第12話
小さな味方！！

夜が明け、東の地平線から太陽が昇っていた。そんな朝焼けの光に照ら
され、傷ついたアリサを乗せた小舟はゆっくりと川を流れていた‥‥。

小学生の仲良しコンビであるテツヤとチャコは小魚を捕るため川へと来
ていた。１匹も捕れていないことに悔しがるテツヤ。そんな時、チャコは
ゆっくりと流れていく小舟を見つける。チャコにせかされる形で取りに行
くテツヤ。そして、小舟に追いついたテツヤが見たのは横たわって倒れて
いるアリサだった。血を流し、昏々と眠り続けるその姿は、まるで死んで
いるようにも見えた。小舟をチャコのいる岸へと運んだテツヤは脈を取る
べくアリサの手首を握ろうとする。すると、握ろうとした左手首が動き、
目がゆっくりと開き始めた。意識を取り戻したアリサは起き上がるも、左
わき腹の傷の痛みでその場にうずくまってしまう。どうにかして小舟から
降りて、その場から去ろうとするが、痛みで歩くこともできなかった。心
配するチャコに笑顔で応えるアリサ。事情を察したテツヤとチャコはアリ
サを２人の“アジト”へ連れて行くことにする。休める場所を得られたア
リサは２人に感謝し、テツヤとチャコは、アリサのことは秘密にすると約
束をする。２人が去った後、左わき腹の傷を治療するアリサ。治療を終え
た彼女はしばしの眠りにつくのだった。

だが、ベスターの追跡は続いていた。ヘリで銃撃戦が行われた川原へと
向かった彼はアリサの血痕を見つける。ボートで川に逃れたと察したベ
スターはヘリで川を下った。はたして、アリサが乗ったボートが岸に上が
っているのを見つける。ベスターは周囲を捜索するよう、部下に指示をす
る。

・チャコの「ホッペにチュウしていいのは郷ひろみだけや！」のセリフが時
代を感じさせます。今ならやはりジャニーズ系でしょうか。

・アリサは左わき腹の傷を治療しているが、右肩はかすり傷だったのか、治
療はしていないようだ。