谷川岳馬蹄型縦走ひとり旅

2003年10月11〜13日

近ド@勝沼単独

  ハタチ前後の近ドオヤジは山スキーはもちろんのこと
岩や沢にも燃えていた。当時は上野発夜行の鈍行列車が
あり、眠い目をこすりながら土合駅の長い階段を登ったものだ。

三つ峠や奥多摩の岩場で練習を重ね、初めて挑んだ
谷川はマチガ沢南稜。そして一ノ倉沢変形チムニー。
1ピッチ撤退で苦汁を飲んだ衝立岩。己の未熟さを痛感したものだ。

3月からGWにかけての谷川は山スキーヤーのパラダイス。
雪崩を警戒しながらの西黒沢。谷底へ吸い込まれるような芝倉沢。

山梨に腰をすえ早十余年。青春を謳歌した「近くて良い山」は
 「遠くて憧れの山」になってしまった。

昔の恋人(?)に会いたくなった近ドオヤジは金曜の晩、
雁坂トンネルを越え一路土合を目指したのだった。


10月11日

前夜道の駅水上で車中泊。
土合橋近くの駐車場で身支度を整え
白毛門への急登へ取り付く。

かつては目もくれなかった対岸の山。
昨年の徳本峠同様一度は訪れたいと
思っていた山である。

山頂へのコースタイムは3.5h。
1000m以上の標高差をひたすら登るのである。
樹林に囲まれて展望の無い登りにアエグ事3時間、
松ノ木沢の頭に飛び出すと
「昔の恋人」が
ようやくその姿を見せてくれた。



一ノ倉沢の絶景。
今年もヒョングリの滝は見る事が出来ないようだ。


ジジ岩の横顔。
モアイ像みてーだな。


白毛門山頂にて、すでにバテバテ。


笠ヶ岳〜朝日岳への稜線。




笠ヶ岳山頂。突風モノ凄くしばらく停滞する。




突風が止まず天候も悪化しはじめたので
この日は笠ヶ岳避難小屋泊とする。
持っていたツェルトも張れないほどの風だった。


笠ヶ岳山頂は目と鼻の先。


今回の食料。


ひとり静かにいろんなコトを考えた。
「我想う、故に我あり」・・・・・なんちゃってネ。


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