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プログラムをどんな様子で作成していくのか、そのプロセスをざっと書いてみます。人それぞれにやり方がありますので、その中の一例と言うことで読んでみてください。 よくあるフローチャートなどはよっぽど込み入った場合でないと書いたりしません。結構いきなり作っていきます(作る前に頭の中でアイデアを煮詰めたりはしますが。まあ、これは当然ですよね。そうでなければ開発できませんから)。作りながら考える、という感じでしょうか。C++Builder だからこうしたことができるのだと思います(思考と同時にコーディングしていける感じがいいです)。そうして行き詰ったら、図を書いたり、考えを整理して進めていきます。 GUI 部分もまずは適当に配置しておき、変更がなくなった時点で位置や大きさの詳細を決定します。いろいろテストして、全体の動きが ok であれば、例外処理やインターフェイスを見直します。必要に応じてヘルプやインストーラ(自作 EasyInst 使用)をつけたり、実行ファイルのサイズを小さくするため圧縮(自作 WinUPX 使用)します。これで終わりです。 シンプル(小さい)なプログラムでは、以上のように進めていけますが、大きな(複雑)プログラムになると事情が変わります。 大きいプログラムの場合、追加したい機能、試したいコードなどをまず Tips と言う小さな固まりで作ります。これらで動きを確認してから大きなプログラムに組み込みます。間違っても開発中の大きなプログラムにいきなり複雑な機能を追加することはしません。わかりづらくなるし、混乱の元にもなりますから、かならず小さいものを作ります。小から大です。このように処理を細切れにしておくと頭も整理でき、修正も楽です。バグがあるときも小さい Tips を見直し、確認後組み込み直せばよいですから。 Tips を作る場合、「(11)並行してプログラムを作る」でも書いたように、それに付随する気になる処理(たとえば、Edit の入力に関して Tips を作ったとしたら、色を変えるには? 入力を制限するには? 等々)も作っておきます(メインのアプリ作成から脇道に逸れるようにみえますが、実際は並行して作っていく感じです。それにこうした Tips は後からですと作らなくなります。どう作ればよかったのか忘れてもきます。ですから、内容を熟知しているうちに作っておくわけです)。これが後から非常に役に立ってきます。 こんな方法でプログラムを作っていきますから、ひとつのアプリが出来上がるたびに、こまごまとした Tips がどんどんたまっていきます。その中で、繰り返す頻度の高い Tips は、再利用しやすいように関数やクラス、インクルードファイル(※2)、コンポーネント、DLL という形でまとめておきます。Tips が溜まればたまるほど、これらを組み合わせるだけでいろいろなソフトが割り合い簡単に完成できるようになります(ファイルI/Oなどはいつも同じようなものですからね)。 以上、 およその動きが固まってくれば、あとは小さなプログラムと同じようなプロセスで完成させていきます。 だいたい、いつもこんなふうに作っています。――しかし、こうして作っていても、まだまだ分からないことがごろごろしています(実はぜんぜん進歩していないのかも?)。それだけプログラミングは奥が深い(そして楽しめる)、と言うことなのでしょうね。 皆さんはどんな感じでプログラミングしていますか? (※2)この間掲示板で質問のあった「WinXPの視覚スタイル」などのようにいろいろな場面で使いまわしのできるコード(OSのバージョンチェックなどもそうですね)は、インクルードファイルにしておいて再利用します(2004/04/16)。 |