STAX レストア方法
ネットワーク
私が扱った機種で使用されていたのものは、基本的には次の二種類です。
上がESS−3A、下がELS−6Aのもので、ESSシリーズでは上のものが使用されているようです。
基板に抵抗が取り付けられていて、その下にはトランスがあり、蝋漬けになっています。


上の配線が、TW・SQ・WOの各ユニットへのもので、それぞれ二本づつあります。

下側か入力側で、結線方法によってハイインピーダンスにも対応しています。


下の配線が、TW・SQ・WOの各ユニットへのもので、それぞれ二本づつあります。

右側か入力で、端子はなく、巻線がそのまま出されています。結線方法によってハイインピーダンスにも対応しています。

電気的には上のものと同じだとしても、小型の抵抗を多く使用した方が音質的に有利なのでしょうか。 それとも特殊な抵抗値を精密に出すためなのでしょうか。


ネットワークは、抵抗とトランスのみで構成されていますので、これが故障する確率は低いと言えると思います。 故障の原因として考えられるのは抵抗の経年劣化等による抵抗値の変化と断線くらいですので、交換で対応できます。
最悪を考えますと、過大入力による二次側巻線の焼損断線というのが有り得ます。理屈の上では巻き直しをすればいいのですが、金に糸目を付けなければ請け負ってくれるところはあるでしょうが、いくらかかるのか想像もつきません。 同じモデルが何とか入手できたとすると、それならそちらを使えば良い訳ですので、片チャンネルだけとかトランスだけとかを入手できる僥倖に巡りあわない限り、まず修理はできないと思います。
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