射撃場に飛び込んできた3人の男を射殺したアリサは、傷を負い、倒れ
た初老の男へと駆け寄った。男は救急車を呼ぼうとするアリサを制止し、
ここからすぐに立ち去れと命ずる。そして、感謝と励ましの言葉を言い
残して息を引き取った。
男の死を悲しむアリサ。そこへ数人の男が射撃場へ入ってきた。先にア
リサが射殺した男たちの仲間で、初老の男の死を確認するや「社長に報
告」するべく、その場を去った。ドア越しからそれを聞いたアリサは、
タクシーで男たちが乗った車を追跡した。車は「西部商事」と書かれた
ビルの地下駐車場へと入っていった。エレベーターで社長の居場所を確
認したアリサは迷うものの、ビルの中へと入っていった。
初老の男の銃を手に社長室へと入ったアリサは、銃を構えると男を殺し
た理由を知るために社長に詰め寄る。しかし、警報装置で駆けつけた部
下によってアリサは捕らわれてしまう。社長は“みやげ話”とばかりに
男を殺した理由をアリサに話した。初老の男は殺し屋で、社長と契約を
していた。しかし、今度の仕事を最後に足を洗うと言い出したため、殺
すことにしたのだ。逆上したアリサは、空手技で部下の手を振り解くと、
物陰に隠れた。そして、モーゼルを出現させ、部下にめがけて銃を連発
した。アリサは社長に自白書を書かせると、警察へ提出するべく、社長
室を出ようとする。アリサを射殺しようと机の引き出しに隠してあった
銃で撃つ社長。だが、それを避けたアリサは、モーゼルで社長の頭を撃
ち抜いてしまう。
パトカーのサイレンが鳴り響く中、その場を走り去るアリサ。しかし、
物陰に入った時、背後に潜んでいた追っ手に口を塞がれ、車へと連れて
込まれてしまう。“ソロン閣下”のもとへ連れて行くこと以外に何も答
えない追っ手。アリサが死を覚悟したその時、右腕のブレスレットが反
応し、それと同時に周囲の空間が歪み始めた。動揺する追っ手の隙をつ
いて掴んでいた手を振り解いたアリサはモーゼルを出現させ、追っ手の
1人を射殺した。
アリサと追っ手を乗せた車は、移送空間へと消えていった‥‥。 |