「空」昭和16年4月号に掲載されたる「予想される明日の新鋭機」
 上がAT−27、下が凉風20の想像図である。どちらも胴体内部に発動機を配置した双発戦闘機である。AT−27は「Gus」凉風20には「Omar」と云うコードネームが米軍によって付けられた。(参考:ミリタリーエアクラフト1999.11ただし機体イラストは初出誌による)

 AT−27の基本コンセプトはキ64まんまであり、作者のレベルの高さを伺わせる。掲載されたイラストは、作者高仲顕氏のイラストを元に新たに作成されたもののようで、よりキ64に近いスタイルとなった。
 キ64自体は昭和15年8月に試作指示、12月より研究開始で一号機完成は18年12月(航空ファンイラストレイテッド 太平洋戦争日本陸軍機より)関係者一同驚いた事であろう。