最終変更日:2001/6/28

インパクトアセスメントの重み付け係数設定のお願い
に対する皆さんの回答(速報)

 いただいた回答およびコメントの一覧を下記に示します(内容を変えない程度に編集しています)。回答・コメントをいただいた方々に御礼を申し上げます。
ちなみに、本名の場合はイニシャルを記載しています。ご了承ください。

 皆様の回答は、修正可能です。修正した回答を送っていただくときには、コメント部分に「修正」と書いてください。また、コメントだけを送っていただいても結構です。
このあたりの意思統一はとても重要だと思います。よろしくお願いします。

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6/28
変更
いただいた回答に対してクラスター分析をして、7分類にまとめてみました。それぞれの分類は、その特徴からして、
  1. 水質重視派
  2. 大気重視派(大気汚染、酸性化)
  3. 地球温暖化重視派
  4. 枯渇資源重視派(淡水、資源、エネルギー)
  5. 固形廃棄物重視派
  6. 重金属・発ガン性物質汚染重視派
  7. オゾン層重視派
と名づけました。それそれのクラスターごとに平均化して傾向を見てみようかと考えています。
ご意見があればお願いします。

ちなみに、回答者属性による差は下に示すようにあまり認められませんでした。回答者属性でクラスタリングすることにあまり意味がないかもしれません。
6/15
追記
このページは、今まで回答していただいた方のみに提示していました(アンケート未回答者への影響を考慮)が、今後は一般に開示して意見をいただく事にします。

回答者所属 回答者数
一般市民(環境情報ボランティア) 13
某機械系工業会LCA研究会会員 11
持続型LCA研究会会員 18
環境関連有識者 5
某シンクタンク環境部門研究員 6
LCA関連有識者 6
学生 30
2
91

日付 コメント内容
6/27 お送りいただいたアンケートに答えようかとファイルを開きましたが、考え込んでしまいました。
というのは、日本の範囲で危機的状況になるまでの年限とその致命度との事ですが、温暖化をはじめ挙げられている環境影響が日本において危機的状況になるとは、考えにくい。温暖化などの地球環境問題の影響は日本より他の国で深刻であり、日本に限るなら十分適応可能である。公害問題についても、今後も一部で問題になろうが、日本全体で危機的状況になるとは思えない。資源、エネルギーについては、元来、ほぼ100%輸入である。世界の危機と連動するが、世界の何処からでも輸入できるということで、先進国の地位(経済力、技術力)が維持される限り、地球の危機に先んじて、日本が危機になることはない。また、地球の危機到来時期は資源、エネルギー不足より、他の環境問題に左右される。致命度の程度は定かでないが、唯一、日本で心配なのは産業廃棄物ではないだろうか。(SO)
6/25 以下の件、やってみようかなと思って、2度ばかし手をつけたのですが、いずれも途中で邪魔がはいって、それっきりになってしまいました。申し訳ありません。
というのも、最初はスパスパとやってしまおうかと思ったのですが、「危機」「致命度」の(整合的な)定義がどうも直感的にもわからず、手が止まってしまったのです。
例えば、仮に「致命度」というのを、軽い方を100万人に一人死ぬくらいで、重い方を日本人滅亡レベルとすると、オゾン層破壊などは、下手したらみんな死んじゃうから、致命度は高そうだな。でも、その場合、「危機」というのは、どういう状況なのだろうかと、日本人滅亡の危機なら100年単位かもしれないけど、日本で100万人に一人くらい皮膚がんで死ぬ場合でも危機と呼ぶならもう既に来ているかもしれないし、などと考えてたら手が止まってしまったわけです。
ほかの環境負荷でも同じようなことがいえ、「致命度」というのをそれなりに定義して問題を解こうとすると、「危機」をどのように捉えてよいのかわからなくなり、逆に「危機」を定義してしまうと、「致命度」の意味がわからなくなるという感じです。
私の考えが足りないのか、意味も無く考え過ぎなのかもしれませんが、ちょっと難しい設問でした。回答できなかったお詫びとして、雑ぱくな感想まで。(H)
(伊藤回答抜粋)悩ませてしまったようですいません。おっしゃる通り、今回のアンケートの定義ははっきりしていません。それを修正すべく定義をもう少し明確にしたものを作ったのですが、ちょっと無理だと判断し、元の形に戻ったという経緯があります。
他のアンケートでも同様のことを経験したのですが、定義をむしろはっきりさせない方が(いろんな人がいろんな解釈をして回答してもらう方が)のぞましい結果になるのではないかと考えています。
6/21 難しいですね日常生活からの直感です(C調サラリーマン)
6/20 「その他」の致命度の考え方が難しいと思いました。(nora96)
6/20 危機を迎えた時の致命度を考えるのが難しいですね。(MO)
6/20 致命度の相対評価というのがむずかしかったです。例えば、最も危機が近いと思われるものを100として、といった基準があれば考えやすいと思いました。(につき)
6/20 十年、環境問題に取り組んだ、私の結論は、この事によって人類は危機的な状況にはならないだろう、と言うことです。勿論、楽観しているのではありません。
 9)資源消費 8)エネルギー消費 7)淡水使用(水資源) の三つは真剣な問題と考えます。
 1)温暖化 2)オゾン層破壊 3)大気酸性化(地球規模汚染)はゆっくり進行します。生物進化とは環境適合能力の戦いです。環境の変化に適合できる者のみが生き延びる権利があります。温暖化、オゾン層破壊、大気酸性化は生物進化のタイムスパンの話の様に思えます。
温暖化問題に限っても、どの国も真面目に考えているとは思えない。所詮、神ならぬ人間には、ゆっくり起こる問題には、真剣に対処する思考回路を持っていないとしか思えない。と同時に、ゆっくり起こるからこそ、パニックにならず、生き物はそれなりに対応して行ける。だから、これらは深刻な問題と考えるべきでないし、考えてみても対処の方法が見つからない性質のものではないでしょうか。(方法が見つかっても社会の合意形成の手段がない、と言う意味です。人の社会は愚かなのです。)
 6)水質汚濁・富栄養化 10)固形廃棄物 4)大気汚染(ローカル汚染):これらは、局地的な問題です。その地域の行政府がしっかりしていれば、解決できる問題です。我々社会の物の生産力が飛躍的に進歩した結果、消費が刺激され、同時に廃棄物が増え、増加する廃棄物の処理の仕組みが、発生量に追いつかなくなっただけの事です。行政府がそれなりの施策を実行に移せば、遠からず解決します。
 5)重金属・発ガン物質汚染 は、そもそも問題として本当にあるのでしょうか。これまでの決められた規制基準ですら厳しすぎると思います。この問題で人類に深刻な被害、取り返しのつかない事態は、先ず、起こり得ないですね。それより、怖いのは、これらの物質を扱う技術、我々の諸先輩が苦労して手に入れた技術が失われる事です。ご存知と思いますが、最大最強の発ガン物質は何あろう毎日の食糧ですよね。重金属は生命にとっても、我々の生活手段にとっても必要不可欠のものですよね。
 11)その他:敢えてあげれば「教育」です。これまで蓄積した情報、技術(個人の身についたもの、訓練で培われるもの、肉体的なものも、精神的なものも)の伝承が大切です。
ま、あまり関係ないか。
(中略)
1)地球温暖化 (熱暑の砂漠にも極寒の北極にも人は住む  いざその時は地に潜ろう)
2)オゾン層破壊 (サングラスもあれば帽子もある。(中略)水着姿が見れないのは惜しいが)
3)大気酸性化(化石燃料の燃焼技術の問題、解決可能 意外に雨の洗浄能力は高いかも)
4)大気汚染 (排ガス規制強化で解決する)
5)重金属/発ガン物質(危機は存在しない)但し、野放図に使うのは反対で、適切な規制はあるべき。
6)水質汚濁/富栄養化 (放置すれば危機に至るが、人間の適応能力は高く、生命力は強い)
7)淡水使用(生き物は水と食糧無しには生きられない)
8)エネルギー消費(時間的余裕あるが、有効な解決策が無い)
9)資源消費(稀少金属に絞ればもっと深刻かも、贅沢言わなきゃ大丈夫でもある)
10)固形廃棄物(これで死ぬ事はないでしょうが)
11)その他 ? ?

自分の書いた数値を、あらためて見て、こんな感想を持ちました。私は「危機」「致命度」を人類に深刻な打撃を与える事と解釈しました。「現状の生活レベルを維持できない事態」と解釈すると、もう少し違った数値になったかもしれません。(TM)
6/19 怖いのは、下記カテゴリを遠因とする、人種宗教間の争い。小規模核、細菌、毒物・・。(YM)
6/18 非常に難しいです。勉強不足を実感しました。回答はほぼ直感です。(YI)
6/18 食糧問題はどこに入れるの?(KS)
6/18 結果内容で、やはり研究テーマとして本人が持っている部分の比重が大きくなるような気がしました。 一般市民としての解答ではやはり報道で多く取り上げられている項目が重視されるような気がします。 そういったことを含めて、アンケート結果を楽しみにしております。(S)
6/18 難しいです。自分は危機を迎えないと考えている(何らかの対策が図られる)ので、全て同じ値でよろしくお願いいたします。(H)
6/18 温暖化に重きを置きすぎたかも知れません。(K1)
6/18 かなり直感で記入しました。私は単なる少し環境問題に興味のある一般市民なので、わたしの数値がお役にたてるのか不安です。(Y.O)
6/15 <その他>のカテゴリは、日本の食糧問題及び生態系保全(or自然環境保護)を中心に考えました。
重金属や水質汚濁のカテゴリは、既に日本のほとんどの企業は、水濁法や大防法で規制されているので、<危機までの時間>をどう考えれば良いのか悩みました。(規制を守らなければ、即、危機ですから・・・。)時間を1年にしたかったのですが、選択できませんでした。致命度の選択肢(0.01, 0.02, 5,10,20・・・100,200,500,1000)は、0〜1000の範囲で自由回答でも良かったのではないでしょうか。(MU)
6/14 (1)各カテゴリの「危機」の定義も回答者に任されていると判断しました。そうであれば、回答者の「環境観」が年数と致命度の双方に影響を及ぼします。時間消費法を正しく理解していないかもしれませんので、誤解があるのならば教えて頂ければ幸いです。(2)致命度、年数共に、3つの離散値程度にしか、私には判断できませんでしたので、まず離散値を定め、その後数値を振りました。(TS)
6/13 エネルギー枯渇が生じれば対策が打てなくなると思う(MK)
6/13 水問題は海外だが、食料不足につながる(A)
6/13 早速、気楽にやってみました。なお、再現性は丸でないでしょう。(HM)
6/13 本当にエイヤッです(TO)
6/13 前回にはこだわらず設定しました(KC)
6/13 大気や水質の発ガンリスク等が最近気になってきているので、前につけた点と比べると、このあたりの重みが若干上がっています。(MS)
6/12 地域差も考慮できる様にできないものでしょうか。個人的にはオゾン層破壊、水質汚濁が最優先課題だと思っています。これらは私達の生活に遠からず大ダメージを与えると思います。生態系の変化がともなうものはゆっくりと、しかし着実に大きな問題になり、取り返しがつかなくなってきます。大気酸性化、大気汚染、エネルギー消費、資源消費については技術的にある程度クリアできそうな気がします。危機までの時間は考えるのがとても難しいです。どの項目もある日突然変わるものではなく、徐々に変化していくものだと思うからです。(MH)

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