飼 育 環 境

ここでは、我が家における飼育環境を簡単にご紹介させていただきます。



●飼育ケージ●

ガラス温室

園芸用のガラス温室です。サイズは、幅90センチ、奥行45センチ、
高さ150センチ程度です。リクガメは他の爬虫類(ヘビ、トカゲ類)
のように樹に登ったりするわけではないので、これほど高さは必要
ないのですが、上下2段に分けて(木製のパレットを自作して上段の
飼育スペースを確保)2頭飼育できます。(付属の棚板は4段分あり
    ますが、吊下げ式の蛍光灯を使用すると上下のスペースが足りません)
また、全面ガラスの違い引き戸になっているので、観察しやすい上に
換気や温度調節するのに好都合です。ただし、冬の厳寒期は、保温に
かなり費用がかかりますし、湿度をキープするのが大変です。本当は
部屋で放し飼いにしたいのですが、賃貸マンション住まいですし、
子供たちも幼いので、時期が来るまではケージ飼育でいこうと考え
ております。春から秋までの天気の良い日はベランダで放し飼いです。


爬虫類飼育専用水槽

爬虫類飼育専用水槽のレプロ600です。鑑賞魚用60センチ水槽と
同サイズですが、前面のガラスが違い引き戸になっていて世話し易く
換気の面でも優れています。ただ、その分割高で、しかもカメが成長
すれば、より大きなものに交換しなければなりません。やはり、放し
飼いに移行するまでの一時的な使用となりそうです。現在ヘルマンの
アーミーとギリシャのラッキーを、それぞれの水槽に分けて飼育中。


自作木製ケージ

自作木製ケージです。ヒョウモンのボビーが大きくなってガラス温室の
        スペースでは狭くなってしまったので自作にチャレンジしてみました。
        サイズは幅120センチ×奥行60センチ×高さ45センチあります。
        木製は保温、保湿の面で優れていますので、皆様も是非・・・・・・!



●照明器具●

基本照明に爬虫類飼育専用蛍光灯(フルスペクトルライトと呼ばれる
紫外線の出る蛍光灯)を使用し、ホットスポット(カメが体温を上昇
させるための場所)用にレフ球40ワットを使用しています。最初は
爬虫類飼育専用のスポットライトを使っていましたが、普通のレフ球
と比較してかなり高価で、その割に特別なにか目に見えて効果がある
ようにも感じられなかったので、やめました。ほかに、冬期や天気が
悪く日光浴させられない日が続く時は爬虫類飼育用として開発された
メタルハライドランプ(サンライトRex70・サンビームRex35)
を限定的に使用しています。特長としては、ランプの寿命が長く消費
電力が比較的少ないこととあいまって、導入してしまえば経済的だと
いうことと、なんといっても、その圧倒的な明るさと紫外線量が挙げ
られます。日常的に使用しないのは、そのランプ特性として、電源の
供給が安定していないといけないことと、点灯させたものを消灯した
場合、再点灯させるまでに20〜30分もの時間を要すため、サーモ
スタットに接続して使用できないということが理由です。また、その
明るさと紫外線量が、リクガメにとって安全かどうかわからないので
ケージ飼育で至近距離からの照射になる以上不安なこともあります。


爬虫類飼育専用ランプ



●保温器具●

夏場(梅雨明けから秋口まで)は必要ないかと思いますが、まずは夜間
の保温球です。うちでは、爬虫類飼育専用のナイトスポットと呼ばれる
紫色に発光する40ワットのランプを使用しています。暗い中では割と
明るく見えますが、爬虫類の目には明るく映らないとのことです。また
ランプ点灯中は、表面が非常に高温になっていますので誤って触れない
ように注意しましょう。一瞬でも触れると必ず火傷します。それから、
リクガメをお腹の方から暖めるフィルムヒーターです。うちではシェル
ターの下に敷いています。リクガメの大きさや種類によってはかなりの
量のオシッコをしますので、防水タイプのものを選びたいところです。





●床 材●

床材については、それぞれの飼育者が悩みながらも色々な意見をお持ち
だと思います。これが絶対と言えるものがないので私も試行錯誤の段階
ですが、今までの経緯をご紹介いたします。まず初めに使用したのは、
デザートブレンドという胡桃の殻を1ミリ角くらいに細かく砕いた専用
床材でした。これは、ギリシャのアンディーといっしょに買った、リク
ガメ飼育セットに付属されていたもので、自分の意思で選んだものでは
ありませんでした。独特の香りはあるものの吸水性も良く、何より天然
素材でカメが食べてしまったとしても安心で、かなり優れたものだとは
思います。だだ、2ヶ月ほど経つと微粉末が目立つようになり、交換の
時期と判断しました。頻繁に交換すればよいことなのですが、結構高い
ので経済的に余裕のある方にはいいかもしれません。勿論、匂いに敏感
な個体には向きませんが。次に、ホームセンターで売っていた猫砂の様
な床材を試しました。初めから微粉末が混ざり、水分を吸い込むと固ま
るようで、ダマができていました。これが、カメの体内で起こったらと
心配になり、すぐに使用を中止しました。価格は安かったですが、カメ
の健康が一番大切ですので固まる性質を早く気付けて良かったと思って
います。次に試したのが、カルシサンドという名の専用床材です。その
名の通り、カルシウム100パーセントで適度にカメの体内に入れば、
カルシウムの補給になると思って採用しました。しかも、数種類の色が
用意されており、ケージのレイアウトを楽しめると言うオマケ付です。
それはさておき、使ってみて気付いたのは、水分の吸収が非常に悪いと
いうことです。排泄されたオシッコが床材の表面に長時間残っており、
臭いがきつい、カメが歩き回れば腹甲に床材がびっしり着いてしまう、
といった具合でした。導入時に危惧していた、カメの顔周辺に床材が
付着することによるカメへのストレスは、特に問題なさそうです。特に
ヘルマンのアーミーにとっては、砂を掘って窪みを作り、そこで寝たり
して結構お気に入りの様子。それでも、水分を吸収してくれない床材は
リクガメ飼育においては不都合なので、違うものを検討するべきと思っ
ています。最後に、ガラス温室限定で試験的に導入した床材をご紹介
します。温室はギリシャのアンディーのケージとして使用しているの
ですが、成長に伴いオシッコの量が増えたので犬猫用のペットシーツを
敷いた上に樹脂製の格子状のスノコ(30センチ角の人工芝のケバケバ
のないもの。繋ぎ合わせて使えるタイプ)を置いてみました。尿や尿酸
は流れ落ちてペットシーツにすぐ吸収され臭いも出ずらいようです。
また、カメが歩く際も滑らないのでかなり良さそうです。もう少しだけ
様子を見て、良さそうであれば梅雨も近いので湿気に弱く排泄量も多い
ヒョウモンのボビーのケージにも導入したいと思っています。





●日常のケア●




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