「ゾンビ」の黒人SWATピーター(ケン・フォーレ)及び今後の展開

「ゾンビ」では祖父はブードゥー司祭である設定。「ドーン・オブ・ザ・デッド」では神父をしている。眼光の強さも健在で妖しい感じも増した。
ドーンがリメイクではなく続きなのだという見方もできる。
これほどはっきり分かりやすいキャラクターで頼もしい役柄は今までに無い。
彼がいればゾンビ映画が作れそうなくらいだろう。低予算だろうが構わない。
ゾンビやドーンほど大規模なものでなくてもよい。今後のゾンビ映画はノンストップが飽きられ、じんわりとムードがあるものが重視されるのが鍵。

ドーンの新作でもゾンビがどうして発生したかの科学的証明がなされてない。
バイオでは既に化学薬品との設定がある。

これは最大のキーポイントとなる原点。
ジョージ・A・ロメロにダン・オバノン、ジョン・カーペンターの3人が手を組まない限り
宇宙からの隕石飛来による死者の復活という仮説の映像化は成り立ちそうも無い。
「アンデッド」の宇宙人のような所までは別物の次元なので必要ない。
ロメロ1人でも以前のようにゾンビ役の親戚連中が集まるわけもなさそうなので新作が難しい所だろう。
最近はゾンビ映画と声がかかれば出演する人達もまだ多いだろうがドーンのように一定した若い連中ばかりになりがちだが。
今後は新作は無難なもの以外はまったく予想がつかない。

■ピーター以降
黒人の存在感を踏まえたキャスティングが活用できているものとそうでない作品とでは質の違いが浮き彫りになる。
日本人に受ける好みなのかもしれないがやはり特筆すべき存在感だと思う。

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