ヴィクトリアス
Victorios Milling Co.
フィリピン最大の規模を誇るビクトリアスだけに機関車の数も多く無線の利用や重油併燃など新しい試みを行っていた。撮影した当時石油ショックのため重油焚きだった機関車を再びバガス焚きに換え、ディゼル機関車の使用を控え蒸気機関車が復活した。ゲージが600mmにかかわらず大型の車両をそろえていた。約20年前ここを訪れた白井さんが撮影された貴重な写真の数々です。
このページの写真は全て白井さんの撮影です。1979年か1980年の撮影です。
最近の様子は、こちらに有ります。またこちらにケリーさん撮影の写真も有ります。岡崎さんの映像はこちらです。

陸橋から見たヤード

ヤードの風景は今も余り変らないが左側の機関車は蒸気機関車で時代が分る。


ヘンシェル6号機

入換中の6号機手前のテンダーは8号機


6号機

砂糖黍の後ろの有蓋車は精製された砂糖を港や他の工場に運ぶ。


6号機

ボイラー上の四角い箱はオイルタンクと無線機か?


8号機と6号機

陸橋からヤードに降りて撮影、左の機関車の通る線は、砂糖の倉庫や、正門の近くから工場の外へ向かう線。




機関車を除けば今も余り変わらない風景、ジーパン好きなフィリピン人も変らない。


ヘンシェル5号機

この無蓋車の積荷は砂糖黍を絞りバガスを除いた本当の滓。工場の周りに捨てる。


5号機

重油併燃で乗務員を減らすことができた。しかし撮影当時は石油ショック後の為燃料代が只のバガスを使い燃料費を節約した。


13号機

アメリカ ボールドウィン製。当時既に廃車になり工場入り口に展示されていた。


ボールドウィン13号機


ポーター14号機

創業当時6両の仲間が居たが唯一の生き残り
1920年製 製番6554

バッグナル17号
1924年 製番2227
廃車となり据え付けボイラーとなってる。
戦後香港広東-九龍鉄道から渡って来た。


バッグナル18号機
17号機と同じに香港広東-九龍鉄道から戦後渡って来た
1997年この18号機が香港に帰り香港鉄路博物館に展示されてます。詳しくは、世界の鉄道を集めた、「くろがねのみち」の「香港鉄路博物館」のページへ


ディーゼル機関車21号機

ロッド式の機関車
当時既に大量のディーゼル機関車を保有していた。


ディーゼル機関車39号機



ボイラー

比較的小形な機関車と思われる廃車になり予備で保管か?


南国ムード

のんびりした風景が長く続くことを祈ります。
このページの写真は全て白井さんの撮影です。有難う御座います。
このページの写真の著作権は全て白井さんに帰属します。

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