最近呑んだ吟醸酒について
   

 

 

2020年7−9月分

 

   

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  これからの話は消費者(飲み手)という立場で書いていきます。評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。と言う事は、売りたいための宣伝はしませんし、太鼓持ちのような感想も書きません。また、音楽とか味覚とかいう物は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思います。

 よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。 
  

◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か、皆様への判断基準を書きます。

 A;味、B;香り、C;コストパフォーマンス、D;総合評価を、各5点評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表します。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてしまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。 

 私の独断と偏見なしで評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間違ってはいないと思います。

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◇イイお酒を、イイ友と、イイ肴と、イイ会話で月1回楽しむ会です。◇

 


2020年次回10月例会は、31日(土)です。

 

 

 

 


 

 

 

2020年9月26日(土)例会


 

1.相原酒造(広島県呉市)  純米大吟醸  「雨後の月」 
原料米;岡山朝日米、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16度  1.8L \3,300
 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5

E寸評;岡山県産米「朝日」は、1908〜09年頃に京都で発見された後(当時の品種名は「日ノ出」」)、1925年に岡山県の奨励品種として採用されました。コシヒカリやササニシキの祖先にあたり、品種改良されていない希少な在来品種。かつては「西の朝日」「東の亀の尾」と言われ、美味しい食米の代名詞となりました。大粒で、ふくよかなあっさりとした味。余分な粘りがなく、ぱらりとほぐれる食感。冷めても美味しく、寿司米としても名高い一方、酒造適性にも優れている。

 濃厚で、上質な酸味が豊かで、その酸味が旨味を引き出して、旨味をバランスをさせている。こんなに旨味を引き出している酸味に出会ったことは無かった。



2.船頭酒造場(高知県芸西村)  純米大吟醸  「しらぎく土佐」 
原料米;岡山朝日米、 精米歩合;50%  【アルコール分】 15〜16度  1.8L \3,300
 A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5

E寸評;これも上記岡山県産米「朝日」を使用。良く似た味わいですが、酸味がキツくバランスを崩し旨味を殺す。



3.小林酒造(栃木県小山市)  純米大吟醸  「鳳凰美田」 
原料米;山田錦、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16〜17度  1.8L \3,300
 
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価
E寸評;旨い。美酒は何時飲んでも旨い。味わいバランスして、品性良く、味わいを楽しませる佳酒です。前月にも呑んでいるが、肩肘張らず、旨さを表現し飲み飽きない。



4.丸石醸造(愛知県岡崎市)  純米吟醸  「二兎」 火入れ
原料米;山田錦、 精米歩合;55%  【アルコール分】 16度  1.8L \3,545
 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4

E寸評;味わい薄く酸味のキツさが旨味を殺して、山田錦を使った吟醸酒の旨味を見いだせない。
 蔵元では、二兎追わなければ二兎得られないと言うが、「二兎を追う者は一兎をも得ず」のことわざ通り、中途半端な結果に終わってしまった。



5.車多酒造(石川県白山市)  純米大吟醸  「天狗舞」 
原料米;五百万石乃白、 精米歩合;50%  【アルコール分】 15.5度  1.8L \3,740
 A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+

E寸評;「五百万石乃白」について;大粒の「ひとはな」と吟醸酒向けの「新潟酒72号(越淡麗)」を掛け合わせた県独自の酒米を、山田錦と交配させて生まれた。表面を削っても粒が割れにくく、50%以下に精米した白米を原料とする大吟醸酒の醸造に適している。雑味の原因となるタンパク質の含有率が低く、醸造した日本酒はすっきりとした味わいの上、フルーティーな香りを醸す。稲の丈は山田錦より1割ほど低く、台風などで倒れにくいことも特長。

 味わいザラツキがあって旨味を味わう所まで完成されていない。仕込みが完璧だとすると、酒米の味わいなのか?。


 

 

 


 

 

 

 

2020年8月29日(土)例会


 

1.府中誉酒造(茨城県石岡市)  純米吟醸  「1314・太平海」 原酒
原料米;雄町、 精米歩合;55%  【アルコール分】 13度  1.8L \3,153
 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+
E寸評;酸味が口中で騒ぐが全体の味わいはバランスしている。アルコール度数が低いが味わいに影響していない。



2.玄葉本店(福島県田村市)  純米吟醸  「あぶくま」 無濾過生詰
原料米;山田錦、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16度  1.8L \3,300
 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+
E寸評;平成27年古酒。5年経過した古酒だが冷やした影響なのか、古酒の老成香(ひねか)も無く味わいさわやかで飲み手に負担を掛けない。しかし、酒の温度が室温近く上がってくると、渋みや雑味が暴れ出す。


3.小林酒造(栃木県小山市)  純米大吟醸  「鳳凰美田」 
原料米;山田錦、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16〜17度  1.8L \3,300
 
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;旨い。何時飲んでも旨い。味わいバランスして、品性良く、味わいを楽しませる佳酒です。会では、他の酒がまだ半分も残っているのに、飲みきってしまった。



4.来福酒造(茨城県筑西市)  純米吟醸  「来福」 
原料米;愛山、 精米歩合;50%  【アルコール分】 15度  1.8L \3,410
 
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;濃厚で渋味が若干有るが、その渋味が旨みのアクセントになっている。




5.八百新酒造(山口県岩国市)  純米吟醸  「雁木」 
原料米;雄町、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16度  1.8L \3,630
 
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;香り高く、味わい濃厚で、雄町の味わいを存分に楽します。何時飲んでも、飲み手の期待を裏切らない佳酒。


 

 

 


 

 

2020年7月25日(土)例会


 新型コロナウイルスにより、三密(密閉・密集・緊密)を特に警戒しています。東京都知事の要請もあり、静かに一人飲みをするよりしかたが有りません。会友の皆さんは責任有るポジションにある方が多いので、この時期ですので、残念ながら・・・、

 

 残念ながら、7月の例会は中止とします。

 

 来月にはと思っていますが、コロナウイルスの肺炎は何時終るのか、それだけが気がかりで、終息に向かうことを願っていますが、ワクチンが出来るまでは無理でしょう。で・・・、


 会友の中には保菌者はいませんので、来月は開催を予定しています。−顔が見たい−

 

 

 

 


 

 

 

 

 


 

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