10月19日(金) 曇り後雨後曇り
(宮之浦港近くの東屋で朝食) (鹿発見!)
 
 7:00 フェリー、宮之浦港到着
 下船後、朝食を食べようと宮之浦の町に出て食堂を探すが、時間が早いためもあってか
 見つからない。 諦めて港に戻り近くの公園内の東屋で写真の朝食をとる。前日鹿児島で
 買ったパンと指宿の義父宅からもらってきた柿、そしてコーヒー。これはこれなりに結構な
 ものだ。 前の道を女子高生がチラチラ横目で見ながら通りかかる。世間では、今時分は
 登校時間なのだ。

 さて、屋久島での作戦だが基本的には全てキャンプ場生活とし、のんびり過ごすことに
 決めていた。島一周は約100qでのんびり走っても2日の距離だ。そこで3〜4日かけて
 釣りなどをしながら過ごそうというわけだ。

 事前にキャンプ場情報は調べてあり、周囲にキャンプ場が点在する事は知っていたので
 タイミングと現地判断で「ここにしよう」てな具合で決めていこうと考えていた。

                     屋久島のキャンプ場 
                     
                     屋久島のキャンプ場ー2−

 とりあえずは宮之浦近辺のキャンプ場に行こうと思ったのだが、チェックイン(キャンプ場
 にも チェックインタイムがあるのだ!)が午後3時と書いてあるので、そこは諦めて先ず
 は安房(あんぼう)を目指して走り始める。

 ところが!、なんと逆走してしまったのだ。少し考えれば(考える程の事すらないのだが)
 海を右側に見て走っているのだから「おかしい」と思わなければいけない。気付いたのは
 2qほど走った坂の途中だった。

 しかし、山手線のような島回りなのでそのまま行く事にする。早くも計画変更だ。私は頭の
 切り替えが速いのだ。

 時計の文字盤でいうと、丁度12時の辺りに一湊(いっそう)という町がある。その手前に
 矢筈岬があり、そこにはキャンプ場があるのでまずはそこを目指した。

 県道から右へ曲がり、岬への細い道を走っていると前方に鹿が見えた。このときは「オレは
 ラッキーだ」と感激し、逃げられないように遠くからそーっと写真を撮ったものだ。 が、感激
 はいつも最初の一瞬だけだ。

(一湊矢筈嶽神社、通称八幡様) (町の食料品店)

 かなりのアップダウンを1qほど繰り返してたどり着いた所はどん詰まりの駐車場で、そこに
 至るまで廃墟のような建物は何箇所かあったが、キャンプサイトらしきものはついになく、
 その駐車場のそばにあるトイレも「元トイレ」でとても使えるものではない。(でも使った)

 仕方なく引き返そうとしたところ、若いカップルが軽自動車で到着し、降り立ってきて「ここに
 古い神社がありますか」と聞いてきたが、もとよりわたしの知るところではない。 話しによる
 と、何でもこの近くに地元の人が昔から信仰していて、観光客は滅多に行かない神社がある
 らしい。彼女の方が、「もしかしたら、ささっき通ったところの下じゃあない?」と言い始め、
 とにかく戻ってみる事にした。名古屋から新婚旅行のようなものに来ているカップルで、島で
 「軽」を借りていろいろと周っているという。私は後から自転車で追いかけて、その神社を一緒に
 探させてもらうことにした。

 500mほど戻ったところの駐車場に彼らは居り、遥か崖下の海岸線の岩場にそれらしきものが
 見えた。細い岩道を数十メートル下ったところにそれはあり、岩をくりぬいた洞窟(自然に出来た
 のかもしれない)の中にお社と集会所のようなものがあり、屋久杉で作ったという立派な鳥居が
 そびえている。歴史が分らないくらい古いらしく、この一湊地区の漁民の守り神だと説明書があっ
 た。

 ここで大学時代の友人に頼まれた「屋久島の石」を一つ拾う。それ程きれいなものはなかった。
 
 10:30 二人と別れて先へ進む。途中の小さな町の食料品店で(もちろんコンビニなどはない)
 非常用の食品、日清のインスタント塩ラーメン、魚肉ソーセージ、パン3ケを買い込む。これでひと
 安心。
 
(いなか浜前、かなりの登り) (永田の民宿「やまちょん」)

 左上写真の登りを終え、山道を走っていると突然激しく降り始める。私のささやかな自転車歴
 でもこれほどの降りには遭ったことがない。樹の下でしばらく雨宿りしていたが、止みそうもない
 ので、上下カッパを着込んでとにかく何処か町に行こうと決めて走り始めた。

 12:00 しばらく行くと右側に「「いなか浜キャンプ場」という看板が見えたので(事前の調査
 では、かなり設備の良いキャンプ場のはず)ほっとしてそこへ走りこんだ。

 ところが、だ。そこへの道は砂地で車輪は濡れた砂にすっぽりめり込みジャリジャリ音がし始
 めた。しかも管理人の生活の臭いはするもの、声をかけても返事がない。どうも留守らしい。
 寒いし、雨も激しく降り続いているので、しばらく屋根の下で休ませてもらう事にして、そこで
 湯を沸かし、コーヒーを入れ先程のパンを食べて、ベンチでしばらく寝た。

 1:30 まだ誰も来ない。雨も多少小降りになったのでとにかく町へ行こうと走り始める。その
 前が大変だ。出口の近くまで自転車を運び、水道からバケツに水を汲んでは車輪やチェーン、
 ギアにかけて砂を洗い流す作業に20分を費やす。
 
 やっと永田の町にたどり着き、食堂を見つけ天ぷら定食を食べる。
 食後走り始めるが、雨は止まない。

 少し走ったが、民宿「やまちょん」の看板が目に入り、気力もなくなってきたので、飛び込みで
 投宿を決める。

 宿に落ち着く頃、雨は止み(そんなものなのだ)、町中をぶらつき、食料品店で、魚肉ソーセージ
 とわかめスープの素を買う。

 大した事ではないが、ひとつ書き加えておこう。トイレのことだ。

 ここ「やまちょん」のトイレは「簡易水洗」というヤツで、実際は「汲み取り式」なのだが、一応、便器と
 便壺の間には仕切りがあり、用が済んだ後にコップ一杯分程度の水を流すと、その仕切りがバッタン
 と開いて、モノが落ちていく仕組みになっている。

 ここのトイレにはその水を流すレバーの脇に噴霧器のノズルのようなものが引っかけてあり水道栓
 に細いホースでつながれている。よくテレフォンショッピングでやっている「高圧洗浄器」のようなもの
 を想像してもらいたい。私はそれをウオッシュレットの代わりだと思い、排便後、肛門の辺りに狙いを
 つけ、引き金を引いたのだが、その圧力たるやかなりのもので、肛門の柔い皮膚が裂かれるのでは
 ないかと思われるほどの勢いで、痛みも強烈だった。あわてて狙いを外すと、パンツやズボンがびしょ
 濡れになった。そこで今度は落ち着いて、そおっと引き金を引いて水圧を弱めて使い「よし、これでコツ
 が分ったぞ」とひとり納得し、次回は失敗しないぞと自分に言い聞かせたのだった。

 しかし、全て終わってそこから出ようとした時に、はた、と気が付いた。この器具は自分の肛門に付
 いたモノを落すのではなく、便器に付いたモノを洗浄するものなのだ。そこで、全ての謎が解けた。

 思い込みは危険だというひとつの例だ。
 

                    永田地区ホームページ

 左は「やまちょん」の夕食。

 これが凄い。「首折鯖の刺身」「飛魚のか
 ら揚げ」「とんかつ」
 
 右上の白いミルクのようなものは「コーヒー
 ゼリー」のデザート。

 ご馳走さまでした。
  本日走行距離 27.21q 累計 231.84q
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