前日の天気予報は「雨時々曇り」。
予定より1時間寝坊して4時半に目覚めると、案の定、雨だった。大した雨にはなるまいと踏んでいたので予定通り出発する事にする。準備は完了しているので、おにぎり1個を食べて、何とか5時過ぎには走り始める事が出来た。それにしても初日から雨具を着込んで、バッグにもカバーを着けるというのは、ちとモチベーションが下がるよね。大洗まで150㎞の道程だ。
それ程車が多くないR15で都心を抜け言問橋を渡り本格的にR6(水戸街道)に差し掛かる頃には、雨も大分小降りになり順調な滑り出しだった。
今回、mixi友達(若い人はマイミクという)のコビアンさんが我孫子のデニーズで見送りをしてくれるというので、先ずは我孫子が第一の目標だった。凡その時間は連絡してあったのだが、出発が遅れたので少しばかり気にはなっていた。途中、工事中の個所で道を間違えて松戸の市街に入り込んでしまい大分時間ロスをしてしまい、予定より1時間程遅れてデニーズに到着。
30分程「お茶」をしてデニーズを出たのが11:30だった。雨は何とか上がっていた。別れ際にキャンディ、サラミ、煙草などの差し入れをいただきフロントバッグを一杯にして走り始めた。(この内プロポリス入りのキャンディはツアー最終日まで楽しませていただいた)
我孫子から大洗までは約70㎞、昼食に30分取るとしても5時には十分間に合うという計算だった。フェリーの出発は6時半なので余裕のはずだった。
ところが、そこからの18㎞が何故か非常に辛くなってしまった。足が、体が思うように動かないのだ。以前150㎞程度を走った何回かの時には全然感じなかった感覚だ。
小休止をとろうとアイスクリームを買いに入ったセブンイレブンから出たとき、ふとその直ぐ裏にあるビジネスホテルが目に入った。その時、プツンと音がして何かが切れた。「ここで終りにしよう」
まだ時刻は多分12:30位だったが、なんとか部屋に通してもらい、直ぐに商船三井に電話してフェリーの予約変更をしてもらい、本日の走りを切り上げた。翌日に判明した事だが、そこは牛久の街外れだった。
(これは翌日考えた事だが、もしかすると、これが噂に聞く「ハンガーノック」(エネルギー切れにより足が動かなくなる事)なのかも知れない。朝おにぎり1個しか食べて来なかったせいだろうか。ちと考えにくい事だが、あの体が動かない状況は、話しに聞くハンガーノック状況と近い。)