| フェノミナ |
PHENOMENA (1984) CREEPERS [米・82分] 制作国 アメリカ 監督:ダリオ・アルジェント 出演:ジェニファー・コネリー /インテグラルハード完全版 デジタル・ニューマスター ジェニファー・コネリー演じる主人公はウジ虫のプールに飛込んだそうですが、あまりわからんです。 それにしても初々しいです。サイコ映画ですね。 スプラッター以外のここ一番の見せ場はサウンドが冴える夢遊病と昆虫と交信する超常現象の場面。 ハイテンションと美しいメロディの2種類は聞いておいて損はない。 音楽担当はゴブリンとローリング・ストーンのメンバー。 風が吹いて髪がなびく演出も相まって良い雰囲気を出している。 物語は異常な事件。チンパンジーは賢いぞという特性も活用している。 目撃した虫だけが知っている。虫の知らせ。 化物の子供が登場して船着場まで来ると「13日の金曜日」シリーズの要素が入っている。 ウジ虫のプールは良く見ると動いている物は見当たらないし虫さえ見えない。 生きているのを脇に寄せて死体に振り掛けてあったり手を映す別撮の部分だけと思う。 サスペリアとくればフェノミナも同類と思うくらい路線は同じ。 BIBF-1126版<映像特典> オリジナル予告編−2種トレーラー ダリオ・アルジェント監督版ミュージックビデオクリップ ミケーレ・ソアビ監督版ミュージックビデオクリップ BBBF-5022版<映像特典> オリジナル予告編 オリジナル・キーアート(ポスター)画集 こちらは後期の型番で少し安いがミュージックビデオクリップは無い。 |
★ DVD |
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| ザ・リング |
THE RING (2002) 原作:鈴木光司 制作国 アメリカ 監督:ゴア・ヴァービンスキー 製作:ローリー・マクドナルド、ウォルター・F・パークス 製作総指揮:ロイ・リー 出演:ナオミ・ワッツ ゴシックホラーのごとく淡々と話が進む。 伝染する呪い。トリップ映画だ。 ストーリーの基本は日本と変らない。 「X−メン2」のブライアン・コックスも悲惨顔な最期を遂げた。 やや緊縛感を感じられなかった。馬に必要に関る主人公の行動は執拗すぎた。 気色の悪い映像は一体なんだったのだろうか。 ビデオ見た後に鼻血ブーではないが変な意味合からヒントが・・・なさそう。 特典の呪いのビデオはDVD記録保存しないと劣化していくだろう。 ストーリーは知れてるので固定された話に特にストーリーの変革はない。その点一度見れば十分な内容。 結末までの消化されていく過程がメインでとりたてて語るほどの印象は残らない。 映画通には見ごたえ十分というよりはこういう進め方にはもう飽きているだろう。 悪くも無くとりたてて誉めるほどでもなく。雰囲気のある映画といえる。 ラスボス・吹替有 |
★★★ DVD |
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| ザ・リング2 |
(2005) THE RING TWO SAMARA: RING TWO 原作:鈴木光司 制作国 アメリカ 監督:中田秀夫 脚本:アーレン・クルーガー オリジナル脚本:高橋洋 出演:ナオミ・ワッツ 完全版(2枚組) デートしていた高校生が彼女にビデオを見るように勧める。そしてタイムリミットが来た。 彼女は顔を隠して見てなかった。画面の向こうから”サマラ”がやってきた・・・ 彼は顔が歪んで死んだ。それは一瞬だった。 コピーは1つだけじゃなかったのか?レイチェルは事件現場からテープを発見して燃やした。 感染する恐怖はまだ終わっていない。きっと来る。 サマラより歪んだ顔のほうが怖いんですが・・・(アゴ外れてるよきっと) 呪いが断ち切れておらず息子のエイダンにまだ付き纏っているはずなので展開が楽しめる。 レイチェルに好意を寄せている同僚のマックスも次第に深入りする。(いつの間にか出てこなくなる) 水とハエに死の腐臭さえ感じる手も健在。トリップと印象的なトーンで統一した前作より見やすい。 水を強調されると「ダーク・ウォーター」をイメージしてしまう。死人と水は怪談の姿。 病院は親子の愛情を印象付けるだけのあまり必要ない舞台だったので切り詰めて他にもっと内容を入れられたはず。 井戸を蓋して「私はあなたのママじゃない」まるで意味が無い。この点は海へ飛び込む辻褄合わせ。 原作映画からすれば正直結局なんだったのかと感じるのが普通だ。 結末がぬるいならどういう話がいいんだろうか?というものだが無難にゴーストミステリーの限界。 元々がいくら内容をアレンジしてもこれ以下これ以上という作品にはならない。 サマラは眠らない死者なのは分かる。前作にあるような理屈的な秘密さえ無い。 井戸にフタをしてなかったから出てきた?(そういうこと) 後々ここが納得いかなくてものすごい脱力感に襲われる。 子供に寄生して復活しようとしたのも空振りで無駄に飛躍しすぎた。 最初に犠牲者は1人出て中ほどに違うやり方で1人出るがただの悪魔の子扱い。死人が出る気配も無い。 一番がんばっていたのはエイダンのデイヴィッド・ドーフマン君だろうか。水が鼻に入ってツーンとしたかもしれない。 病的かタヌキみたいな目に見えるのがアレなんだろう。ちなみに子供ウザイという印象は無い。 これに色々理屈をつけた設定にしてもつまらない。幽霊物好きには見れる。 内容全部は普通の怪談で終結したがこの程度で助かるなら今までの犠牲者が哀れだ。 感想は不満を言いたいのか褒めたいのか分からない。 鹿みたいにやたらビックリさせにあちこちに出てきただけに見合う材料がほしい。 空想させられても困るし飽きているが貞子〜サマラのお約束に続編がまた出てきたら見る可能性は大きい。 んーこの作品は映画タイトルがまったく出てきませんが・・・。 「臭い物には蓋をしよう」ラスボス・吹替有 |
★★ DVD |
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| ダブル・ビジョン【双瞳】 |
(2002) DOUBLE VISION 雙瞳 香港/台湾/アメリカ映画 出演:梁家輝(レオン・カーファイ)、デビッド・モース(大衛 摩斯)、戴立忍(レオン・ダイ・リーレン)、 楊貴媚(ヤン・クイメイ)、劉若英(レネ・リュウ)、郎雄(ラン・シャン) 連続して起る怪死事件。台湾当局の警官ホアンと米国のFBIリクターは事件の真相を探る。 次々と浮きあがる中国古来の道教、そして現場に残された品。 複雑な家庭事情を持つホアンは過去のトラウマに掻き立てられる日々が続く。 多発する事件の謎、そして犯人は!? 非情とも言えるスタイリッシュ殺戮シーン描写にはかつて無い凄味に参った。 仏刀を振回したり、大極拳のような印の描き方、そしてCGのエフェクト。 まさかこのような描き方をしているとは思わなかった部分がある。映画として高い水準。 ホラーというよりサイコの部類。 レオン・カーファイの演技は初めて見ました。主人公に感情移入しやすくて良いです。 細部までこと細かい演出も雰囲気が不気味。捜査段階やら根拠に迫る筋道が良い。 何か劇場未公開シーンがそのまま有るようで無修正版となってますが、どの辺でしょう? これはちょっとヤバイほどホラー&ドラマ&バイオレンス&サスペンス+色気のバランスがとれている。 エグ味のある摩訶不思議・超常現象サイコ映画が好みな人向け。「一緒に地獄へ逝け」 神仙思想の伝説はさておき、あの少女役は誰だ! しかしこれだけの作品でメイキングがついてないつーのは企業秘密? ラスボス・吹替有 |
★★★★ DVD |
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| ボイス |
PHONE (2002) 韓国映画 監督:アン・ビョンギ 出演:ハ・ジウォン 携帯電話を変えた番号からの謎の着信。親友の娘は別人のように発狂し奇行をしだす。 過去に葬られた持主の女子高生の呪い。 ハ・ジウォンとウン・ソウ 見ているうちに中山忍+松島菜々子と木村佳乃と菅野美穂に見えてきました。 いつもの韓国女子高ホラーを少し趣向を変えた設定ですが まぁTV版リングのBGMや海岸のシーンも似てますね。大目玉は絶叫シーンですがあえて注目しません。 しかし変な幽霊みても主人公は毅然としてますね。 先に「the EYE」を見てしまったけどこの作品も”愛”のテーマがある。月光のピアノソナタもいいですね。 女子高生役はチョ・ジヨンでなくてチェ・ジヨンだろ。海の向こうでは恐くないと評判です(笑) 「サランヘヨ」 ラスボス・吹替有 |
★★★★ DVD |
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| the EYE 【アイ】 |
(2002) THE EYE 見鬼 香港・タイ・イギリス・シンガポール映画 監督:オキサイド・パン、ダニー・パン 製作:ピーター・チャン、ローレンス・チャン 製作総指揮:ピーター・チャン 出演:アンジェリカ・リー 手術で光を取戻したマン。その後見えてはいけないものが見えてしまうようになっていた事に気付く。 心理療法士ワ・ローはマンを連れタイのバンコクに行く。 幽霊だらけですが・・・ありきたりに話をここまで濃いものに仕上ているのは驚き、桃の木、山椒の木。 幽霊が飛びかかって来るシーンや列車の窓に映っているシーンもそこそこは知られてますけど。 そんなチマチマしたようなものじゃ済みません・・・。ものゴッツイ事になります。 バタリアンのタールマン復活のようなオープニングBGMが不気味です。随所SEが煩いですけど。 恋愛感情はどうでもイイッス。ラスト1シーンのための布石だろうし。 本上まなみ似のマン・ウォン役アンジェリカ・リー(李心潔)は歌手でもある。 同じ幽霊ばかり幽霊1人だけかよ!って退屈に怒り心頭な発狂したい人にオススメ。 リンは別として15人+?くらい登場。 トム・クルーズがリメイク権取得したそうですがリメイク作品に彼が出演するわけもないと思うのでその話題はほっときます。 あー蝋燭食ったりお肉ナメないでください・・・。「さぁみんなで魂回収だべ」吹替有 THE EYE 2 見鬼2 the EYE 2 (2004) シリーズ第2作 THE EYE 10 THE EYE-INFINITY 見鬼10 the EYE 3 (2005) シリーズ第3作 THE EYE アイズ(2008) リメイク |
★★★★★ DVD |
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| 呪信 999 |
999-999 TOR TID TAI (2002) 監督:ピーター・マナット 製作:プラッチャヤー・ピンゲーオ 製作総指揮:ソムサック・テーチャラタナプラスート 出演:チュラチャック・チャクラポン タイ映画 チェンマイ、タイ北部、学校の旗竿に串刺しになった女生徒が発見された。物語はここから始る。 この事件に興味を持った6人が首を突っ込むこととなる。999にかけ願事を叶えると死ぬ。 仲間や事件を探り999とゲームをすることになる。 風変りな明るい学園ホラー。ま、リングのようなもの。やたらバカ個性強すぎな若者達。 死に方だけはかなりキツイ。「ダブル・ビジョン」を思い起すシーンもある。 転校生という所からもうアンタでしょってな感じでネタバレてるがな。 つーか何者?というような悪魔映画によくあるオチはもう続きそうに無い。 「夜中の12時に取引だ」ラスボス・吹替有 |
★★★ DVD |
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| ノイズ |
(2001) HORROR HOTLINE... BIG HEAD MONSTER 恐怖熱線之大頭怪嬰 香港映画 原題:恐怖熱線 監督:チェン・ボウソイ 出演:フランシス・ン ラジオ番組で奇妙な体験話が飛びこんでくる。”頭が巨大な赤ん坊”と。 掲示板や電話でも次々と投稿されてきた。 1963年校長だったイラン人は恐るべき”もの”に向ってコーランを唱えていた。 そして顔のない女。カメラクルーは取材を敢行し遭遇することになる。 タイトル見たときは脳味噌がズッコケそうになった。 実際にノイズ音があり8ミリを使うなどの手法がある。若干、香港映画のコメディホラーのような感じもある。 それが災いしていることで恐さが半減している上に全体的に「ブレアウィッチ」のまま。 寄宿学校近くの建物で檻に入れられていたものは忘れ去られ当時の子供達に殺され幽霊になったのだろう。 低予算で推理も薄く中途半端なラストにはもう見るべき物語ではなくなる。物語の描き方が希薄。 ただホラーを感じさせようとするだけの意図。1コインホラーだ。 「午前零時」 ラスボス?・吹替有 |
★ DVD |
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| 新生 トイレの花子さん |
(1998) 制作国 日本 監督:堤幸彦 前田愛、浜丘麻矢、大村彩子、野村佑香、長野博、高嶋礼子、笠原秀幸、荻島真一、水谷妃里、小倉一郎 山口美也子、須山彩、麿赤児、ふせえり、有吉弘行、森脇和成、飯島大介 倉橋里美は入学式を終え友人・香苗と一緒に校舎の裏手に古い社に何かを感じる。 トイレの鏡には古びたトイレが映りこみ、担任はやがて入院してしまう。 「誰かが死ぬ」 浅岡は別校にいる鹿島玲子という教師に赴任を依頼して起りうるだろうと推測した問題に対処するように頼んだ。 よくよく見ると「おや?この人どこで出てたっけ?」と思う人が沢山います。猿岩石のお2人や野村佑香さんなど。 ベテランの俳優さんも脇を固めているので”すんなり”見れます。 麿赤児さんが出てきた時には顔だけで別物の時代劇もの映画という感じですが。 浜丘麻矢さんが白目むいてるブキミさに、んがっ!! 「こんな事やってると将来仕事こなくなるのでは・・・」と心配しました。 全体的に明るいイメージもなく、”どんより”してます。特撮は完全に古い手作りの手法です。 スプラッターなどが無いために悪霊が最終的に何をどうするというリアル感はないです。 もっと本格的にホラーの真髄を狙えたでしょうけど。あの悪霊の性格や力の割には残虐性描写に乏しい。 わっと驚かして音立ててこっちの世界へおいでみたいな。 高嶋礼子さんというと極妻やゴジラなんかのイメージがまだ抜けんです。 舞台は前作の小学校の話とはまったく関係ない。 中学校に置き、悪霊も座敷童子やトイレの花子さんにある自縛霊的なものでもない結論となっている。 物語の筋は場面・脚本に多く頼りすぎているのがみられる。惜しい。 憑依されて肉が溶けたりする迫力じゃないとなぁ(笑)視覚効果が安全牌すぎるとダルイ言われるよ、うん。 主役は花子さんじゃないのかよ! 「コックリさん禁止」 トイレの花子さん (1995) パート1 |
★ DVD |
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| 箪笥 |
韓国映画 箪笥<たんす> (2003) A TALE OF TWO SISTERS 薔花、紅蓮 監督:キム・ジウン 出演:イム・スジョン、ムン・グニョン、ヨム・ジョンア、キム・ガプス レトロに仕上がっているセット。韓国ホラーながら見やすい。 死霊が出る場面のノイズはサイレントヒルそのものだ。 2人の姉妹が連れて来られた屋敷で一見して家族崩壊のように話が進むが・・・。 実はこうでしたというフェイクになっている。 姉の精神の崩壊、そして新しい母親が見た2階の箪笥から這い出てきたものは一体・・・。 姉妹は前田愛・亜季、父親役の役者が玉置浩二を彷彿させる。 姉妹役の2人は有名所からの出身で最近スポットを浴びている韓国芸能通ならわかるはず。 物悲しい過去から引きずり出てきた何か。ラスボス・吹替有 |
★★★★ DVD |
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| THE KISEI 寄生 |
韓国映画 UNBORN BUT FORGOTTEN (2002) 監督: イム・チャンジェ 出演:イ・ウンジュ、チョン・ジュノ、ケ・ソンヨン、イ・スンチャン、イ・ソヨン 次々と女性が変死する事件が相次ぐ。TV局で働くスジンはジンスクと共にこの事件を追う。 現場に居合わせた時に回していたカメラにお腹が膨れたような映像を見る。最初の現場には妊婦の絵。 そして犠牲者は産婦人科の白い部屋サイトにアクセスしていた事が分かるがさらに15日後に死亡していた事が分かる。 自分が死ぬ姿を見たという共通点。導かれるようにして絵を描いた人物の過去に触れる。 一室に住み込み屋根裏の一室で胎児を発見し葬ったが感染する恐怖は終わっていなかった。 感染する想像妊娠の恐怖・・・。 手クセが悪く身勝手な男エイスクに最初の犠牲者はメッタ刺しに遭うが胎児は死亡し助かる。その後に亡骸を引き取る。 この人物がどうなったのか流れがよく分からない。 これが発端であるが、実はもう1人の男と面識があったというラストのオチ。本当に誰の子か分かった物じゃないという事が繋がる。 「おれの子かどうかわからないなぁ」とハサミを持ってにじり寄って来る狂気の顔が鬼ですわ。 画の一部が歪曲させたものというアイデアは面白いあの妊婦画自体もアバンギャルドでかなり怖い。 ジンスクが犯人を射殺し恨みが晴らされたという図式になったようにも思えるが本当の父親かどうかは分からない。 最初の犠牲者とは関係無かったような印象の人物。そこらは想像で片付け後を引きずる楽しみの1つ。 冒頭にスジンから取材を受けて犠牲者の資料の事は問われても語らず後にペットボトルと枯れたサボテンが映し出されている。 ここに彼だけの過去がそこに映し出されている。ラストではスジンがその後どうなったのか説明はされていない。 後から死んでいった女達は恐らくあの男に手を付けられたという経緯は無いので因果関係は別。 新しい生命を生み出す力ごと命を搾り取られた。それが男の犠牲者が出ない理由になっていると見てよい。 目的を達成するのに直接あの男を呪い殺す事はできない。物語として段階を踏む。 主演のイ・ウンジュは3年後に生涯を閉じ芸能界に衝撃が走った。大きく報じられたのが記憶に新しい。 韓国の芸能界の過酷さが原因かとも言われ死因については自殺と断定されているが原因は定かではない。 演技力も演出もよく描き出している。独特の空気の重さが垣間見える。 ホラー描写もシーツから血色の無い足元が不気味に映っていたり天井から血が滴り落ちる等のシーンがある。 浮かばれない幽霊が真実を伝えるためにそういう表現の思考を映像として見せると思えば容易い。 インターネットという素材が入る事により安さが紛れないか気になっていたが主体ではないので他の面で深みを味わえた。 変な女霊媒師は物語の役割で何だったのか意図する物が分からないが最後の犠牲者なので霊を具現化させるための生贄か。 演技力と表現力がある分少々お手軽ホラーとは距離が少しだけ離れている。 「よかったらお茶でも飲みに行きませんか」ラスボス・吹替有 |
★ DVD |
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| 人形霊/THE DOLL MASTER |
韓国映画 THE DOLL MASTER (2004) 監督:チョン・ヨンギ 出演:イム・ウンギョン 流れに差し障るのでストーリーは触りだけ。 人形師のある男は女性を愛していたが他殺体で発見され容疑をかけられたあげく撲殺される。 最後に目にしたのは男を見下ろす自分の作った赤い着物の人形であった。人形は片時も離れずに佇んでいた。 そして60年後・・・人形館に訪れる人達がいた。 幽霊、幽霊しているタイプではなくリング等の生霊系で人形と人間が演じているそのまんま。 後半に差し掛かるまでは人形が人間を襲う役割。 赤い服を着た少女・ミナ役のイム・ウンギョンが一番の存在感。 中谷美紀と奥菜恵の雰囲気で妙に可愛い特徴があります。 豹変して襲ってくるゴーストメイクになると小野みゆきになってる感じが・・・。 上野にある寛永寺 清水観音堂で人形供養もしたそうな。 アジア一番の美少女とも言われているそうで納得。一目惚れは完全に必須。萌え過ぎ。 韓国特有の鋭い目をした刑事や、 トム・サヴィーニな風貌そっくりの独房に監禁された人形師も出てきます。 片目にコンタクト。目に幽霊が入って一体化したかという感じや幽霊人形の壊し方は色々説明があります。 過去の人形はどうも松たか子っぽい人。後半は表情が大分壊れる。 人間化したら人形に戻る描写も無い。 ヘミ役のキム・ユミが主役かなぁと思ったらミナ役のイム・ウンギョンに立場が入れ替わり。 球体関節人形もメインなので吉田良の人形作品集なども好きな人向けの舞台と思います。 ただ60年も経過してどう因縁の復讐が成立するか相手は誰なのかも分かりますが・・・後半はかなり乱暴しまくりの展開。 軽いスプラッターの演出やCGにより首がクルっと回転したり、オノ振り回したり、吊るし首に拳銃やら。 人間化した人形を倒す方法は元の人形の目を潰し首を折る方法と人間と変わらない方法の2つの弱点がある。 拳銃で死ぬなら人形独自の弱点の特徴が等閑にされていて雑な部分を感じる。 大きい方をしたくてトイレに行く女性・・・(なんだかなぁ) 扉が3つあります・・・どれも開けたら人形がくくりつけてあります・・・。 待っていた男が変だと思って扉を開けると女はボキボキッと足などがあらぬ方向へ折られて死んでいた。( ̄ω ̄;)!! 韓流ホラーの特徴である役者の熱い演技や独特のムードと狂気シーンの回転の速さは備わっています。 舞台背景の特徴としてもう少し緩やかで丁寧な描き方かと思ったのですがインパクト系で運動量が激しい。 完成度には満足が足りないが、これを下敷きにさらに向上した色々な作品が生み出せるとも思う。 見終わったらジーンくるような人形の燃え尽きる命の儚さを感じる事でしょう。吹替有 |
★★★ DVD |
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| 霊 リョン |
韓国映画 THE GHOST DEAD FRIEND (2004) 監督:キム・テギョン 出演:キム・ハヌル SPECIAL EDITION 幽霊を呼び出してしまった女達の運命は。 ストーリーはちょっと分からん。 うるさい、うっとおしい、くどいは当たり前。 1人怯えて病的になっている人物がいるのでここがやかましいほど悪趣味。 長い黒髪と口から吐き出る水。 床からニョキニョキバンッと手が出てきてヌォーっと貞子ばりの幽霊が出てくるのが死霊系ホラーの中では一番凄い。 幽霊の見せ方に悩んでいる製作陣には一見の価値有り。 「リング」の貞子といえばそれまでだが、それ以前からイメージとしてあった出現方法だ。 出てきた幽霊にあなたは○○ではなく○○なのよと言われ否定して自殺を図ってしまう主人公。 魂でも入れ替わっていたような感じもするが映像からは物語の全容をあまり把握できない。 説明はどうでもいいから幽霊が喋るな。さっさと憑依して取り殺してしまえと思う。キムチを食べた方がまだ刺激になるぞ。 イジメと自殺の設定に頼っている感性の不愉快さは受け付けられない。 バイオレンス系ではなくスクリーミング系の狙い。サウンドの製作方面が良い。撮影も「ボイス」を担当した人なので良い。 幽霊が出た理由、犠牲者が出て過去にあった出来事や誰が原因なのか物語を追い詰める。 誰が原因か話の通じる幽霊とかに頼るとお化け屋敷かビックリ箱ホラーになるので飽きられている。 良い部分は吸収して貫徹して品のある不可解なホラーに徹したほうがまだ長続きするだろう。 ホラーにおいて謎は解いてはならない。 キム・ハヌルやナム・サンミが出演。白石美帆+小野真弓っぽい?。吹替有 |
★ DVD |
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| タキアン |
タイ映画 TAKIEN (2003) 監督:チャルーム・ウォンピム 出演:ナンタワット・アシラポッチャナグン、アティットヤー・ディティーペン、 ソーラポン・チャートリー、ピパット・アピラックタナーゴーン、ルンラウィー・バリジンダークン 森林伐採、狩りやダム建設。人間に侵食されていく森。 それに抵抗するように精霊が襲い掛かる。 チェーンソーで真っ二つになったり丸太でドカンドカン潰されるのは堪らん。 後半はハムナプトラしてます。 救助風景やファンタジックな終わり方を見るとメッセージ性が強い。 渡辺裕之でふぁいとーいっぱーつ!リポビタンDは鷲のマークの・・・(以下爆死)が似合いそう。 こういう感じだと特撮TVM気味ですけど吹替有 |
★ DVD |
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| シスターズ |
タイ映画 THE SISTERS (2004) 監督:ティワ・モエイサイソン 出演:ピヤシダ・ウォラムシック タイ版の呪怨。 バンドの若者達がホテルの一室に来る。 何かの物音が聞こえ天井の通気口を覗くと皆その部屋から出て行った。 呪われた者は必ず死ぬ。 気張っているだけあってかなり見易いですかね。 グカガガ・・・と唸る声やらカニのような妙な動き。そこに居る子供。 お腹に子供が居たとか同じですが事の真相は元のよりエグイ。 持って来ると必ずあっちの国の実話ですとかは”喧しいわ”と思う限りですが。 男性陣の役者のキャスティングは雑でこの役者達をまた見たいと思うほどではない。 一時世間を騒がせたかもしれないタイゾー君にクリソツな表情まで同じの人が居ましたけど?。 獣のような黄色の目やひび割れた顔がチョー怖いけどこういうのは子供の頃にしか通用しないんですね。 センダウのメイクだけ大蔵映画という感じ。 最後は事故の直後なので2人とも死んでますね。 女性は意識も朦朧で海の中へ水没。男性は寺で御祓いではなく棺桶の花束、消えるというのを見るに葬式。 オチのセリフがなるほど納得ですが、自分から付き纏っているのはどうしたもんでしょうか。 事件の検証。 売春婦が大きな紙袋から輪っかの入った小さな袋(コンドーさん?)を男に手渡すのは無理がある(汗) この犯人は後に逮捕されたが留置所で気が狂い首吊り。 姉は姦通され家を出て行きホテルで働くが妊娠しており売春婦殺しの男の手によりナタで首を切り落とされる。 姉と一緒に行きたかったと思い詰めた妹が辛い日々を過ごしたか一室で手首を切り自殺。 妻に監禁された夫は鎖で繋がれる。と話の筋は込み入ってます。 呪いにかかった5人+1人。 最初の発見者は気が狂いお祓いをした寺が身柄を引き取る。 1人は拳銃で自殺。自宅に帰った1人は首吊り。1人は棺桶の中で窒息死。もう1人は車で事故死。 生き残りと思えた女性は取調室で事件の真相を語った後、豹変する。男達が憎いから。 タイ国での悪霊話のホラーは良く似合う。野外ロケが多いからかな。 「同じ目に遭ったら誰にも遭いたくなくなるはずよ」吹替有 |
★★ DVD |
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| 鬘 かつら |
(2005) THE WIG SCARY HAIR 韓国映画 監督:ウォン・シニョン 出演:チェ・ミンソ コレクターズ・エディション 姉は白血病の妹にあげた。それからというものの異常な現象が付き纏い妹は老化していく。 車の事故で鉄骨が首を貫通し声が出なくなる。。 ジャンという店が飛び降りて死んだ人の毛でかつらを作っていたという。工場は閉鎖され消息不明。 どうすれば止められるのか。その末路に何を見る事になるのか。蝸牛が這い蹲る様に黒髪が蠢く。 髪の毛は燃やされたが妹の頭には毛が・・・。 留守番電話で伝言が届く。元気な姿を見せたいばかりに抗癌剤を飲まなかった。そして毛も生えてくる。 急いで病院に連れ戻すようにと。しかし手遅れだった。 カメラはもう思い出を映す事は無い。 薄暗いアトリエでクラシックな物悲しい音楽が奏でる。 この髪の毛が誰の物かは答えが分かってしまうので伏せます。泡食ってしまうのでえげつない意味不明度が高い。 逆さ貞子バリのグロさがキテます。黒髪が漂うオープニングや製作工程は、「怪談」の黒髪と絹織りを思わせる。 「亡国のイージス」でもチラっとお見かけした唯一強気の女性。 隊長に着替え中を覗かれて変な間があった肩透かしのワンシーンがありましたが何だったのでしょう。 それはともかく、こちらではスキンヘッドとメイクで別人の様な人相にまでなる。 韓国ホラーにしては珍しくメイキングの様子が収められている。 撮影現場の方が劇中の映像よりライティングが明るい。 ビシュアルより人物ドラマやリアルな空間を描き出すと監督は語っている。 役者の方は血みどろで倒れたままジャンケンポンしてます。。。さらに裏話映像ではバリカン入ってます。 ポスター撮影風景で合成部分との違いが分かる。 「翼をありがとう」吹替有 |
★★ DVD |
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| サイレントノイズ |
WHITE NOISE (2005) 監督:ジェフリー・サックス 製作:ポール・ブルックス、ショーン・ウィリアムソン 出演:マイケル・キートン、デボラ・カーラ・アンガー、チャンドラ・ウェスト 製作国 カナダ/イギリス/アメリカ E.V.P 機械で霊との交信を試みる。死者からのメッセージ。 幸せな家庭。川に転落し事故死したアンナ・リバーズ。途方に暮れる夫のジョナサン。 レイモンド・プライスという男につけまわされ奇妙な話を聞かされる。 携帯からアンナからの呼び出し音が・・・しかし遺留品の携帯は作動していなかった。 レイモンドの元を訪れ死者と交信できるEVPを知らされる。 レイモンドが謎の死を遂げた後、自らEVPを始め次第に不可解な現象にのめり込む。 霊媒師は悪霊に狙われるため干渉するなと忠告する。 声が聞こえ、姿が見える。亡くなる前のメッセージ。 レイモンドの元を訪れた顧客が次々と死んでいく。そして映像には協力者のサラの姿が映る。 アンナの導きで行方不明者の元へ駆けつける。 ジョナサンは3つの黒い影にまだ気付く由も無かった。 雑味の無い不穏な空気。マイケル・キートンの魅力が際立ち惹き付けられる作品。 白と黒、悪霊から犠牲者を救い出す道筋。そして3人目のEVP使用者。ジョナサンの末路。 ジョナサンにスポットをあてた事件に留まり、物語上では悪霊は消えていない事になる。 真面目な作りで少し捻っただけの古典的な脚本。 仰々しい音楽を使わず淡々としたモノローグ、虚ろなトーンと興味津々となる場面での間の置き方で気分が逸らされる事がない。 悪霊にバキボキと体を捻じ曲げられる歪さ以外は全体的にサイコスリラーやミステリー寄り。 PG−13指定。 「KEEP OUT」吹替有 WHITE NOISE 2: THE LIGHT サイレント・ノイズ リベレーション (2007) 第2作 |
★★★★ DVD |
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| 口裂け女 |
(2006) 監督:白石晃士 出演:佐藤江梨子、加藤晴彦、水野美紀、柳ユーレイ、入江紗綾 スペシャル・エディション 「ねぇ知ってる?見たんだって、口裂け女」 まことしやかに囁かれる噂話が広まった最初の街。神奈川県静川町。 教室で松崎は何かの囁き声を感じ取っていた。 地震が起こり街は恐怖に包まれていた折、赤い屋根の廃屋から不気味な姿の女が現れる。 転任してきたばかりの山下京子は母親からDVを受けていた生徒の美佳を気にかけていた。 その時、口の裂けた女が現れ美佳を連れ去り町は騒然となる。その後も連続失踪事件が起きる。 声のする方向に現れる女。 2人は松崎の生家がある子迎山に向かう。 口裂け女に身内がいて過去の経緯にまで触れている。 労咳を患った女の咳で凶暴性を剥き出しにする二面性。 壊れた機械の様に動くだけで豹変した形相には意思が感じられない。 「私、綺麗?」ではなく「私を切れ」になっている。 子供を虐待した経験のある母親達に乗り移る死霊。あれこれ辻褄を合わせて丁度良い筋書きになっている。 口酒女ウィ〜ヒックじゃなくて口裂け女は水野美紀バージョンとラストの佐藤江梨子バージョンがある。 口裂けの子供。赤い屋根の家にある開かずの間。女の3人の子供。犠牲者多すぎ。一本調子で色々とぶっ飛んでる。 ともあれ永遠の罪を背負うように死霊は死んでいない。 30年前に住んでいた女の二面性。風が吹き荒ぶ家。そこに男性の影も無い。 子迎山そのものに何か呪われた経緯がありそうな雰囲気もある。待ちに待った都市伝説の完成形。 水野美紀が口裂け女を怪演。佐藤江梨子が第二の口裂け女を怪演。 柳ユーレイさんは刑事役だが演技の幅が無いので、どちらかというと交番のお巡りさんが最適だと思います。 主題歌有 口裂け女2 (2008) 前作との関連は無い。 |
★★★★ DVD |
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| リサイクル -死界- |
(2006) RE-CYCLE 鬼域 製作国 香港・タイ 監督:オキサイド・パン 出演:アンジェリカ・リー デラックス版 鬼域の執筆をしていた作家は霊に遭遇し自分が書いた別世界に迷い込む。 序盤は方向性が決まっておらず、途中から訳が分からない様子で話が進む。 幽霊のタイプは様々。霊を連れ歩く顔の無い者、首の長い者、水子。おじさん、子供。 赤い服の顔の無い女は、香港ホラーの「ノイズ」そのもの。廃棄された世界の浸食をしてくる。 数多く登場する者はルチオ・フルチのゾンビに似ている。 奇妙な世界で表現されているSFやファンタジーに近い方向性。 不思議の国のアリス、もしくは巡礼を思わせる。 なぜ主人公がこの世界に迷い込んだのかはラストで判明する。 マップが数種類のブロックに分けられ大きな化物がいたり物が浮遊していたりする。 その場所で何かアクションを起こすことで先に進めるゲーム感覚。 柴咲コウ+内田有紀のような主人公が真剣な演技。 最終的にホラーとしては違うものを見た印象。少しホラーが苦手な人向け。映像は面白い。 ロケーションの詳細は分からないが軍艦島に似ている。 「霊界で成長しないでください」吹替有 |
★★★ DVD |
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| アパートメント |
(2006) APARTMENT A.P.T 製作国 韓国 監督:アン・ビョンギ 出演:コ・ソヨン 向かいのアパートで午後9時56分に誰かが死ぬ。 幽霊は体をロボットのように動かし歯軋り音を立てる。 冒頭の死や似ている女装の逮捕者が出ることで流れが把握できない。2人とも幽霊とは別の人。 住人はその時間の記憶が無いが彼は記憶がある者だった。 話から逸れる短絡的な場面も多い。描き方に統一性が無い。無駄な時間を過ごしていたような感じ。 幽霊が理由を説明しに出てくるが生々しいので幽霊という感じがしなくなる。泣き出して喚く始末だし。 多くの犠牲者と理由を結び付けているだけ。 主人公が同情して死を選ぶラスト。そこまでの関係を十分描いていないので難しい。 物語で主人公の役割が不足している。会話をしたり窓を覗いているだけの部外者。 印象に残らない平凡な物語。刻みすぎで着いて行けない紙芝居。美人の出演者を揃えただけで力不足。 「ボイス」の監督ですから絶叫パターンがある。 両親を失い両足が不自由でクリスマス・イブに自殺した者の恨み。 それだけの理由を多く付けても作品は難しい。ホラーが足りない。 「暴力反対」主題歌有 |
☆☆☆☆ DVD |
| 逝こうか戻ろうか |