2018年1−3月分
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これからの話は消費者(飲み手)という立場で書いていきます。評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。と言う事は、売りたいための宣伝はしませんし、太鼓持ちのような感想も書きません。また、音楽とか味覚とかいう物は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思います。
よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。
◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か、皆様への判断基準を書きます。 A;味、B;香り、C;コストパフォーマンス、D;総合評価を、各5点評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表します。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてしまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。
私の独断と偏見なしで評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間違ってはいないと思います。
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◇イイお酒を、イイ友と、イイ肴と、イイ会話で月1回楽しむ会です。◇
2018年次回4月例会は、28日(土)です。
2018年3月31日(土)例会
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1.旭酒造(山口県岩国市) 純米大吟醸 「獺祭50」
原料米;−、 精米歩合;50% 【アルコール分】 16度 1.8L \ 3,078
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;雑味なく、味わいにクセが無く、清楚で品が良い。この値段ではコストパフォーマンスが最高にイイ。
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2.府中誉(茨城県石岡市) 純米吟醸 「渡舟」 無濾過生酒
原料米;短稈渡船、 精米歩合;55% 【アルコール分】 15度 1.8L \ 3,132
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;甘く柔らかく、雑味も無く味わい濃厚で深い。旨味充分でふくらみがあり安心して呑める佳酒。
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3.三和酒造(静岡市清水区) 純米吟醸 「臥龍梅」 袋吊り 生原酒
原料米;山田錦、 精米歩合;55% 【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】+6 【酸度】1.4 1.8L \ 3,564
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;香り味わい秀逸。雑味が無く五味バランスして清楚で味わい深い。
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4.八百新酒造(山口県岩国市) 純米吟醸 「雁木」 無濾過生原酒
原料米;山田錦、 精米歩合;50% 【アルコール分】 17度 1.8L \ 3,564
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;細かい味わいが深い味わいとなって、飲み手を酔境の地に誘う。旨さがバランスして飲み手を離さない。
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5.富士高砂酒造(静岡県富士宮市) 純米吟醸 「高砂」 ひやおろし 生詰酒
原料米;山田錦、 精米歩合;50% 【アルコール分】 17度 【日本酒度】+2 【酵母】静岡酵母 1.8L \ 3,672
A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+
E寸評;雑味は無いが老香が奥から顔をのぞかせる。味は丸くなって飲みやすいが、もう少し早くお会いできたら、肌の張もあってお互いに良かったのに。
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2018年2月24日(土)例会
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1.武内合資会社(岐阜県大垣市) 純米 「一滴千山」 生原酒
原料米;−、 精米歩合;麹米60%/掛米65% 【アルコール分】 17度 【日本酒度】−2.0 【酸度】1.8 1.8L \ 2,592
A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+
E寸評;熟成感が有って、角が取れて旨味が充分伝わってくる。冷酒で飲むより人肌にお燗して飲めば味わいも膨らんで美酒になる。
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2.高橋庄作(福島県会津若松市) 純米 「雪がすみの郷」 生酒うすにごり
原料米;会津産酒造好適米、 精米歩合;55% 【アルコール分】 15度 1.8L \ 2,700
A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+
E寸評;新酒独特の炭酸味と、白濁した薄にごりの味わいが春を感じる。強い個性は無いが、料理を殺さずイイ取り合わせで酒席を楽しませる。
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3.木村酒造(秋田県湯沢市) 特別純米 「角右衛門」
原料米;備前雄町、 精米歩合;60% 【アルコール分】 16.5度 【日本酒度】+2.7 【酸度】1.7 1.8L \ 3,024
A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;色合いが若干着いて重く、炭酸味がキツく口中を差す。炭酸味が抜けると、清楚で、さわやか旨味が沸き上がってくる。
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4.花の香酒造(熊本県和水町) 純米大吟醸 「花の香」 無濾過生原酒
原料米;山田錦、 精米歩合;50% 【アルコール分】 16度 1.8L \ 3,400
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;開栓したらポンと音がして新酒の期待を高める。新酒独特の炭酸味が口中を差すが、旨味は充分。片口に入れて空気と結婚させるとピリピリ感が抜けて、さわやかで清楚で、サラリと口中を抜ける。クセが無く品性が良い。山田錦のサラリとしたおすまし感が伺える。
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5.小林酒造(栃木県小山市) 純米吟醸 「鳳凰美田
Black Phoenix」 無濾過生酒
原料米;愛山、 精米歩合;55% 【アルコール分】 16〜17度 1.8L \ 3,672
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;先月も飲んだ山田錦と違って、姉貴分の貫禄がある。旨い。芳醇で、雑味なく五味バランスして味わい深く、濃厚で、米の甘味を感じる。
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2018年1月27日(土)例会
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1.大澤酒造(長野県佐久市) 純米吟醸 「明鏡止水」
原料米;長野県産酒造好適米、 精米歩合;55% 【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】−2 【酸度】1.5 1.8L \ 2,700
A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4
E寸評;一年物で酒色が色づいている。味が丸くなって優しく口中を抜けていくが、その力強さがない。老香はなく好々爺になって、角が取れたがそのぶん力も当然失われた。
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2.千代酒造(奈良県御所市) 純米吟醸 「篠峯(しのみね)」 無濾過生原酒
原料米;雄町、 精米歩合;60% 【アルコール分】 17度 1.8L \ 3,240
A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+
E寸評;味にザラツキがあって旨味が引き出されない。雑味は無く、サラリとして飲みやすいが感動も少ない。
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3.小林酒造(栃木県小山市) 純米大吟醸 「鳳凰美田」 生酒
原料米;山田錦、 精米歩合;50% 【アルコール分】 16〜17度 1.8L \ 3,240
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;旨い。何時飲んでも安心して呑める佳酒。先月にも吞んでいるが、旨さは変わらず感動。
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4.八百新酒造(山口県岩国市) 純米吟醸 「雁木」 無濾過生原酒
原料米;山田錦、 精米歩合;50% 【アルコール分】 17度 1.8L \ 3,456
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;旨く、これぞ吟醸酒という佳酒。これも毎回安心して呑める吟醸酒で、いまさら味わいを述べることもないであろう。
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5.寒梅酒造(宮城県大崎市) 純米大吟醸 「宮寒梅」 無濾過生酒中取り
原料米;宮城県産酒造好適米、 精米歩合;40% 【アルコール分】 16〜17度 1.8L
\ 3,780
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;味わいバランスして旨味充分。雑味なくバランスした中に清楚に醸されている。新酒だから、わずかな酸味を感じるが、酒全体をいじめるほどではなく、五味の中から旨味が沸き上がってくる。蔵元が宮城県で、大震災後ここまで良質の日本酒が醸されてきたのを嬉しく思います。
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