第壱章 桜咲く春4月
1963年(昭和38年)3月 山口県熊毛郡の
県立熊毛南高校卒業未定のまま(数学・物理がなんと再履修!だったのだ)、
明治大学法学部の入学試験に見事合格した。
数学、物理再履修とはいえ、国語の力は県下一(模擬テストで一番だったんじゃー)。
英語だって捨てたもんじゃなかったし、歴史に関しては、一家言あったんだからね・・・
ま、国立は無理だったろうけど、私立なら試験は英語、国語、社会だもの。
「先生、明治にとおったよ! はぁ、追試せんでも数学の単位くれるじゃろぅ」
「おぅ、とおったか。そりゃぁ、えかった。ほいじゃが、それと、こりゃぁべつじゃけえの。
数学の単位も、ちゃんと試験にとおらんかったら、やるわけにゃいかんど。
そのときゃぁ、9月まで学校にかよわんにゃぁいけん。明治は東京じゃけえの。
まぁ、高校と大学と一緒にかようたらええじゃなぁか」
数学も、物理も再履修者がかなりいて、追試験をやってくれた。
一緒に試験を受けた友人たちの解答用紙のおかげで、物理も数学も無事追試に合格した。
先生も大目に見てくれたんだ・・・。
明治大学がとても近い存在になった。
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