私は地球儀をただ回していた
いつになく気乗りがしなかったのは事実だ
部屋には何か生臭い腐臭が漂っている 本の黴臭さとは違う
部屋の空気は入替えているし、屋根裏で鼠でも死んだのかと思い気には留めなかった
まず訳を問い正そうと返事を認めたが、一向に返答が来なかった
封筒の住所は汽車でなけなければ到底着けられない地域だ 金が問題ではないし、体調も至って問題はない
(何かが私の思考に暗い影を落している)
知らず知らず砂時計を何度もひっくり返していた自分がいたが、何時の間にか深い眠りについた