○食事について○
リクガメを健康に飼育する上で重要な要素の1つとして、まず給餌の
ことが挙げられます。うちでは、飼育個体がみな幼いので、食事を
与える回数を朝夕２回にしています。幼い個体は、１度に沢山食べ
られないですし、野性下では移動しながら少しずつ食べているよう
ですから、かえっていいのではないかなどと思っております。とは
いうものの、多くの飼育者が１日１回になさっているようですから
カメの成長に合わせて見直す予定でおります。さて、実際に与えて
いる食事の内容ですが、うちでは種の異なる三匹のカメを飼育して
いますので、それぞれ嗜好が違って苦労してますが、好んで食べて
くれるものを中心に概ね同じ物を分量を変えて与えています。野草
がある時は、タンポポ、クローバー、カラスノエンドウなどを中心
に手に入るものを与えます。クローバーは三匹とも良く食べるので
プランターで栽培していて通年与えられる状態です。ヒョウモンの
ボビー用に早生ライグラスもこの春から栽培を始めました。近くの
ショップで「リクガメの牧草」としてタネが売っていたので試しに
育てて与えたところ結構食べるので有難いです。地中海系はこれら
イネ科の植物を嫌うとの情報がありますが、ギリシャのアンディー
は少しなら食べます。市販の葉野菜は小松菜、チンゲン菜を中心に
モロヘイヤ、サニーレタスなども与えています。たまに与えるもの
としては、茹ニンジン、茹ブロッコリー、オクラ、イチゴ、リンゴ
などがあります。食欲が落ち気味の時かなり有効です。リクガメ用
の配合飼料も喜んで食べるのですが、あくまで、緊急用としており
ます。食事を与える際は、葉ものは刻んだりせずそのまま、カルシ
ウム剤などのサプリメントを少量振りかけてやっています。鶏卵の
殻や小鳥用の塩土、ミネラルズブロックなどケージに入れてあるの
ですが、うちの子たちは齧ってくれません。ミネラル分を自分達で
補給してくれると楽なんですけど。どのカメも成長期なので、特に
カルシウムが不足しがちなだけに、たっぷり与えたいと思います。
○日光浴について○
リクガメを健康に飼育するためには、やはり日光浴は欠かせません。
日光浴することによって、カメは体温を上げたり、体内に取り込んだ
カルシウムを骨にするためのビタミンを作ったりしています。詳細は
「Ｌｉｎｋ」のページでご紹介させて頂いておりますサイトを訪ねて
下さい。うちでは、基本的にケージ飼育ですが、可能な限りベランダ
に放し直射日光を浴びさせています。妻の理解と協力があってこその
ことなのですが、ベランダに出してやると非常に活動的になります。
落下事故防止、日陰を作るため、また、食糧自給のために手摺沿いに
プランターを並べています。それから、暑い日には水入れを置いて、
カメが飲みたい時に勝手に飲めるようにします。あまり水を飲まない
と言われているヒョウモンのボビーもよく飲んでいます。心配なのは
カラスなど大型の鳥に連れ去られることと、日向で転倒することです。
幸いにもうちの近所にはカラスが少なく、あまり目にしません。防鳥
ネットやヨシズを張るなどすればいいのでしょうが、現時点では必要
ないと判断しています。転倒の方は時々目撃します。プランターから
垂れ下がったクローバーの葉を食べたくて、プランターに前脚をかけ
伸び上がって「パン食い競争」のような格好になった時が一番危険で
バランスを崩してひっくりかえります。見てると面白いのですが、留
守にしている時こうなったらと思うと心配で、長時間留守にする時は
飼育ゲージに戻します。夏期限定のベランダ放し飼いは無理なのか？
○温浴について○
リクガメに、排泄を促したり、水を飲ませたり、汚れを落としたりする
ために、温浴を行います。温浴の方法・頻度など諸説ありますが、うち
では、３〜４日に１回、洗面器に３５〜３６度のぬるま湯を入れ、一匹
ずつ行っています。浸けておく時間は長くて１０分（お湯が冷めるので）
暴れだしたり、排泄が確認されたら終了としています。終わったらすぐ
水分を拭き取り湯冷めさせないようにします。うちでは体重測定も同時
に行います。飼育を始めた頃は、このあと甲羅の保護クリームをぬって
いましたが、今は使っていません。スキンシップになるからとも思って
やっていましたが、成長期のカメにはよくないとの情報があり、実際に
うちのカメ、特に最初の個体であるアンディーの甲羅の継ぎ目が歪んで
成長してしまっています。気をつけて薄くのばして塗っていたにもかか
わらず甲羅に異状が出たので、現在使用している方は中止した方がいい
と思います。クリームを塗ったことが原因かどうかは判りませんが。
