経堂かわら版の発行は月1回、時事時々の情報や近時雑感を皆様にお届けいたします。
平成27年 4月号 2月号 バックナンバー
第151号 平成27年4月(2015年)
今月のコラム〜国民負担率〜
財務省の資料で、国民負担率の推移というのがあります。国民所得に占める、国税・地方税・社会保障の負担率の割合をパーセントであらわしたものです。
昭和45年は、税負担18.9%、社会保障5.4%で、合計24.3%でした。ただし税負担の中には法人が負担するものも含まれています。個人課税だけだと5.2%になります。

昭和45年当時は、国民所得が61兆円で現在の6分に1以下でした。財政規模が小さいし、社会保障もほとんど無い時代だったのかもしれません。

平成2年は、税負担27.7%、社会保障10.6%で合計38.4%になります。この時期はバブル期なので税収が多かったのか、法人が負担したものが8.4%、個人課税は10.5%で、他の年より多いです。消費税負担は5.2%です。税率は3%でしたが、バブル期だったので、企業の納税額が多かったのだと思います。
平成26年は見通しですが、税負担24.1%、社会保障17.5%で合計41.6%です。法人が負担したものが5%、個人課税は7.4%で、消費課税が8.2%です。
社会保障の負担が平成20年頃からどんどん増えています。税負担は、昭和45年の18.9%から平成26年の24.1%まで緩やかに増えていますが、社会保障は昭和45年と比べると3倍以上の負担増になっています。
私達は、所得税や住民税については、それほど負担は増えていない。消費税が増税したため、その分の負担は増えている。社会保障の負担が重くなっているということです。
まめ知識◇マイナンバーの管理
前回もマイナンバーについて書きましたが、マイナンバー制度が始まると、会社や事業主は、番号の管理に細心の注意を払わなければなりません。
マイナンバーは、税や社会保障の手続きに利用される大切な番号です。将来的には、もっと様々な分野で利用される可能性があります。不正使用やなりすましによる情報漏えいがあってはなりません。
漏えい等の違反行為があると、最高で懲役4年または200万円以下の罰金を課されます。
内閣官房のサイトに、「特定個人情報の取扱に関するガイドライン」や、Q&Aがあります。事業主の方々は、事前にご確認されることをお勧めします。
山歩き日記(富士山)
夏の日に、登山口の標高が高くて涼しい山と考えたら、自宅から近いのが、富士山の須走口だと気が付きました。 

新松田からバスで1時間20分で須走口に到着。今回は、8合目まで行くのが目標でした。

以前登った吉田口は、岩がゴツゴツしていましたが、須走は6合目くらいまでは、樹林帯で涼しい。お花や植物が豊かで富士山の荒涼としたイメージとは違います。

高山病にならないように、たまに立ち止まって深呼吸しながら、無事に8合目の下江戸屋に到着し、目標を達成しました。 

下山は砂地なので、歩きにくい。帰りのバスが5時なので、ちょっと焦りながらもバスに間に合いました。

翌日は、足が筋肉痛!下りが効きました!
発行元:菊池美菜税理士事務所 〒156-0052 世田谷区経堂1−11−19−204 TEL03−3429−0144
第150号 平成27年2月(2015年)
今月のコラム〜相続税改正〜
すでに、広く報道されていますが、平成27年から、相続税が変わります。
今までは、5千万円+法定相続人の数×1千万円が基礎控除として、相続財産の金額から差し引くことができました。そのため、財産の金額が基礎控除以下になり、相続税がかからないケースが多かったです。平成25年の国税庁の統計によれば、年間に亡くなった人が127万人で、そのうち相続税を納めた人が5万4千人ほどなので、4.3%の人が対象になる計算でした。
今年からは、基礎控除が4割減って、3千万円+法定相続人の数×600万円になります。そうすると、財産の金額が基礎控除内に収まらず、課税対象になる人が増え、6%位の人が相続税を納めるようになると言われています。これは全国平均なので、地価の高い東京などは、10%位の人が対象になりそうです。
相続税には、様々な特例があるので、基礎控除が下がったからといって、すぐに多額の相続税がかかるわけではありませんが、お住いのご自宅等がいくらなのか知っておくのもよいかもしれません。インターネットで「路線価」を検索すれば、すぐに調べられます。
相続税は増税になりますが、一方、贈与税は、住宅資金贈与の非課税措置や、教育資金贈与、結婚子育て資金贈与などの減税になる特例ができています。
高齢世代から次の世代へ贈与税がかからずに資金を移動させ、それによって経済活性化を図ろうとしているのではないかと思います。
まめ知識◇マイナンバー制

平成28年からマイナンバー制度が始まります。マイナンバーとは、私達1人1人に12桁の番号がふられ、税・社会保障・災害対策で用いられるものです。

今年の10月から住民票に基づいて、通知番号が市町村から送られてきます。 

例えば、確定申告書や源泉徴収票に、マイナンバーを記載したり、厚生年金や健康保険の加入などの手続きの時に記載したりします。 

税と社会保障が一元管理されるので、税金の脱税や滞納、社会保険料の未納や給付漏れを防ぐことができるようになります。

この12桁の番号は、基本的に生涯変わらないそうです。国に番号を付けれて、一生を過ごすというのも、考えさせるものがあります。
山歩き日記(仙丈ヶ岳)
夜行バスに乗って、南アルプスの仙丈ケ岳に行きました。仙丈ケ岳は百名山のひとつで、標高は3033メートルあります。バスを乗り継ぎ、やっと登山口の北沢峠に到着しました。 
最初は樹林帯ですが、樹林帯を抜けると、まさに絶景でした。目の前に、甲斐駒ヶ岳、北岳から続く南アルプスの山々、八ヶ岳、遠くに北アルプスの槍ヶ岳まで見えました。
岩の道を登ったり、下ったり、アップダウンを繰り返しながら、やがて頂上に到着。疲れましたが、とても充実感がいっぱい!仙丈ケ岳のカールがとても素晴らしい。山頂から少し下ったところにある山小屋には、たくさんの人が休憩していました。名残惜しいですが、下山し、バスを乗り継ぎ甲府まで行きます。交通の便がもう少しよければなと思いました。
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