10月17日(水) 晴れ
(お世話になった義父母・義妹) (開聞岳を正面に望むR226)
 
 8:30 義父宅を出発 休養十分で、勇んで出発。

 今日の目的地は「坊津」。 ずーっと以前からここには行ってみたかった。 ここ指宿に来る度に
 今回こそ坊津にも行こうと言いつつ果たせなかった所だ。 JRは途中の枕崎までしか通っていない
 ので、おいそれとは行けないのだ。

 そもそも坊津という地名を聞くたびに、そこで風待ちをしている遣唐使船や中国との密貿易船が
 渡来・停泊している姿が思い浮かび、その場に身を置いてみたい場所の一つだった。

 道は殆どJR枕崎線に沿ってR226を進む。選択肢として開聞岳の海側をグルーっと周るルートも
 あるが、ツーリングマップルによると「所々にあるトンネルが少し怖い…」とあるのでそれは止め、
 もうひとつ、R226上には山川の先に1q近い「成川トンネル」があるので、山川まではR269を使
 いトンネルの先でR226に乗ることとした。

 8:50 山川漁港からR226への連絡路に入る。ここでひと休みした時、汗を拭いたポケットタオル
 を荷台に置いたまま発車し紛失、予備のポケットタオルを持ってはいたが、以後荷台のゴムバンド
 に留めた大タオルだけを使う。この方法だと走りながら自然と乾くというメリットもある。

 トンネルの先に出るという事は、当然高所へ登らなければならない。まだ走り始めなので何とか
 頑張って漕ぎ登る。

 9:10 R226へ出る。 大成という町らしく大成小学校・山川中学校・山川高校と3校がほとんど
 隣り合わせで建っていて面白い。これではあまり「進学した」という気分になれないんじゃないか
 と余計な事を考えてしまった。

 しばらくは正面に、そして左手に開門岳の美しい姿を見ながら快走。 爽快だ。

 10:00 開聞岳を周り切り、頴娃(えい)町に入り、左手に東シナ海が広がってくる。暑い!

  
(海岸線でよく見かける看板) (薩摩酒造頴娃蒸留所)

 写真のような看板を、これ以降も西側海岸線全体でよく見かける。 やはり大陸に近い事と海岸線が
 複雑な事が関係しているのだろうか。

 10:40 「御陵」の町でプーンと甘酒のような香りが漂っていると思ったら、薩摩酒造の工場があった。
 この香り・匂いというのは自転車旅行ならではの楽しみではないだろうか。北海道というと今でも飼料と
 排泄物が混ざった匂いが思い出される。その他、野焼きの煙りや道路脇の雑草の刈り取り跡のむせ返
 るような匂いなど道路は実にいろいろな匂いが満ちている。

                           薩摩酒造ホームページ
 
(なぎさ温泉から枕崎を望む) (絶品のかつお丼)

 12:10 R226(南薩道路)ひたすら西へ、海沿いとは言えアップダウンの激しい丘陵地帯を走り、出発
 から45q程で枕崎に到着。

 枕崎といえば「かつお節」、当然昼飯は「かつお」と決めて入った市内の食堂。ここのかつお丼(定食で
 800円)。ご飯の上にこんぶ、玉ねぎ、とろろ、のりを積み重ねその上に「づけ」がドーンと乗っている。
 今、これを書いていても生唾がわいてくる。
  
(耳取峠にある案内板) (峠からの絶景)
 
 坊津まであと10qたらずとはいえ、最後には「耳取峠」という難所が待ち構えていた。地図では標高
 150mとあるのでタカをくくっていたら、結局は1、4q程を押して歩くことになった。
 
  『耳取峠の名の由来はいくつかあり、「旅人が景色に見とれる峠」「海賊の耳を切り取った所」「寒風時
 にきびしい所をよく耳取かぜなどと言うことから」など 』とあるサイトには書いてあったが、確かに眼下に
 犬戻鼻、鍋平山が望め、登りの苦しさを忘れさせる絶景が広がる。
 坊津はもうすぐだ。
 下ったところに「坊トンネル」がありそこを抜けると今夜予約してある民宿「寺田屋」がある坊津・坊浦に
 出るのだが、例によってトンネルを避けて、その手前で左折して坊浦に着く。
(民宿寺田屋) (豪華夕食)
 
 14:15 漁港の一番奥の方にある民宿「寺田屋」到着。

 予定通りまだ陽が十分高いうちに着いたので、町をぶらつこうかな、などと考えながら玄関先で宿帳
 に記帳をしていると、2階から男の二人連れが降りてきた。今着いたばかりで未だ荷物もおろしてい
 ない私を見るなり、若い方の男が「これから『輝津館』(歴史資料センター)行くのだが宜しかったら、
 一緒に行かないか」と誘ってくれた。
 
 実はこの二人連れの内お年寄りの方には見覚えがあった。

 私が「耳取峠」で休んでいる時、眼前を一台の車が通り過ぎていった。助手席にいたお年寄りの横顔
 が、今朝別れて来た義父にそっくりだったので、一瞬、「あっ、じっちゃんが追いかけて来たのかな。」
 と思ってしまった程だった。

 そんな話しをして、ありがたくお誘いを受けて2qほど離れた高台にある「輝津館」に連れて行ってもらい
 一緒に見学をした。もう一人はその方の息子さんで、仕事を辞め暇なので父親を色々なところに連れて
 行く運転手をしているとの事だった。

 豪華夕食も一緒に食べさせてもらった。


                          坊津町のホームページ
  

  本日走行距離  54.76q    
累計   149.95q
10月18日へ進む