr. Frankenstein (1972)

ジェス・フランコ監督の三大怪人はテレビで見た記憶がある。
魔女っぽい顔つきの女吸血鬼もいたし、フランケンが違和感なかったし。
ドラキュラは記憶に無いですね。寝たきりの爺さんならいたかも。
子供でも見れるくらいですからホラーという印象は無いです。
なんとなく「怪物くん」の世界。
1500円くらいなら買ってもいいかも。
単品は品薄。ベスト・オブ・ジェス・フランコ スペシャルパック <2000セット限定生産>が余り気味。
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月光石 The Ghoul (1933)
出演:ボリス・カーロフ
モノクロ映画(白黒映画)

エジプト学者のモーラン教授は、
手を包帯で巻き、月光石とアヌビスの人形とともに棺に入れ異教徒の霊廟に埋葬するよう伝える。
宝石を奪う者あらば満月の夜に殺しに来る。

いきなり格闘シーンになってたり数秒消えている部分がある。他にも1箇所。
映像はリマスターされてない。信号ムラに及んでいるので状態は良くない。
冒頭は雰囲気が良くできている。怪物の怪異というほどもなく、明解なサスペンス。
1人だけ空気の違う女がいて、後にコメディが加わるのが何とも言えない。
タイトルはグールでも、客寄せのイメージ。古い作品だけに中身はデリケート。
再び教授が現れた時の姿は変わってない。
眉毛の濃いゴリラが歩く様子。崇拝のような怪しい動きも同じ物を感じさせる。
医師と結託して弁護士を証人にし、身内と石が狙われる事を防いだとも言える。
内側にある鍵、医師の証言、手の正体。
科学的に説明が付くようにセッティングされていて不思議な話はわざと台無しにされている。
モンスター映画と思いきや、肝心のグールがクライマックスの手前で勝手に自害。
ラストはロマンスに摩り替わっている。
☆☆☆☆☆
DVD







怪物の行動は猟奇的
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