もう終わりにしよう 中途半端に終わっていないラブストーリーを
哀しい物語になったとしても エピローグを読めて 初めて次の物語にやっと移れる
器用ではないのを表現できなくて
続きがないのを感じ取ってるくせに
いつまでも引っ張るのは そのまんまのカンケイを壊したくないから?
現実に離れるのがわかっていても いい思い出としておきたいから?
残酷なほど涙を誘い 哀しいほどに心を震わし Happy ENDなほど安堵を与える
けれども舞台の登場人物は 果てしなく苦しむ 幕が閉じるその瞬間まで
照明(ライト)のおちた後もただ一人の物語は終わらないけれど
書き始めは出逢いがあればいい
展開は二人とその周りが勝手にやってくれる
常にラブラブな物語は 起伏がなく単調なだけでおもしろくない 倦怠期ってそーして生まれるのかも
誤解から始まる恋もある
勘違いから始まる恋物語だってある
勘違いに気付かなくて突っ走り お互いにそのコトにすら気がつかない
わかった時はすでに別離の瞬間 続編ができるのかは永遠の謎 二人の運命も
すれ違いだけでは終われない 絡み合わなきゃ物語にならない
すてきなエンディングにしようよ たとえかなしい結末だという予感がしても
次の一歩を踏み出すためにも
(Fri.)26th.Mar.2004.
凍えそうなそんな夜 澄み切った空に白い月
冷たくなってる自分の手で 近づいた手を握り締めたらもっと冷たかった
どっきんどっきん 心臓の音が手のぬくもりを通じて心に響く
ふいに横を向くと髪の毛越しに瞳と瞳が重なり合う
遠く東の空に見えていた輝く星が ふいにはずした瞳にはおぼろになっていた
とくんとくん と心臓の音が心地よく緩やかなリズムにかわってく
重なり合うほほをなでる風からしみる空気が薄くなっていた
風が走って髪を巻き上げる 止まった瞬間のほんわかとしたひと時
ほのかなぬくもりを感じる手 つないでいた手がすこし水っぽく潤って
ほんわかぽっぽ 二人の手を包んでくれる空気が心地いい
もうすぐ冬が終わる
(Fri.)14th.Mar.2003
逢うといつもドキドキ
心臓の鼓動が速くなってく
でもそれは心地良く
居心地の良さと安堵を与えてくれる
声を聞くとあいたくなって
あうと離れるのがイヤになって
だれかに批判されると盲目的に反発して
外の言葉はきこえなくて
ただひたすらに彼だけ信じてた
言っていることはみんな正しくきこえ
彼を否定されると自分を否定されてるようでイヤだった
そばにいれば 近くにいれば
いつも連絡とれれば
それが一つでもできなくなると痛くなるけど 我慢して
すべてのものは自分のもののように感じて・・・
そんな恋
別にいつもなにかが
あるってわけでもないのに
でもまるで惰性のように
そこにいることの当たり前さを感じて
他愛のない話 友達のように
なにか違うものをわかりきってるように
納得させるだけの言葉と行動を武器にして
外を味方に引き込んでてた
ただちょっとキツいこと彼にも言ったかも
神様のような言葉はもういらなくて
刺激よりもささいなできごとに目を向かせれて
遠くにいても 声がきけなくても
いつも隣にいなくても
信じることができたし
贈り物の重さと温もりも感じられる
すべてのことが受け入れられた ・・・
そんな愛 そんな風に自然に変わってた
(Sat.)16th.Mar.2002.
天空高くに舞う太陽
底がリアルに見える海
夏の予感を感じさせる風
なにもかもが新鮮に見えた
抜けるような青空と海のコントラストの中
白く浮かんだ絵の具の塗り跡のように
君は海の方から ゆっくりと歩いて
背後に輝く陽を浴びて
身体のシルエットを魅せた
透けたそのラインに
てれもしない君に
夏の幻想(まぼろし)を見つけたのかな
夜空に瞬く 星を見上げながら
運命だとは思ってはいなかったけど
くらみそうな蒸気 が景色を霞ませる
そんな雑踏の中に包まれてた
夏の終わりの波は高くうねって
なにもかもが終わるように見えた
だるくなりそうな暑さと陽差しの厳しさの中
それがすべて夢の中の出来事のように
君の姿がすこしづつ虚ろになって
空を照り付ける陽に消されて
心の中に大きな穴を残した
いつかそれは癒える
思い出の中の君に
夏の思い出と共に消えてくから
もう夜になると涼しい風が時折流れる
夏と一緒に消える君に流す涙をつめたくして
(Tue.)14th.Aug.2001.