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13日の金曜日-FRIDAY THE 13TH 駄作か!?名作か!? かれこれ10作目にもなるがSPな「フレディVSジェイソン」も入れば11作目とも言えるが新作が出ないと分からない。 新章になれば恐らく該当しないだろう。「エルム街の悪夢」でさえ6作と新章。 どちらもTVシリーズにもなった。 近年のホラー映画から優劣をつけると名作になってしまうほど立ち向かう所、敵無しだ。 13作目まで誰が繋ぐんだ?ショーン・S・カニンガムでさえまだそこまで煮詰まったものはないはず。 灯台下暗しで誰が映画化にするのを持ちかけてるのだろうか?。 脚本もスタッフも毎回変わっているくらいだから見当もつかない。 ジェイソンはなんなのだろうか? ゾンビか?ミイラか?新種のモンスターか? 不死の死者の復活、威圧感といいウジ虫といいボロボロな姿にもルチオ・フルチな一面さえある。 グリグリとしつこい抉り方の描写はウンベルト・レンツィにも勝る。 母親の存在があると子供に見える。 子供の頃に虐待された経験も根本的には感情にそれほど繋がっていない。 呼吸を荒げると興奮した変態にしか見えないが根本的に快楽殺人鬼ではない。 クリスタル・レイクに訪れた者からテリトリーを守る役目が基本。部外者は徹底的に排除する。 超能力やらバズーカでも死なない。心臓は常に不滅。 毎回着膨れしているのが玉に傷だが(笑) それくらいはいいが、マスクが外れた素顔は勘弁してほしい醜さだ。 アイスホッケーのマスクや心臓。リメイクすればマヤ、アステカ文明のいけにえ伝説という太古にまでスパークする事も可能といえる。 アイデアの出ないアメリカではこういう発想も中々出ないし製作が貧困なら伝説物は無理だろう。 実に惜しいがアメリカ映画は産業化に戻っており個性が無くなり衰退している。 ショーン・S・カニンガムでさえ肩書きの無い者を相手にするような玉でもないだろう。彼はもう大海原を航海している。 特徴といえば夜も凍えそうな霧深い林と息遣いのようなBGM。 シチュエーションでは夢に出る事があっただろうし寒気のするような怖さ。 若者のあからさまにヘタクソなファックのお楽しみ中に堂々と現れ、そこじゃねーよお前邪魔なんだよとばかりにサクっと突っ込みを入れる。 ウスノロだが追いつくし先周りもする。 今更思うが単に楽しんで作っただけではなく本当に映画好きだからこそ作れた作品だという事が分かる。 バイオレンス・スプラッターのホラーでも真髄を極めたものは殆ど無い。 近年ではスプラッター部分だけが見切りばかりで話にならない物が多いので痛そうな感じも把握できない。 この面では良いのか悪いのかよく考えもせず判断がつかないようになっているのだろうしTV慣れした風潮のせいもある。 記念日ホラーなら13金より前に「ハロウィン」のブギーマンが活躍していたが怪物として固定されたものがなく不死身でもなかった。 致命的なのは精神病院から出てきた異常者だという事で貫徹したモンスター路線が好みな部類にはならず受け入れ難かった。 間延びしたドラマの描き方で退屈してもう何も覚えて無いのが実情だし年代が古くて当時はそれほど見易い画質ではなかった。 13金の翌年「血のバレンタイン」が出た。これはTV慣れしている年代がよく目にしただろう。マニアックな一本としてメジャーでもある。 色々ツボを抑えたショッキングな趣向がいくつかある。今ではなんて事もないだろうが実にホラーとして覚えの良い内容か分かる。 他に記念日ホラーと言えばタイトルさえ記憶に無い。「14日の土曜日」なんてのもあったが内容までは覚えるまでもない程度だ。 金賭けて「フレディVSジェイソン」でもこれは娯楽重視し過ぎる。 未知なる新章が出ない限りはハリウッドホラーもまだ青い。 規制考慮で真面目なものはどうせ作れない。ガンアクションと幽霊物に頼る訳がそこにある。 ホラーの殆どが他国で製作したほうがアメリカに持ってきてからスムーズに扱える。 アメリカに滞在しているままの製作者達は恐らく芽が出ない色が強い。 ハリウッド=芸能界ゴシップの記事が乱雑。映画に対する注目も意欲も思慮も欠けるようになる。 |
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