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■進化と退化 ゾンビは肉体的に進化、退化はしない。(一部除く) そうした突然変異はまず無い。 尾っぽが生えたり、羽が生えたり、角が生えたり、牙が伸びたり、眼が大きくなったり。 これが描かれると動きの遅さ速さも関係なくなり機能や行動も凌駕して種族としては別物になってしまう。 学習能力は脳が機能しているので元人間としても普通の事と少なからず妥協できる。 記憶されている事を思い出すのみで別に進化でもない。 ロメロのゾンビ3作目の「死霊のえじき」でローガン博士が登場し役割上で色々と理論付けするので説得力に踊らされて進化論と勘違いしやすい。 ドクター・フランケンシュタインと罵られるので意図する答えは未知の可能性を臭わせるだけで単純明確な事だけに留まる。 未知の可能性でも望まぬ事なら迷惑で不要な事なのである。そうした理由が混在する。 そういう部分の描写は意外性で偶然に展開が変りどうなるのかという一時的な楽しみの範囲なのであまり関心は無い。 多用は余計な事だろうし、ゾンビ側が状況を切り抜ける運やお助けアイテムのような効果と同じものというくらいが丁度良い。 狂犬病のような異質さと肉体機能の再生。 普通なら噛み付いて食うだけで腐って滅びていく種族のように思えるが、身体の状態次第では食い物にありつけるだけで数日後に死亡する事も無い。 頭を撃ち抜かれてから完全に腐ってくる。それは「ゾンビ」の登場人物ピーターの一言で証明済み。 激臭のする相手を殴ったり蹴ったり触れられるものではない。 「血を被るのもお約束」だが臭いという感じのセリフは一切無い。普通のスプラッターだが相手がゾンビだけに汚い感じはする。 身体の機能はゾンビでも妊娠、出産するシーンの作品が2つほどある。これについてはそうした側面の衝撃は別に求めていない事が分かる。 不要な盲点?の習慣。 食べる行動、歩く行動、手で道具を使う行動が普通。 排便はどうしているのか?それは自然に垂れ流しだろう。そんなものを見せられても困るので想像の上だけで済ませたい。 また習慣が行動に左右するにも色々ある。 多用するとただの日常光景やコメディの雰囲気になるので物語の上では必要性が乏しくなる。 |
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