最近呑んだ吟醸酒について
   
      

 

2005年4−6月分                     

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  これからの話は消費者(飲み手)という立場で書いていきます。評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思います。 よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。
 

   ◆月に一度の例会とイレギラーで飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への判断基準を書きます。 
 A;味、B;香り、C;コストパフォーマンス、D;総合評価を、各5点評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表します。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてしまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。 
 私の独断と偏見なしで評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間違ってはいないと思います。

 >>ここで飲まれている吟醸酒の購入元をお知りになりたい方は、メールをいただければ、早い時期(忘れない内)なら、販売店をご紹介 できます。<<
 


 

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イイお酒を、イイ友と、イイ肴と、イイ会話で月1回楽しむ会です。◇

次月例会予告 2005年 7月30日(土)です


 2005年 6月25日(土)

1.清水酒造(埼玉県騎西町)  純米  「亀甲 花菱」  生原酒無濾過 
原料米;−、 精米歩合;60%   【アルコール分】17〜18度   1.8L  \2,625 (税込)
A;味4、B;香り3+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4
E寸評;濃厚な旨味があるが、もたつきキレ悪く、純米の欠点が出てしまった。

 

 

2.田中屋酒造店(長野県飯山市)  特別純米  「水尾(みずお)」  
原料米;金紋錦、 精米歩合;59%   【アルコール分】15〜16度   1.8L  \2,700 (税込)
A;味4、B;香り3+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4
E寸評;味わい柔らかく肴を選ばず、淡く自己を主張せず、飲み手を飽きさせない。

 

3.日の丸醸造(秋田県増田町)  純米吟醸  「十文字」  生詰原酒
原料米;山田錦+美山錦、 精米歩合;山田錦50%・美山錦55%   【アルコール分】17〜18度   1.8L  \3,000 (税込)
A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+
E寸評;柔らかく飲み手を選ばない。香きつくなく、安心して呑め、肴も選ばない。冷ややかに透き通った淡麗さが良い。

 

4.佐久の花酒造(長野県佐久市)  大吟醸  「佐久の花」  生
原料米;山田錦、 精米歩合;45%   【アルコール分】16〜17度   1.8L  \3,470 (税込)
A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+
E寸評; いつものように佐久の花独特の強い香をまき散らしています。素晴らしい吟醸香なのですが、あまりにも強すぎると、同じエレベータの中に香水美女と居られなくなるような、辛さがあります。2度目から、飲めばすぐに佐久の花と分かる香り吟醸酒です。

 

5.高橋庄作(福島県会津若松市)  純米吟醸  「会津娘 雄町」  生酒
原料米;雄町、 精米歩合;50%   【アルコール分】16〜17度  【日本酒度】0〜+3  【酸度】1.4〜1.6 1.8L  \4,095 (税込)
A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+
E寸評;濃厚美味。吟醸酒の奥の深さを実感する。雄町の旨さ、味わいが、充分に出ている。会津娘と言うよりも、女盛りの素敵な美女です。

 

6.須藤本家(茨城県友部町)  純米吟醸  「山桜桃(ゆすら)」  生酒
原料米;−、 精米歩合;50%   【アルコール分】15〜16度   1.8L  \4,305 (税込)
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価5
E寸評;伝統古法本仕込。 旨さがイッパイ詰まっているが、淡く優しく飲み手を安心させる飲み口です。2度、3度とのお付き合いで、それはよそ行きの顔で、中身は濃厚な味わい、フルーティーな甘い香りと、戻り香がバランス良く酒の旨味を押し上げている。

 

 


 2005年5月28日(土)

1.三和酒造(静岡市清水西久保)  純米吟醸  「臥龍梅」  袋吊り生
原料米;山田錦、 精米歩合;55%   【アルコール分】16〜17度  【日本酒度】+6 【酸度】1.5   1.8L  \3,000 (税込)
A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評;そこには楚々と寄り添う美女が居た。品性良く軽い酸味が文句なしに口中を通過する。味わいは、優しく至福への時を誘う。

 

 

 

 

2.大和川酒造店(県喜多方市)  純米大吟醸  「すえながく」  生
原料米;麹米・山田錦、掛米・雄町、 精米歩合;50%   【アルコール分】16〜17度  【日本酒度】+1 【酵母】1401系   1.8L  \3,000 (税込)
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;杜氏、白澤芳秀。このお酒は新潟県出身のアウトローの地酒職人 白澤芳秀氏(41歳)が酒質設計から造り、販売までの一切の責任を負うという条件の下、大和川酒造店様の機械設備をお借りし、1本ずつ仕込んだ入魂の作がこの「すえながく純米大吟醸」です。白澤氏は一般の杜氏さんのような常勤ではないため、白澤氏自身のすべてをかけてこのお酒を造りました。(酒販店談)
 崖っぷちで造られた酒であるが、旨い旨いで飲み過ぎてしまうのが欠点。爽やか、味わい深く、丸く柔らか、純米でありながら、吟醸のようなキレは素晴らしい。ふくらみ、余韻が素敵な美女とのお付き合いに、心が震えます。 白澤芳秀杜氏に感謝。
 

3.富士高砂酒造(静岡市富士宮市)  純米吟醸  「高砂」  無濾過生
原料米;山田錦、 精米歩合;55%   【アルコール分】17〜18度    1.8L  \3,150 (税込)
A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評;旨いウマイで欠点を探せない。雑味が無く、五味がバランスしている。品良く軽く、旨味の乗った酸味が次の一杯を誘う。

 

4.富士高砂酒造(静岡市富士宮市)  純米吟醸  「高砂 備前雄町」  生
原料米;雄町、 精米歩合;50%   【アルコール分】16〜17度  【日本酒度】+5.5 【酸度】1.25  1.8L  \3,360 (税込)
A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評;上記高砂と姉妹関係にあり、味わいは似通っているが、雄町の美味さが立っている。硬さがあるがそれも個性。

 

5.八百新酒造(山口県岩国市)  純米吟醸  「雁木」  無濾過生原酒
原料米;山田錦、 精米歩合;55%   【アルコール分】16〜17.5度  1.8L  \3,410 (税込)
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;旨味充分、まぶしいほど光り輝いている、絶頂期の女性のようです。品良く、雑味無く、ふくらみ、余韻が抜群で、これぞ、吟醸酒と言うところでしょう。


 

6.神沢川酒造場(静岡県由比町)  純米大吟醸  「正雪 雄町うすにごり」  生酒
原料米;備前雄町、 精米歩合;45%   【アルコール分】15〜16度  【日本酒度】+3 【酸度】1.3   1.8L  \4,200 (税込)
A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+
E寸評;淡く白濁して霞のごとく、味わい深くまろやか。雄町の重さが気にかかる。しかし、旨い。

 

■今回は全て純米、生酒です。春の青草のように爽やかで、香り高く、喉ごしと、その余韻が素晴らしい生酒達です。かつ、純米酒でありながら、その欠点とされた香り少なく、キレの悪さはどの酒にも見当たりません。この数年で格段に醸造技術が上達したのでしょう。これならばアルコールで香りを引き出している、吟醸酒をあえて応援する事もなくなってきます。

 ただこれは、この酒屋さんの品揃えレベルの高さであって、日本酒全ての平均値で無い事だけはご理解いただきたいと思っています。この5月に日本酒、鑑評会で発表され、金賞受賞の酒達を見ても分かるように、いまだ、吟醸酒が大部分です。それが日本酒の平均値で、ここに列挙された純米酒達とは違います。

 今回呑んだ吟醸酒達の評価も全て”5”を付けても良かったのですか、あえて差を付けました。


2005年4月30日(土)

1.大澤酒造(長野県望月町)  吟醸  「明鏡止水」  生
原料米;美山錦、 精米歩合;−%   【アルコール分】16〜17度  【日本酒度】+4 【酸度】1.4   1.8L  \2,600 (税込)
A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評; この値段で何処に不足があるのでしょう。香り高く味わい深く、品性高く、旨味充分。晩酌酒として呑むならこれ以上の酒はない。料理にも決して負けませんが、料理を引き立て、酒も生かして、豊かな晩餐になるでしょう。
 

 

2.瀧自慢酒造(三重県名張市)  本醸造 「伊賀 山田錦」 
原料米;伊賀山田錦  精米歩合;60% 【アルコール分】15〜16度  【日本酒度】+4 【酸度】1.4  1.8L 2,205円(税込)
A;味3+、B;香り3+、C;コストパフォーマンス3+、D;総合評価3+
E寸評; 香り乏しく、渋味多く、雑味があって品性よくない。瀧自慢にしては不肖の息子を育てたようです。いつもの「瀧自慢」の大きなラベル兄弟ではないのが、蔵元でも差別している由縁でしょう。山田錦の大きな文字が泣いている。燗をしても味上がりがしない。
 

 

3.北川本家(京都市伏見区)  純米吟醸 「乾風(あなぜ)」 
原料米;備前雄町  精米歩合;49% 【アルコール分】16〜17度  【日本酒度】+5 【酸度】1.8  1.8L 3,045円(税込)
A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;柔らかくほんのりと香り立ち、味わい深い。なんて素直な安心してゆっくりお手合わせが出来る美女なのでしょう。雄町らしい厚みがある美酒。
 あなぜとは:
冬、北西から吹く季節風のことで、北川本家さんの蔵の乾蔵(イヌイグラ=北西の蔵)からとって乾風としたそうです。

 

4.安本酒造(福井市安原町)  大吟醸 「白岳仙(はくがくせん)」  中取取り
原料米;山田錦  精米歩合;40% 【アルコール分】15〜16度   1.8L 5,089円(税込)
A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+
E寸評;この価格帯で比べるといま一歩の感がする。しかし、柔らかく素直にお付き合いが出来る。バランス良く、爽やか。
 

 

5.中田酒造(倉敷市呼松)  純米吟醸 「歓びの泉」 袋吊り
原料米;雄町  精米歩合;55% 【アルコール分】16〜17度    1.8L 3,885(税込)
A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+
E寸評; 濃縮された味が濃すぎるくらい、骨太のがっしりした味わい。酸味がきつく、夏を越すと垢抜けして芳醇な女盛りになって帰ってくるでしょう。そんな予感を感じさせる雄町の美酒。
 

 

6.磯自慢酒造(静岡県焼津市)  大吟醸 「水響華(すいきょうか)」 
原料米;山田錦  精米歩合;50% 【アルコール分】16〜17度  【日本酒度】+5〜7 【酸度】1.2  1.8L 5,407(税込)
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;五味が混然と一体化し、米のエキスが酒の中で踊る。天上の美酒が地上に降りてきた佳酒。酒の神に感謝。杜氏さんに感謝。蔵元に感謝。
 

 

 


 

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