WORLDPlofile他事総論HOMETOP

poem world
・エンディングを書こう ・言の葉 ・冬の終わり ・空模様
・〜spring〜 ・Search itMeaning ・存在する現実と抹消したい願望 一夏の恋
・ しゃぼん玉 ・ねこ ・likewind ・ Why stay there ・ once upon a time ・秋

back

エンディングを書こう

もう終わりにしよう  中途半端に終わっていないラブストーリーを
哀しい物語になったとしても  エピローグを読めて 初めて次の物語にやっと移れる
器用ではないのを表現できなくて
 続きがないのを感じ取ってるくせに
いつまでも引っ張るのは そのまんまのカンケイを壊したくないから?  
現実に離れるのがわかっていても  いい思い出としておきたいから? 
残酷なほど涙を誘い  哀しいほどに心を震わし  Happy ENDなほど安堵を与える
けれども舞台の登場人物は 果てしなく苦しむ 幕が閉じるその瞬間まで
照明(ライト)のおちた後もただ一人の物語は終わらないけれど

書き始めは出逢いがあればいい  展開は二人とその周りが勝手にやってくれる
常にラブラブな物語は 起伏がなく単調なだけでおもしろくない 倦怠期ってそーして生まれるのかも
誤解から始まる恋もある
 勘違いから始まる恋物語だってある
勘違いに気付かなくて突っ走り  お互いにそのコトにすら気がつかない
わかった時はすでに別離の瞬間  続編ができるのかは永遠の謎 二人の運命も
すれ違いだけでは終われない  絡み合わなきゃ物語にならない 
すてきなエンディングにしようよ
 たとえかなしい結末だという予感がしても
次の一歩を踏み出すためにも

(Fri.)26th.Mar.2004.

back


冬の終わり

凍えそうなそんな夜 澄み切った空に白い月
冷たくなってる自分の手で 近づいた手を握り締めたらもっと冷たかった
どっきんどっきん 心臓の音が手のぬくもりを通じて心に響く

ふいに横を向くと髪の毛越しに瞳と瞳が重なり合う 
遠く東の空に見えていた輝く星が ふいにはずした瞳にはおぼろになっていた
とくんとくん と心臓の音が心地よく緩やかなリズムにかわってく
重なり合うほほをなでる風からしみる空気が薄くなっていた

風が走って髪を巻き上げる 止まった瞬間のほんわかとしたひと時
ほのかなぬくもりを感じる手 つないでいた手がすこし水っぽく潤って
ほんわかぽっぽ 二人の手を包んでくれる空気が心地いい
もうすぐ冬が終わる

(Fri.)14th.Mar.2003

back


空模様


逢うといつもドキドキ 心臓の鼓動が速くなってく
でもそれは心地良く 居心地の良さと安堵を与えてくれる
声を聞くとあいたくなって あうと離れるのがイヤになって

だれかに批判されると盲目的に反発して
外の言葉はきこえなくて ただひたすらに彼だけ信じてた
言っていることはみんな正しくきこえ 彼を否定されると自分を否定されてるようでイヤだった

そばにいれば 近くにいれば いつも連絡とれれば
それが一つでもできなくなると痛くなるけど 我慢して
すべてのものは自分のもののように感じて・・・
そんな恋

別にいつもなにかが あるってわけでもないのに
でもまるで惰性のように そこにいることの当たり前さを感じて
他愛のない話 友達のように なにか違うものをわかりきってるように

納得させるだけの言葉と行動を武器にして
外を味方に引き込んでてた ただちょっとキツいこと彼にも言ったかも
神様のような言葉はもういらなくて 刺激よりもささいなできごとに目を向かせれて

遠くにいても 声がきけなくても いつも隣にいなくても
信じることができたし 贈り物の重さと温もりも感じられる
すべてのことが受け入れられた ・・・
そんな愛 そんな風に自然に変わってた

(Sat.)16th.Mar.2002.

back


一夏の恋

天空高くに舞う太陽 底がリアルに見える海
夏の予感を感じさせる風 なにもかもが新鮮に見えた
抜けるような青空と海のコントラストの中 白く浮かんだ絵の具の塗り跡のように
君は海の方から ゆっくりと歩いて 背後に輝く陽を浴びて 身体のシルエットを魅せた
透けたそのラインに てれもしない君に 夏の幻想(まぼろし)を見つけたのかな
夜空に瞬く 星を見上げながら 運命だとは思ってはいなかったけど

くらみそうな蒸気 が景色を霞ませる そんな雑踏の中に包まれてた
夏の終わりの波は高くうねって なにもかもが終わるように見えた
だるくなりそうな暑さと陽差しの厳しさの中 それがすべて夢の中の出来事のように
君の姿がすこしづつ虚ろになって 空を照り付ける陽に消されて 心の中に大きな穴を残した
いつかそれは癒える 思い出の中の君に 夏の思い出と共に消えてくから
もう夜になると涼しい風が時折流れる 夏と一緒に消える君に流す涙をつめたくして

(Tue.)14th.Aug.2001.

back