好評発売中 
「ナショナル・アイデンティティとジェンダー
                   漱石・文学・近代

「模倣と反復の〈近代〉を超えて」
「国民文学」から「在日文学」まで

朴裕河:著
四六判ハードカバー・452頁
定価3150円(税込)


「漱石」への透徹した批判と、柳宗悦の植民地認識、「親日文学」「在日文学」「アパッチ小説」の解読をとおして、ナショナル・アイデンティティの強者主義と男性原理を明らかにする、〈近代〉への先鋭な考察。
日韓のナショナリズム分析で注目の著者初の本格的論考


[著者紹介]
朴裕河(パク・ユーハ)
1957年、韓国ソウル生まれ。早稲田大学博士課程修了。現在、韓国・世宗大学人文科学大学副教授。著書に『反日ナショナリズムを超えて』(安宇植訳、河出書房新社、2005年)、『和解のために』(佐藤久訳、平凡社、2006年)などがある。


 
「在日朝鮮人問題の起源」 
好評発売中
文京洙:著
四六判ハードカバー 290頁 定価2625円(税込)

1920年代に始まる日本への渡航から、敗戦戦後のGHQ占領下、50年代、高度経済成長期、80年代後半以降の現在の各時期における、在日朝鮮人社会の経験をたどり直し「在日朝鮮人」という存在の意義を現在に提示する。
本書は、もうひとつの日本近・現代史であり、新しい在日論である。

[目次抜粋]
 プロローグ 戦後60年と在日朝鮮人
 第一章 歴史のなかで
  「日本国民」の誕生と朝鮮への眼差し
  在日朝鮮人の形成とコミュニティ
 第二章 在日朝鮮人にとっての戦後
  アメリカの占領統治と在日朝鮮人
  国籍と参政権
  日本共産党と在日朝鮮人
 第三章 戦後世界の変容と在日朝鮮人
  戦後の日韓関係と相互認識
  高度経済成長下の在日朝鮮人
  グローバリゼーション
 附 章 在日論の脈略・在日論の脈略・在日朝鮮人にとっての「国民国家」
  転換期の世界と在日朝鮮人
  竹田青嗣『〈在日〉という根拠』について
  済州島通信
 エピローグ

土の悲しみ



「土の悲しみ 金鶴泳作品集U」

四六判ハードカバー・736ページ・定価3675円(税込)

「凍える口 金鶴泳作品集」から2年。待望の続編作品集。

〈在日〉であることの場所で人間の文学を求め続けた作家の作品集完結。
単行本未収録作品とエッセイ・書評から、遺稿「土の悲しみ」までを収録し、
金鶴泳文学の魅力に触れる格好の書。

〔追悼・論考として〕
竹田青嗣氏…「苦しみの由来」

有馬弘純氏…「金鶴泳のこと」
朴裕河氏……「暴力としてのナショナル・アイデンティティ」を併録。
折込付録……竹田青嗣氏「金鶴泳作品について」

〔収録作品〕
小説…緩衝溶液・遊離層・まなざしの壁・弾性限界・錯迷・仮面・あぶら蝉・月食・剥離・空白の人・土の悲しみ
その他…エッセイ18本と書評4本、および習作と小品作品3本を含む。

※「凍える口 金鶴泳作品集」については、こちらをご覧ください
アン・ディクソン氏来日記念出版!

Difficult Conversataions
アサーティブネスに学ぶ対等なコミュニケーション


「それでも話し始めよう」

アン・ディクソン著 アサーティブジャパン監訳・監修

2006年1月30刊行 1,890円(税込み)

<本書の内容>
2006年1月末のアン・ディクソン氏来日にあわせて翻訳・刊行の最新刊です。
この本では、難しい課題について二人が向き合って話し合うときに生まれる「力関係」について、真正面から取り上げています。社会的・個人的力関係にふりまわされることなく、また人間関係を壊すことなく、難しい課題について率直に対等に、思いやりを持ってコミュニケーションにするにはどうしたらいいのか。本書は豊富な事例でを交えながら、その理論と実践を提供します。

アンディクソン氏 来日講演の様子はこちら

「それでも話し始めよう」の刊行によせて、アン・ディクソン氏から日本の皆さんへのメッセージ

 1992年、私が初めて日本へ行き、日本の女性たちと様々なことを語り合いました。そして、イギリスと日本という、明らかに文化の違う二つの社会で、私がこれまで語ってきたことが二つの社会で共感を持って受け入れられてきたという事実に驚いています。どちらの国でも、私たちは『ノー』と言ったり、明確な要求を出したり、あるいは自分の気持ち素直に表現することに、難しさを感じているということです。

 この度、日本で翻訳され、刊行される「それでも話し始めようーアサーティブネスに学ぶ対等なコミュニケーションー」では、難しい課題について二人が向き合って話し合う時に生まれる、力関係について詳細に見ていきます。

 ・相手を批判する
 ・自分が居心地悪いと感じている状況についてきちんと話す
 ・相手がどう思うか心配してなかなか持ち出せないでいた話題を持ち出す
 ・職場の上下関係を上手に対処する
 ・誰かの態度についてコメントする
 ・愛する人と繊細な話題について話し合う

 そうしたことを話し合うと時に、私たちはいとも簡単に議論になったりけんかになったりします。

 言いづらいことを話そうとすると、その不安感から、私たちは相手を攻撃したり、反対に言葉を濁してしまいます。

 本書では、専門的、社会的、個人的な様々な場面を取り上げながら、いくつかの基本的な対話のルールをご紹介していきます。このような基本的な対話のルールを学び実践するうちに、相手に対して攻撃的になったり、相手の攻撃的な態度を引きだしたりすることなく、自信をもって話しをすることができるようになるでしょう。明確さと相手への思いやりでもって、人間関係を壊すことなく率直な態度で、難しい課題にチャレンジすることができるようになるでしょう。

 日本で本書が翻訳されることを、大変嬉しく思っています。本書が十分に日本の皆様に活用されることを望んでいます。

アン・ディクソン
2005年11月


■アン・ディクソン氏プロフィール
アン・ディクソン氏は、1980年代初めに、イギリス国内で65万部を超えるベストセラーとなった『A Woman in Your Own Right』(邦題『第四の生き方』(つげ書房新社)の著者であり、ヨーロッパにおけるアサーティブネスの第一人者です。フリーランスの心理学者、女性の自己開発、アサーティブトレーニングに関する、世界で最も権威あるトレーナーの一人でもあります。これまで25年以上にわたり、世界各地で講演会やトレーニングを実施してきました。最初の来日は1992年、今回は2度目の来日となります。  



クレインの本は全国の書店にてお求めいただけます
クレインの本についてのお問い合わせご連絡は、下記までどうぞ
crane@mx10.ttcn.ne.jp



新刊案内リスト

図書出版クレイン 
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-32-9-504
TEL 0422(28)7780  FAX 0422(28)7781 
メールでのお問い合わせ、本のご注文は crane@mx10.ttcn.ne.jp


Copyright 2006 crane. All rights reserved.