国税庁では、2003年までの電子申告制度導入をめざして現在準備をすすめていますが、その実験がいよいよ平成12年度の申告からスタートします。 |
電子申告制度は、政府のミレニアムプロジェクトの一環として納税の利便性などを向上させるためにすすめられているもので、この実験をとおして実際に電子申告を体験してもらい、利用者の意見や要望を今後のスムーズな電子申告制度の導入に役立てようとするものです。 |
このプロジェクトへの参加者は、法人で1000社、個人で300人程度になる見込みで、実験の場所となる税務署は、麹町税務署と練馬東税務署の2ヶ所です。また、対象となる税目は、所得税、法人税、消費税、源泉所得税となっています。 |
実験の参加者は、自分のパソコンを使用して、あらかじめ実験参加者に送付された申告データー作成ソフトにより申告データーを作成します。添付書類は、スキャナーを使って画像データーを作成します。作成した申告データーなどをインターネットまたは電話回線を通じて電子申告受付システムへ送信します。この送信に際しては、セキュリティー確保のため、IDやパスワードの使用、暗号化などの措置が講じられています。 |
電子申告受付システムでは、受信した旨の通知を各納税者などに返信するとともに、送られてきたデーターを各税務署に転送します。 |
パソコンによるインターネット通信が普及した現在、自宅でいながらにして申告できるとなれば、申告の利便性が高まることは間違いありません。なかでも、還付申告の対象となるサラリーマンにとっては、わざわざ税務署に足をはこぶ手間が省け、時間のやりくりに頭を悩ませることもなくなることでしょう。 |
今回の実験の成果については、またこのページでご紹介したいと思います。(⇒電子申告実験結果) |