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書評・読者の声

「佐藤泰志作品集」           
佐藤泰志/著

「東京新聞」2007年11月24日・掲載記事より 「毎日新聞」11月26日 川村湊氏「文芸時評」より


「読売新聞」2007年11月13日・掲載記事より 「朝日新聞」2007年11月18日・掲載記事より

「北海道新聞・2007109日」掲載記事より




「朝日新聞・20071025日・加藤典洋氏<文芸時評>」掲載記事
より



在日朝鮮人問題の起源
文京洙/著

(「日本経済新聞・200748日」掲載記事より)

 近代以降の日本社会は在日朝鮮人の存在をどうとらえ、その中で彼ら自身の意識はどう変化してきたのか。幕末・明治期の日本人の朝鮮観の変化に始まり、一九一〇年代後半からの移民急増期、戦後の高度成長期を経て八〇年代後半以降の現代までを検証する。
 著者は在日二世の立命館大教授。各種の記録や在日の作家による小説に加え、著者の体験に根ざした記述もあり、在日コリアンの精神史としても読める。韓流ブームの背景など最近の話題にも触れている。



「凍える口 金鶴泳作品集T」
「土の悲しみ 金鶴泳作品集U」の紹介記事


       

●読売新聞(2006年8月19日付・夕刊)
  執筆は(待)のペンネームの待田晋哉記者


●朝日新聞(2006年10月4日付・夕刊)
  執筆は白石明彦記者


お二人はともにシンポジウム「今、金鶴泳文学をめぐって」にご参加いただきました。
それぞれにすばらしい紹介文を執筆されています。ぜひご覧ください。

●日本経済新聞(2006年9月24日付)
  「群像」2006年10月号〔創刊六十周年号〕に坂上弘さんが、金鶴泳が登場する『薄暮』というタイトルの短編小説を寄稿されています。その紹介文も掲載いたします。


 


ポッカリあいた心の穴を少しずつ埋めてゆくんだ
加藤典洋/著

(東京新聞5月5日読書欄より)

 最近のエッセー、評論などを収録した本書のタイトルは、昨年9月11日以降の感覚を示すものとして、フィッシュマンズという解散したバンドの歌詞から取られている。
 著者は、埋めてゆくために日常を生きることを尊重する姿勢が何よりも大事なのではないか、と問い かける。日本とは、日本人 とは何か、そしていま日本ではどう生きるべきなのかについて、静かに語る。



ペンと剣
エドワード・サイード著  中野真紀子訳

(生活クラブ事業連合発行<本の花束>2001年12月号より 一部抜粋)

< いま、耳を傾けるべき「理性の声」--「パレスチナ問題」への人間的想像力を育てるために >
評者:徐京植(作家)
 「オリエンタリズム」(平凡社)や「文化と帝国主義」(全二巻、みすず書房)などの大著で知られるエドワード・サイードは、現代世界における知的巨人の一人といえる。彼は1935年、エルサレムに生まれたパレスチナ人だが、米国籍をもつ裕福な父の下で比較的恵まれて育ち、直接の難民体験をもたない。それでも彼はパレスチナ民衆の苦難に深く共感し、自らをその一員ととらえてきた。パキスタン出身の政治学者イクバール・アフマドは、本書「ペンと剣」に寄せた序文で、サイードを次のように評している
 「彼の知的活動を支えている動機は、記憶、抑圧された側の物語(ナラティブ)、そして、支配的な神話や視点が対立する視点(カウンターポイント)を抜きにそのまま歴史となることを断じて許さないという決意です」
 (中略)
 本書は「パレスチナ問題」の現在を理解するための必読文献といえる。
 だが、本書の価値はそれにとどまるものではない。最良の聞き手を得たサイードの語りは豊富なエピソードをまじえつつ、自らの学問や生き方そのものにまで広がってゆく。真摯かつ辛辣、ユーモアにあふれ、ときにペーソスさえ漂わせる。それ自体が「抑圧された側の物語」の実践であり、「支配的な神話」に抗する「対立の視点」の提示なのである。


(リテレール別冊「ことし読む本」一押しガイド99より)

 かの「オリエンタリズム」の著者サイードの「人となり」を伝えることが、本書の聞き手バーサミアンの何よりの目的であった。そしてそのことについて、彼は充分成功している。
 サイードはエルサレムに「ある種の普遍性がある」と言い切る。その一方で、パレスチナの特殊性ー「抑圧されたもの=ユダヤ人」による抑圧ーを忘れはしない。オスロ合意以降のアラファトを徹底的に批判しながら、「PLOは離散体験(ディアスポラ)の産物なのです」と主張するサイード、その肉声(人となり)にこそ、ひょっとしたら民主主義の可能性が残されているのかもしれない。




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